「チェスのコマのような砂の柱」が自然に形成された理由とは?
by Terri Abbott
アメリカ・ミシガン州の砂浜で、ろくろで成型されたような奇妙な砂の柱が毎年のように目撃されています。冬に限って出現するというこの謎の柱について、物理学者が解説しました。
Weird sand 'chess pieces' dot Lake Michigan shore. Here's how they formed. | Live Science
https://www.livescience.com/science-behind-frozen-sand-sculptures
What's creating bizarre sand sculptures along Lake Michigan?
https://www.fox2detroit.com/news/what-are-the-bizarre-sand-sculptures-along-lake-michigan-beach
北緯44度・西経87度の位置に存在するミシガン湖は琵琶湖の約87倍の面積を誇る巨大な湖で、美しい砂浜があることでも知られています。そんなミシガン湖の南西部にあるティスコーニア公園で、何十もの砂の柱が確認されたのは2022年1月のこと。これを目撃した写真家のテリー・アボット氏は「高さは約8cm~約51cmで、固く凍りついていました。近づいて撮影してみるとまるで別の惑星のように見えました」と語ります。
このような柱が作られる理由について、アムステルダム大学の物理学者であるダニエル・ボン氏は「砂の水の含有量や風の状態など、いくつかの要因があります」と説明します。ティスコーニア公園付近の1月の平均気温は-2.5度近くと寒く、砂丘の砂が一部凍りついてしまうことがあるそう。そこに強い風が吹き付けて砂を吹き飛ばしたり、砂が付着したりすることで、このような円筒形ができあがるのだとボン氏は話します。
ティスコーニア公園の管理人を務めるジェフ・レヒナー氏は砂の柱について「このあたりではよく知られています。通常、風が強く寒い時に見つかります」と述べました。近くに住む写真家のジョシュア・ノーウィッキ氏は「2022年に見た砂の柱にはこれまでで最も高いものがありました。暖かくなるとすぐに崩れてしまうため、きれいな姿を見るにはちょうどいいタイミングで訪れなければいけません」と話しました。
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