ネットサービス

数十年にわたり個人が録音してきたニルヴァーナやテレヴィジョンの貴重なライブ音源がインターネットアーカイブで公開中


膨大なウェブサイトやデジタルメディアの収集・保管を行っている非営利団体のインターネットアーカイブが、人気バンドのニルヴァーナテレヴィジョンなどの貴重なライブ音源を公開しています。これらのコレクションはアダム・ジェイコブス氏という1人の音楽ファンが、数十年にわたって録音してきたものです。

Aadam Jacobs Collection at the Live Music Archive : Free Audio : Free Download, Borrow and Streaming : Internet Archive
https://archive.org/details/aadamjacobs

Inside a rare collection of 10,000 concerts, from Nirvana to Björk | AP News
https://apnews.com/article/aadam-jacobs-collection-concerts-internet-archive-chicago-b1c9c4466a2db409a83523ad84b79d62

Thousands of rare concert recordings are landing on the Internet Archive -- listen now | TechCrunch
https://techcrunch.com/2026/04/13/thousands-of-rare-concert-recordings-are-landing-on-the-internet-archive-listen-now/

記事作成時点で59歳となっているジェイコブス氏は10代の頃に音楽に目覚め、当初はラジオで放送される音楽を録音していました。そんな時に出会った男性から「テープレコーダーをライブに持ち込んで録音すればいい」と言われたことを受け、1984年から主にシカゴを拠点としてインディー・ロックやパンク・ロック、時にはヒップホップのライブを録音するようになりました。

ジェイコブス氏はあくまでただの音楽ファンであり、「どうせ週に何回かライブへ行くならついでに録音しておけばいい」という程度の気持ちだったそうです。初期の頃は録音を阻止しようとする運営者らと対立したものの、ジェイコブス氏の膨大なライブ音源が音楽シーンにとって欠かせないものになるにつれ、多くのライブ会場に無料で入れるようになったとのこと。


ジェイコブス氏は基本的に他の誰かへ録音テープを聴かせることはなく、あくまで誰も録音していないものをアーカイブすることに焦点を当てていました。バンドから依頼を受ければテープのコピーを送ることもあり、中にはメコンズリプレイスメンツのようにジェイコブス氏の録音を公式音源としてリリースする場合もありました。音楽ライターのボブ・メア氏は2004年の記事で、ジェイコブス氏はシカゴ文化における重要な人物であると言及しています。

数年前に健康状態が悪化したジェイコブス氏は、すでにライブへ出かけて録音する活動を休止しています。しかし、数十年にわたり録音してきたライブ音源は1万件以上に上るそうで、その中には「Nevermind 」でブレイクする前のニルヴァーナによる1989年のライブ音源なども含まれています。

そして2023年、インターネットアーカイブのボランティアがジェイコブス氏に連絡を取り、膨大なライブ音源をデジタルアーカイブ化しないかと提案しました。ジェイコブス氏は「テープが経年劣化して使えなくなったり、崩壊したりする前に承諾しました」と語っています。


インターネットアーカイブのボランティアであるブライアン・エメリック氏は月に1回ジェイコブス氏の自宅を訪れ、50~100個のテープが詰まった箱を10~20個ほど回収するとのこと。エメリック氏は専用の機材でアナログテープの音源をデジタルデータに変換し、それを他のボランティアに送ってミキシングやマスタリングを行ってもらい、完成したデータをインターネットアーカイブ上で公開しています。

エメリック氏らは2024年末から2026年4月にかけて少なくとも5500本のテープをデジタル化していますが、プロジェクト完了にはあと数年ほどかかると見込まれています。最も大変な作業は曲名の特定だそうで、ジェイコブス氏のメモを参考にしたり、ボランティア間で話し合ったり、アーティスト本人に尋ねたりするとのこと。連絡したアーティストのほとんどは自分のライブ音源が保存されることを喜んでおり、2026年4月時点で音源の削除を求めたアーティストはほんの1、2組だそうです。

デジタル化されたジェイコブス氏のライブ音源は、「Aadam Jacobs Collection at the Live Music Archive」というページでチェックすることが可能。


ライブ音源を探したいアーティストがいる場合、検索フォームに「Nirvana(ニルヴァーナ)」などとアーティスト名を入力し、「Search this Collection(このコレクションを探す)」をクリックすればOK。


時には関係ないアーティストが引っかかることもありますが、目当てのライブ音源を見つけることができます。


また、「Sort by:(ソートする)」の横にあるフォームをクリックすると、「All-time views(オールタイム視聴回数)」「Weekly views(週間視聴回数)」「Title(タイトル)」などでソートすることが可能。


「All-time views」でソートすると、視聴回数が多い順に表示されました。


気になるライブ音源をクリックすると、ブラウザ上で視聴できるページが開きます。


下にスクロールすると、ページの右側に「DOWNLOAD OPTIONS(ダウンロードオプション)」という項目があり、ここから音源を楽曲ごとにダウンロードすることが可能です。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
インターネットアーカイブはどんな設備でどのように運営されているのか? - GIGAZINE

インターネットアーカイブの保存数が1兆ページに到達 - GIGAZINE

インターネットアーカイブの創設者が「我々は生き残ったが、ライブラリは壊滅した」と語る - GIGAZINE

ニュースメディア各社がAIによるデータ収集を懸念しインターネットアーカイブのアクセスを制限 - GIGAZINE

インターネットアーカイブのWayback Machineがリンク切れ問題を解決するため新しいプラグインを発表 - GIGAZINE

インターネット上のあらゆる情報を記録・保存するインターネット・アーカイブは本当はどんな団体なのか? - GIGAZINE

インターネット・アーカイブVSレコード会社の訴訟は損害賠償請求額が約1000億円まで拡大、一方で和解の動きも - GIGAZINE

Internet Archiveがアメリカの連邦政府刊行物寄託図書館に指定されたことで何が変わるのか? - GIGAZINE

in ネットサービス, Posted by log1h_ik

You can read the machine translated English article Rare live recordings of Nirvana and Tele….