小説の書き出し以降をAIが自動生成してくれる「AIのべりすと」を使ってみた
Googleが開発する機械学習に特化した集積回路「TPU」を用いてオープンな研究のブレイクスルーを図るTPU Research Cloudを利用し、日本語最大級の68.7億パラメータ&約500GBのコーパスからフルスクラッチで訓練した小説生成人工知能(AI)が「AIのべりすと」です。「AIのべりすと」は小説の書き出し部分を5~6行入力するだけで、小説を作り上げることができるということで実際にどんな小説が出来上がるのか使ってみました。
AIのべりすと
https://ai-novel.com/index.php
使い方は簡単で、トップページにある「最初からはじめる」をクリック。
無題の下にあるテキストボックスにテキストを入力して、「デフォルト AIに好きに書かせます」「セリフ セリフを優先」「ナラティブ 地の文を優先」のいずれかを選んで、「続きの文を書く」をクリック。今回はページを開いた際に書いてあった「吾輩は猫である」の書き出しを利用し、「デフォルト AIに好きに書かせます」を選択しました。
すると以下の通り、AIが続きを自動で生成してくれました。生成されたテキストは「彼女はベッドの上で、毛布」で途切れており、さらに続きを生成させたい場合は画面上に「続きの文を書く」をもう一度クリックすればOK。「リトライ」をクリックすれば自動生成をやり直すことも可能。
「セリフ セリフを優先」に変更してリトライしてみると、「にゃあ」や「にゃーん」といった猫のセリフが多めのテキストが生成されました。
「ナラティブ 地の文を優先」に変更してリトライするとこんな感じ。3つのオプションでそれぞれ異なる文体の小説が生成されることがはっきりとわかります。
さらに画面を下にスクロールすると、生成オプションを変更可能。用意されているのは「詳細オプション」「ストーリー設定」「キャラクターブック」「コインテントフィルター」「インポート/エクスポート」「環境設定」の6つ。「詳細オプション」では関連性の高い語彙(ごい)を出やすくしたり、一度の生成で出力されるテキストの長さを変更したりが可能。「ストーリー設定」ではAIに覚えさせておきたい設定や禁止ワードを設定でき、「キャラクターブック」ではキャラクター設定を入力できます。「コインテントフィルター」では不適切な内容が生成されないようにフィルターを有効化することが可能で、「インポート/エクスポート」ではファイルのインポートおよびエクスポートが、「環境設定」では本文のフォントを変えたり字間や行間の広さを変更したりできます。
トップページには「お試しプロンプト」というパートがあり、好みの文体でテキストを生成した場合をシミュレーションすることも可能。
例えば「吾輩はなろう系である」をクリックすると、以下のように異世界転生猫物語を読むこともできます。
AIが生成したなろう系を読むだけでも面白いところですが、これらのお試しプロンプトで設定されている生成オプションを参考にすると、AIに自分好みのテキストを生成させる方法がよくわかるので、気になる人はチェックしてみてください。
なお、「AIのべりすと」では有料プランも用意されており、無料ユーザーの場合は1時間あたり約45出力までに制限されているところが、有料ユーザーなら出力回数に制限はなく、専用サーバーを1カ月に1000出力まで優先利用できるようになっているとのことです。
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