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キアヌ・リーヴスがチベット応援イベントに参加で中国から非難殺到、「マトリックス レザレクションズ」の上映が打ち切られる可能性も


「マトリックス」シリーズで知られるキアヌ・リーヴス氏が「親チベット」なイベントに参加する予定だとして、中国のSNSから非難が殺到していると報じられました。すでに2021年12月に公開された「マトリックス レザレクションズ」に対する不買運動も確認されており、同国での客足がすでに鈍化してきていることから上映打ち切りの可能性もささやかれています。

Actor Keanu Reeves faces boycott from Chinese netizens over Tibet concert | The Straits Times
https://www.straitstimes.com/life/entertainment/actor-keanu-reeves-faces-boycott-from-chinese-netizens-over-tibet-concert

Anger in China as Keanu Reeves joins benefit concert for Tibet | news.com.au — Australia’s leading news site
https://www.news.com.au/entertainment/celebrity-life/anger-in-china-as-keanu-reeves-joins-benefit-concert-for-tibet/news-story/355155d92bc572829438326b94ca4d2e

Chinese Nationals Rage at Keanu Reeves Over Tibet Stance - Variety
https://variety.com/2022/film/actors/chinese-netizens-rage-at-keanu-reeves-over-tibet-1235164954/

Keanu Reeves faces backlash from Chinese nationalists over Tibet benefit concert | The Independent
https://www.independent.co.uk/arts-entertainment/films/news/keanu-reeves-tibet-concert-china-b2000869.html

事の発端となったのは、キアヌ氏が「チベットハウス」いう非営利の文化保護団体が主催する慈善コンサートに参加することが決定した、という報告でした。チベットハウスというのはダライ・ラマ法王の要請により設立されたチベットの哲学・芸術・文化などの伝統を保護する団体で、下記の日本公式ページを見るとどのようなスタンスかが理解できます。

ダライ・ラマ法王日本代表部事務所 チベットハウス・ジャパン
https://www.tibethouse.jp/


2022年3月3日に開催が予定されている慈善コンサートは、チベットの正月と「神変大祈願祭」と呼ばれる仏陀にちなんだ伝統を祝う毎年恒例の催し。2022年度は新型コロナウイルス感染症の影響によりオンライン開催となる予定で、キアヌ氏のほか、イギー・ポップ氏、ジェイソン・イズベル氏、パティ・スミス氏などの著名歌手も参加者に名を連ねています。

Looking forward to joining this year's virtual Tibet House Benefit on March 3rd alongside Philip Glass, Keanu Reeves, Patti Smith, Jason Isbell and many more. tickets on sale now ???? photo by Angelina Castillo pic.twitter.com/7Odjdcx1BA

— Margo Price (@MissMargoPrice)


このチベット応援慈善コンサートにキアヌ氏が出席するとして炎上しているのは、中国におけるタブーの一つである「チベット独立」に触れていることが原因。キアヌ氏は祖母が中国系ハワイアンであるというルーツも中国での人気に貢献してきましたが、今回の一件を機に中国のネット界では好意が憎悪に転じる形でキアヌ氏が特に攻撃を受けているそうです。


「マトリックス」シリーズ4作目である「マトリックス レザレクションズ」は、今回の一件が炎上する約1週間前にあたる1月14日に中国での封切りを迎えており、中国のSNS上には「『マトリックス レザレクションズ』はもう消えてくれていい」「中国市場から出て行ってくれ、ありがとう」「チベットは中国のものだ」などの投稿が寄せられています。報道によると、実際に中国における「マトリックス レザレクションズ」の客入りは鈍化を示しており、2月1日の春節開始に合わせて8本の話題作が封切りを迎えるため、これらの話題作に押しのけられる形で上映が打ち切られるのでは、とも言われています。

なお、キアヌ氏がチベット寄りのスタンスを示すことは今回が初めてではなく、1993年のチベットからの亡命者をテーマにした「リトル・ブッダ」では、若き日の仏陀を演じています。

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in 映画, Posted by darkhorse_log

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