VRゲームのプレイ中に家具を破壊する事故が爆増、破壊の瞬間を捉えたムービーも
VRヘッドセットを装着してプレイするVRゲームは圧倒的な没入感を特徴としていますが、その没入感ゆえに「気づかないうちに周囲の家具に激突する」という事故が起こりがち。保険会社のAvivaによると、実際にVRゲーム関連の事故は世界中で多発しており、それに伴う保険請求が急増しているとのことです。
Rising popularity of VR headsets sparks 31% rise in insurance claims | Virtual reality | The Guardian
https://www.theguardian.com/technology/2022/feb/12/rising-popularity-of-vr-headsets-sparks-31-rise-in-insurance-claims
VRゲームをプレイ中の事故は世界中で多発しており、オンライン掲示板・Redditに立てられたスレッド「VRtoER」にはVRゲーム関連の事故を撮影したムービーが数多く投稿されています。
例えば、以下の男性は「ビル間に渡された細い足場を渡る」という疑似体験が楽しめるVRゲーム「Richie's Plank Experience」をプレイ中に足場からテレビへとダイブし、テレビの画面を破壊してしまいました。
ボクシングゲームをプレイしている以下の男性は、パンチを何発も繰り出した結果、天井に設置されたファンを殴りつけて破壊しています。ファンを破壊した直後は一体何が起きたのか困惑している様子。
Avivaによると、VRヘッドセット関連の家財道具の物損についての保険請求が2021年には31%増加しており、2016年から換算すると計68%の増加率に達するとのこと。Avivaの財産請求ディレクターであるケリー・ウィッティントン氏は「新しいゲームやガジェットは、顧客の新たな請求を増加させます。過去にはフィットネスゲームやハンドスピナーなどが流行した際にも新しい種類の請求が増加しました」と述べています。
ウィッティントン氏によると、VR関連の偶発的な物損における平均請求金額は約650ポンド(約10万円)で、その主な要因は「熱狂的なゲーマーによるテレビの破壊」とのこと。ウィッティントン氏は「VRデバイスは素晴らしい経験を提供してくれる可能性があります。しかし、周囲の状況を良く確認することや、加入している保険がニーズを満たしているか確認することをオススメします」と述べ、偶発的な事故にも対応できる保険プランの選択を推奨しています。
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