メモ

10万年にわたり使用済み核燃料を保管する最終処分場計画をスウェーデン政府が承認


スウェーデン政府が使用済み核燃料の処理に必要な封入施設、および使用済み核燃料の最終処分場の建設計画を承認しました。スウェーデンでは核燃料の処分についての研究を、政府とスウェーデン核燃料・廃棄物管理会社(SKB)、大学、研究機関などが40年以上にわたり行っており、今回の最終処分場では使用済み核燃料を放射能が減衰する10万年後まで保管することになります。

Government to permit final disposal of spent nuclear fuel at Forsmark - Government.se
https://government.se/press-releases/2022/01/government-to-permit-final-disposal-of-spent-nuclear-fuel-at-forsmark/


Final disposal of spent nuclear fuel - Government.se
https://government.se/articles/2022/01/final-disposal-of-spent-nuclear-fuel/

Sweden approves plan to bury spent nuclear fuel for 100,000 years | Nasdaq
https://www.nasdaq.com/articles/sweden-approves-plan-to-bury-spent-nuclear-fuel-for-100000-years

The Government approves SKB’s final repository system
https://www.skb.com/news/the-government-approves-skbs-final-repository-system/

スウェーデン政府が承認したのは、オスカルスハムン市に建設される使用済み核燃料封入施設と、エストハンマル市のフォルスマルクに建設される使用済み核燃料最終処分場です。


スウェーデンでは原子力発電所の運用を始めた1970年代から、使用済み核燃料の処分についての研究を40年以上にわたり行っており、「銅製保存容器」「周囲を固めるベントナイト」「岩盤」の3つで有害な放射線から人や環境を守る「KBS-3」と呼ばれる方法を開発しました。

今回の最終処分場もこの「KBS-3」にのっとって作られるもので、最終処分場は深さ500mのところに掘られた500本のトンネルで構成されます。トンネルの全長は60km、平面面積は3~4平方kmで、6000個の銅製保存容器で1万2000トンの使用済み核燃料を、放射能が減衰する10万年後まで保管します。


発表によると、「KBS-3」はスウェーデン放射線安全機関により「最終処分に最適な技術」と評価されたもので、核廃棄物の管理についてこれほど先進的な国はスウェーデンと、同じく「KBS-3」を用いているフィンランドだけだとのこと。

なお、今回のステップはあくまで「政府が承認した」だけで、今後さらに、土地環境裁判所による施設の条件の確立や、スウェーデン放射線安全機関による原子力活動法に基づいた許可条件の決定などが行われ、建設開始はすべてが承認されてからだとのこと。また、建設そのものも約10年かかるため、最終処分場が完成して使用済み核燃料の貯蔵が始まるのは70年後です。

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in メモ, Posted by logc_nt

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