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「FFmpeg 8.1」リリース、VulkanとD3D12を中心にGPU活用をさらに拡大したバージョンで開発元もアップデートを推奨


オープンソースマルチメディアフレームワーク「FFmpeg」のバージョン8.1となる「FFmpeg 8.1(コードネーム:Hoare)」が安定版として2026年3月16日に公開されました。このリリースは2025年8月に登場したバージョン8.0に続くアップデートで、開発チームは最新のgitマスターを使用していないすべてのユーザー、ディストリビューター、システムインテグレーターに対して、このバージョンへのアップグレードを推奨しています。

FFmpeg
https://ffmpeg.org/index.html#pr8.1


Video Encoding and Decoding with Vulkan Compute Shaders in FFmpeg
https://www.khronos.org/blog/video-encoding-and-decoding-with-vulkan-compute-shaders-in-ffmpeg

FFmpeg 8.1では、Direct3D 12(D3D12)でH.264とAV1のエンコードに対応しました。これにより、Windows系のGPU処理パスで、動画をGPU側でより直接的に扱いやすくなります。また、D3D12向けのscale_d3d12、mestimate_d3d12、deinterlace_d3d12というフィルターも入りました。単に「GPUでエンコードできる」だけでなく、前処理や動き推定、インターレース解除までD3D12側でそろえやすくなっています。

そして、FFmpeg 8.1ではVulkanに関連する機能が大幅に拡張され、Apple ProResのエンコードとデコード、DPXのデコードがVulkanベースで実装されました。従来のCPUとGPUを往復するハイブリッド方式は転送遅延で不利になりやすく、性能や保守性の面でも不評だったため、完全にGPU常駐で処理する実装が行われています。

音声まわりでは、xHE-AAC Mps212が実験的に追加されました。また、libmpeghdecライブラリを介したMPEG-H 3D Audioのデコードも可能になっています。ビデオ分野では、JPEG-XSの初期サポートが追加され、JPEG-XSパーサーや、SVT-JPEG-XSプロジェクト(libsvtjpegxs)を利用したエンコードとデコードが可能になりました。これに加えて、JPEG-XSの生ビットストリームのムキシングおよびデムキシングもサポートされています。

また、EXIFメタデータのパース機能が追加され、静止画や一部メディアに付く撮影情報や各種属性をFFmpegがより正しく読めるようになりました。また、LCEVC(Low Complexity Enhancement Video Coding)のメタデータの解析、転送、およびLCEVCメタデータ用のビットストリームフィルターのサポートが導入されています。

フォーマットとコンテナまわりでは、IPカメラの映像フォーマットであるHXVS/HXVTコンテナフォーマットを解析するための「hxvs demuxer」が新規追加されています。また、没入型音響のための音声フォーマットであるIAMF(Immersive Audio Model and Formats)内で扱える空間音響要素の種類が広がりました。


ハードウェア固有の機能として、Rockchip製のH.264およびHEVCハードウェアエンコードが新たにサポートされました。キャプチャ機能では、Windows.Graphics.Captureに基づいたウィンドウおよびモニターのキャプチャが導入されています。また、AMDのハードウェアを利用するvpp_amfフィルターも新しく追加されました。

その他にもCLIと開発者向けの改善として、「ffprobe -codec option」が追加され、さらにffprobeでフレーム読み込み時にstream sectionのrefs fieldsだけを表示できるアップデートが行われました。また、古いHLSプロトコルハンドラーが削除されています。

FFmpegは「最新のgit masterを使用している場合を除き、ユーザー、販売代理店、システムインテグレーターはアップグレードすることをお勧めします」と述べています。

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in ソフトウェア, Posted by log1i_yk

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