新型コロナ接触確認アプリ「COCOA」が強制終了する不具合発生、問題特定までの流れはこんな感じ
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)接触確認アプリ「COCOA」でバージョンアップすると、「アプリが起動できずに強制終了してしまう」という不具合が一部端末で発生しました。不具合はAndroid版・iOS版のいずれにおいても発生しています。
厚生労働省のCOCOA情報ページによると、COCOAは11月25日に「1.4.0」にアップデートされたとのこと。今回報告されている不具合は、このアップデートに原因があるとみられています。
●11月25日に修正版「1.4.0」の配布を開始しました。
-修正版「1.4.0」では、主に以下の修正を行っています。
1.アプリの動作状況を分かりやすく確認できるよう、ホーム画面のデザインを変更しました。
2.アプリ内のボタン、画像や文言の見直しを行いました。
厚生労働省からのお知らせには「現在、1.4.0にアップデートした後、一部の端末でCOCOAが強制終了する事象が発生しています。原因調査の上、別途ご案内させていただきます。ご利用者の皆様にはご迷惑をおかけして申し訳ございません。」と記されていました。
GitHubでも25日の夜には問題が報告されており、iOS 14.8.1を搭載した第二世代iPhone SEおよびGalaxy S9で問題が発生していることから、iOS、Android共通の不具合であることがわかります。
COCOA v1.4.0 が起動しない · Issue #517 · cocoa-mhlw/cocoa · GitHub
https://github.com/cocoa-mhlw/cocoa/issues/517
上記の報告を受けてデジタル庁のAndroidエンジニアである有山圭二さんが問題の対応にあたっており、11月26日の0時前後には「ホットフィックス版(v1.4.1)のテストを終え、App Store, Google Play Storeへの提出を完了しました。」という投稿が行われています。
また、「公式な発表ではありません」と前置きした上で、不具合の原因について詳細がつづられています。
なお、記事作成時点でApp Storeでは「バージョン 1.4.1」が公開され、起動に関する不具合が解消されています。
「COCOA - 新型コロナウイルス接触確認アプリ」をApp Storeで
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