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新入社員が「面接した人と違う」という謎の事態が発生


新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックに伴って、多くの企業でリモートワークが導入されると共に、新入社員の採用面接もオンラインで行われるケースが増えています。そんな中、管理職や採用担当者向けのオンラインブログ・Ask a Managerに、「採用した新入社員が明らかにオンライン面接の時と別人だった」という謎の事態が報告されています。

the new hire who showed up is not the same person we interviewed — Ask a Manager
https://www.askamanager.org/2022/01/the-new-hire-who-showed-up-is-not-the-same-person-we-interviewed.html

Ask a Managerに「新入社員がオンライン面接の時と別人だった」というエピソードを報告したのは、夫が中堅IT企業の管理職を務めているという女性です。この女性によると、一連の出来事は夫の職場で起きたことであり、自分は単なる傍観者であるものの、非常にクレイジーな出来事だったためAsk a Managerに投稿したとのこと。


女性の投稿によると、夫が管理するチームでは少し前から中途社員の募集を行っており、その採用面接に夫も同席したそうです。採用面接は完全にリモートで行われ、第1面接、第2面接、第3面接を通過した「ジョン」という男性が採用されることとなりました。

ジョンは2022年1月下旬からリモートで働き始めたものの、夫によるとその見た目や語るエピソード、性格、振る舞いなどが面接時と明らかに違うとのこと。夫は女性に対し、「(面接時の)ジョンは髪が今のジョンと違ったし、今のジョンは面接時にかけていなかった眼鏡をかけている」「今のジョンは『家に3人の子どもと妻がいるため、ガレージで働いている』と公言している。だが、面接時のジョンは自分が独身だと話していたし、面接をしている場所も明らかに屋内のデスクエリアだった」「今のジョンは採用したポジションにとって重要な、面接時には議論できたはずの事柄に答えられない」「今のジョンは遠慮がちで内気だが、面接時は自信を持ってはっきり話していた」といった相違点を挙げ、今のジョンと面接時のジョンは明らかに別人だと話したそうです。

夫は「今のジョンは面接時のジョンとは別人だ」と確信していました。この話を聞いた女性は、「採用候補者の中に複数人の『ジョン』という人物がいて、採用委員会が『本来採用するはずだったジョン』と『落とすはずだったジョン』を混同したのではないか」という仮説を披露しましたが、夫は「第3面接に進んだのは今回採用した『ジョン』1人であり、それ以外の候補者には第3面接前に落選通知を送っていたため、取り違える可能性は低い」と説明しました。


最初に夫が違和感を持った後、上司である「ホリー」という人物から夫にテキストメッセージが送られてきました。このメッセージでホリーは、「今のジョンが採用したはずのジョンと大きく異なる行動をしていると感じたか?」を知りたがっていたとのこと。夫は、自分はジョンを非難したいわけではないと述べつつも、自分が感じている疑念についてホリーに返信しました。

ホリーが夫と同様にジョンへの疑念を持ったのは、「3回の面接のうち2回を担当した自分のことをジョンが全く覚えておらず、面接で話したはずの自己紹介や会社での職務について、もう一度説明しなければならなかった」ことが理由でした。また、ホリーも「採用委員会が別の『ジョン』という人物と取り違えた」という可能性は低いと考えていたそうです。

そこで夫やホリー、採用委員会、人事、法務チームが今後の対応について協議した結果、ジョンには仕事を辞めてもらう方向で話がまとまったとのこと。しかし、ジョンに対して「あなたは面接で別人を使用して会社をだましたのではないか」と伝えるのではなく、「パフォーマンスや能力について過大申告をしたことが懸念されている」と伝えることになりました。また、法務チームはセキュリティの問題から、「ジョンのコンピューターが外部からのメッセージを受信しているか」「仕事が別のコンピューター上で行われていないかどうか」を追跡することを承認しました。

ところが、人事が一連の決定を伝えるためにジョンへ電話をかけたところ、ジョンは開口一番に「辞めます」とだけ言って電話を切り、それ以来音信不通になってしまいました。事態を報告した女性は、「これは信じられないほど奇妙なシチュエーションです。ジョンが会社の機密情報を盗もうとしたのではなく、単に仕事を得ようとして失敗したことを祈っていますが、実際のところは誰にもわかりません」と述べています。


Ask a Managerの管理者であるアリソン・グリーン氏は今回報告された事例に関連して、特にIT関連の仕事でオンライン面接が増加したことで、「面接で替え玉を使う」という事例が報告されるようになったと指摘。もし新入社員が採用面接で話したスキルを持っていない場合は率直に対処する必要があるものの、入社後しばらくは「入社したばかりで仕事に慣れていないのだろう」と考えてしまい、数カ月が経過してようやく替え玉に気付くケースも多いとのことです。

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in メモ, Posted by log1h_ik

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