サイエンス

月面で見つかった「謎のキューブ」の正体が判明


2021年12月に月の表面で見つかった「謎のキューブ」について、中国の月面探査車・玉兔2号がさらなる接近を行ったことで、正体が特定されました。

玉兔日记上新!小房子神秘面纱被揭开
http://www.cnsa.gov.cn/n6758823/n6758838/c6813049/content.html

穿越1000米来看你,大家关注的小房子来了 『玉兔二号駕駛日記』(29)
https://mp.weixin.qq.com/s/VgtehRidYL8-dk9YtENQfg


Mystery 'moon hut' is actually an adorable rabbit-shaped rock | Live Science
https://www.livescience.com/moon-hut-rabbit-rock

「謎のキューブ」は玉兔2号が80mほど離れた位置から撮影した写真の中で見つかったもので、隕石(いんせき)が衝突してできた岩である可能性が指摘されていました。

月の地表で「謎のキューブ」が発見される - GIGAZINE


玉兔2号は日の昇っている間しか動けないため、キューブ探索には2~3カ月かかる見込みでしたが、効果的な移動方法が編み出されたことで37日で59.7m移動することに成功。2021年12月27日にとうとうカメラでキューブの正体を捉えました。

玉兔2号が撮影した大きなクレーターとその手前にある「謎のキューブ」。


写真を拡大したところ、キューブではなく、ウサギのような形をした石であることがわかりました。


写真を確認したオペレーターは「なんてことだ、これはヒスイのウサギじゃないか!」とコメントしたそうです。確かに、まるでウサギがにんじんを食べようとしているかのような姿にも見えます。


ちなみに、ヒスイのウサギは中国語で「玉兔」。「玉兔2号が“玉兔”を発見した」という奇遇なできごとに、オペレーターたちは大いに盛り上がったとのことです。

なお、2022年に入っても玉兔2号は「ヒスイのウサギ」の周囲の探索を続けているとのことで、月に到着してからの合計走行距離は1kmを超えました。

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in 乗り物,   サイエンス, Posted by logc_nt

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