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音楽業界の収益の66%をApple MusicやSpotifyなどのストリーミングサービスが占めていることが判明


近年、Apple MusicAmazon Music HDが追加費用なしでのロスレスオーディオに対応するなど、音楽ストリーミングサービスが目覚ましく発展しています。アメリカレコード協会(RIAA)が公開した2021年上半期のアメリカの音楽業界全体の収益報告でも、音楽ストリーミングサービスが業界全体の収益の大部分を占めている現状が報告されています。

MID-YEAR 2021 RIAA REVENUE STATISTICS
(PDFファイル)https://www.riaa.com/wp-content/uploads/2021/09/Mid-Year-2021-RIAA-Music-Revenue-Report.pdf

Carrying on — Music at the Midpoint of 2021 | by RIAA | Sep, 2021 | Medium
https://riaa.medium.com/carrying-on-music-at-the-midpoint-of-2021-9156941b631c

RIAAによると、2021年上半期におけるアメリカの音楽業界全体の収益は71億ドル(約7800億円)だったとのこと。そのうちストリーミングが占める割合は84%で、CDやレコードなどの物理メディアは10%、ダウンロード販売は5%でした。


2021年上半期のストリーミングによる収益は59億ドル(約6500億円)。ストリーミングにはApple MusicやSpotifyなどの有料サブスクリプションサービスやYouTubeなどの広告付きムービー配信、デジタルラジオサービスなどが含まれており、有料サブスクリプションサービスによる収益だけでストリーミングサービスの収益78%を占め、アメリカの音楽業界全体の収益の3分の2(約66%)を占めています。


以下のグラフは、2017年上半期から1年ごとのサブスクリプションサービス加入者数の推移を示しています。2017年上半期に3150万人だった加入者数は年々増加し、2021年上半期には8210万人に達しています。


2021年上半期における物理メディアの収益は6億9000万ドル(約760億円)。その内訳を確認すると、CD(オレンジ)とレコード(黄色)の収益は共に2020年上半期と比べて増加していますが、レコードの方が著しく増加していることが分かります。


2017年上半期から2021年上半期までのレコードによる収益の推移はこんな感じ。2017年上半期の1億7600万ドル(約190億円)から年々増加し、2021年上半期には爆発的に増加して4億6700万ドル(約510億円)に達しています。このレコードの収益の急激な増加について、RIAAは「音楽ファンは、依然としてレコード独自の価値を評価しています。レコードを扱うレーベルは、その需要を満たすために音楽ファン向けのオプションを着実に提供してきました」と語っています。


RIAAは収益報告の中で、ショートムービー・チャットアプリ・SNSといった多様な場面で音楽が扱われていることに触れ、それらの収益がアーティストたちに還元されるような仕組みを導入するべく動いていると述べています。

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in ネットサービス, Posted by log1o_hf

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