2022年01月28日 11時15分動画

MacとiPadを並べて直接連携できる「ユニバーサルコントロール」がmacOS 12.3とiPadOS 15.4の開発者向けベータ版で利用可能に

Appleは2021年6月、横に並べたMacとiPadを連携して1つのキーボードやマウスで操作できる新機能「ユニバーサルコントロール」を発表しました。2021年秋のリリースを予定していたユニバーサルコントロールの実装は延期されたままだったのですが、2022年1月に配信されたmacOS 12.3とiPadOS 15.4の開発者向けベータ版でついに利用可能になりました。

Hands-On With Universal Control in iPadOS 15.4 and macOS Monterey 12.3 - MacRumors
https://www.macrumors.com/2022/01/27/hands-on-universal-control/

You can finally try Universal Control between Macs and iPads with macOS 12.3 and iPadOS 15.4 betas - 9to5Mac
https://9to5mac.com/2022/01/27/universal-control-mac-ipad-available/

ユニバーサルコントロールとは、同じAppleアカウントで紐付けられたMacとiPadを物理的に近づけて、1つのキーボードやマウスで2つのデバイスを操作できるようになる機能です。つまり、Macのトラックパッドやキーボードを使用して、横に置いてあるiPadの画面にあるアプリをクリックしたり、メモを書き込んだりできるというわけ。ユニバーサルコントロール機能の仕組みについては、以下の記事を読むとわかります。

MacとiPadを横に並べるだけで直接連携が可能になる「ユニバーサルコントロール」の仕組みとは？ - GIGAZINE

当初は2021年秋にリリースされる予定だったユニバーサルコントロールですが、当初の予定を過ぎてもリリースされませんでした。しかし、現地時間の2022年1月27日にリリースされたmacOS 12.3とiPadOS 15.4の開発者向けベータ版において、ついにユニバーサルコントロールが利用可能になったと報じられています。

IT関連メディアのMacRumorsが公開した動画では、ユニバーサルコントロールを実際に使ってみた様子がしっかり確認できます。

Apple's Universal Control Is Here & It's Amazing ???? - YouTube

Appleが6カ月以上前に発表したユニバーサルコントロールが、ついにmacOS 12.3とiPadOS 15.4の開発者向けベータ版で登場しました。

まずはiPad(左)とMacBook(右)を並べます。この時点では、マウスカーソルはMacBookの画面上にありますが……

そのままiPadのある方にずらしていくと、マウスカーソルがiPadの画面に移動しました。

もちろん、マウスカーソルを使ってiPadのアプリを開くことも可能。MacRumorsによると、OSのアップデート後にiPadとMacBookを再起動する必要があったそうですが、それ以外に特別なアプリやセッティングは必要ないとのこと。

MacBookのキーボードを使って、iPadのメモに文章を書き込むこともできます。

また、iPadに接続したMagic Keyboardを使ってMacを操作することも可能ですが、iPad用のトラックパッドジェスチャーによるアプリのスワイプなどはMacで使えない模様。しかし、現時点でリリースされているのはベータ版であるため、正式なリリースでは修正される可能性もあります。

ユニバーサルコントロールにより、MacとiPadの間でファイルをドラッグしてやり取りすることもできますが、MacからiPadにファイルを移動する場合は、iPad側でファイルを受け取る適切なアプリを開いておかなくてはなりません。つまり、写真をMacからiPadに移動する場合は、iPad側で写真アプリを開いておく必要があるというわけです。