「世界中の人が投稿した音」の偶然の組み合わせが面白い「Global Sequencer」
2021年11月に出現した新型コロナウイルスのオミクロン株が懸念される変異株(VOC)に指定されるなど、パンデミック収束の兆しが見えない中、「海外に旅行に行って現地の文化に触れたいのになかなかできない」という人も多いはず。「Global Sequencer(グローバルシーケンサー)」にアクセスすると、PCやスマートフォンから世界各地で録音されたさまざまな音に触れたり、それらをランダムに組み合わせてオリジナルのフレーズを作ったりすることが可能です。
Global Sequencer
https://globalsequencer.com/jp
以下のムービーを再生すると、Global Sequencerを使うとどんな音を聞くことができるのか一発で分かります。
世界中の人が投稿した音をつなげて楽しめる「Global Sequencer」で作曲してみた - YouTube
Global Sequencerにアクセスするとこんな感じ。まず、画面のどこかをタップします。
すると、カラフルな点が分布した地球儀が表示されます。上下左右にドラッグすると地球儀を回せるほか、ピンチアウト・ピンチイン操作で拡大・縮小できます。試しに、点の1つをタップします。
すると、誰かの話し声が再生されました。
地球儀の上にある点をタップすることで、世界中の人が登録した歌声や環境音、楽器の音などを聞くことができます。
「Global Sequencer」では、自分で音を登録することもできます。録音するには、赤枠で囲われたボタンをタップ。
録音が始まるので、思い思いの音や声を録音します。再度ボタンをタップするか、一定時間経過すると録音が終了します。
左の「×」をタップで音を消去、中央の再生ボタンをタップで音を再生、右のチェックマークで音を投稿することが可能です。
投稿した音は、一定時間後に地球儀上に登場し、他の人が聞けるようになります。前の画面に戻るため、「Continue」をタップします。
左下の赤枠の部分をタップすると、シーケンサーモードに移行します。
このモードでは、地図上のマスをいくつかタップしてから左下の再生ボタンを押すことで、タップしたマスの地域の投稿からランダムに選ばれた音が順番に連続再生され、あたかもワンフレーズの音楽のように楽しめます。また、再生ボタンの右にあるシャッフルボタンを押すことで、マスをランダムに指定することも可能です。
赤枠のボタンをタップすると、シーケンサーモードが地球儀に変化。音がオーディオスペクトラムの波形のように立体化されるので、より視覚的に楽しめます。また、地球儀を指で上下左右に動かすことで、DJが使うターンテーブルのように音をスクラッチすることもできます。
赤枠の左のボタンを押すと録音が開始されるので、その右のスライドバーでテンポを変更したり地球儀をスクラッチしたりして、オリジナルのフレーズを演奏しつつそれを録音することが可能です。
録音した音は、左のボタンからSNSにアップロードしたり、右のボタンでmp4形式のムービーとしてダウンロードしたり、下の「リンクをコピーする」ボタンでURLとしてシェアしたりすることが可能。こうして作ったのが、冒頭のムービーです。
「Global Sequencer」は、2021年12月11日(土)から開催されているサウンドデザインフェスティバルin浜松2021の一環として、サウンドデザイナーのスズキユウリ氏が制作したサイトです。サイトの詳しい使い方やスズキユウリ氏のメッセージなどは(PDFファイル)このリンクから閲覧可能です。また、「#HamamatsuSDF2021」のタグで検索すると、ほかの人が作ってSNSにアップロードした作品に触れることもできます。
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