偽レビューが原因でAmazonから追放された中国企業が逆にAmazonを訴える
サクラに偽レビューの投稿を行わせていたとしてAmazonのマーケットプレイスから追放された中国企業が、Amazonに対して「違法かつ不適正に源泉徴収された資金の回収」を求めて集団訴訟を起こしました。
Chinese companies are suing Amazon after getting banned for paid reviews - The Verge
https://www.theverge.com/2021/9/29/22701144/amazon-chinese-companies-lawsuit-paid-reviews
Amazonは2021年9月に、偽レビューやステマレビューを行わせていた3000以上のサードパーティ販売業者のアカウントを停止しました。この処分でAmazonから追放された中国のブランドは600超に上ります。
Amazonが偽レビューまみれの中国ブランド600超を追放したと発表 - GIGAZINE
このAmazonの措置に対して、「Sopownic」「Slaouwo」「Deyixun」「Cstech」「Recoo Direct」「Angelbliss」「Tudi」などのブランドを運営する複数の中国企業が、Amazonに対して集団訴訟を起こしたことがわかりました。
Amazonはレビューの公平性を保つため、ステマレビューをでっちあげた販売業者や偽レビューを購入していた販売業者を訴えており、2016年にはインセンティブ付きのレビューの禁止を明文化しています。
Update on customer reviews
https://www.aboutamazon.com/news/innovation-at-amazon/update-on-customer-reviews
今回訴えを起こした企業は、Amazonのポリシーに違反したことは否定しなかったものの、Amazonが収益の「数百ドル(数万円)から数十万ドル(数千万円)」を源泉徴収しているという点を争点としました。
なお、Amazonの「サービスビジネスソリューション契約」では、ポリシー違反があったとき、Amazonの独自の裁量で販売者への支払いを留保できると定められており、また、アカウントが欺瞞(ぎまん)的・詐欺的活動や違法な活動に使用されたとAmazonが判断したときには、独自の裁量で支払いを永久に保留できると明記されています。
Amazon Services Business Solutions Agreement - Amazon Seller Central
https://sellercentral.amazon.com/gp/help/external/G1791
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