レビュー

圧倒的高性能と軽量ボディを両立したASUSのハイエンドスマホ「Zenfone 8」レビュー


ASUSのSnapdragon 888搭載ハイエンドスマートフォン「Zenfone 8」と「Zenfone 8 Flip」が8月20日(金)から国内に登場します。そんな両機種を一足先に触ることができたので、まずは比較的小型なボディに高性能SoCや大容量バッテリーを詰め込んだ「Zenfone 8」を触って、見た目や使い勝手をチェックしてみました。

ZenFone シリーズ|スマートフォン|ASUS 日本
https://www.asus.com/jp/mobile/phones/zenfone/

・目次
◆開封&外観の確認
◆指紋認証&顔認証
◆ベンチマーク
◆カメラ性能
◆その他の機能
◆まとめ

◆開封&外観の確認
「Zenfone 8」は紙製のパッケージに入っています。


フタを外すと、付属品が入った箱が現れます。


付属品の箱の下には、「Zenfone 8」本体が入っていました。


箱の中身はこんな感じ。左から順に「Zenfone 8」本体・「Zenfone 8」専用カバー・充電アダプター・USB Type-Cケーブル・SIMカードスロットを開けるための金具。


他に、説明書やサポートの案内書も入っていました。


「Zenfone 8」本体は、簡単に取り除けるフィルムに包まれています。


フィルムを取り除くとこんな感じ。「Zenfone 8」はオブシディアンブラック・ムーンライトホワイト・ホライゾンシルバーの3色展開で、今回はオブシディアンブラックを使います。ディスプレイは有機ELを採用し、解像度は2040×1080ピクセル。ディスプレイの表面には強化ガラスの「ゴリラガラス6」が採用されています。


画面の左上には1200万画素のフロントカメラを搭載。


画面の裏側はツルツルとした質感で、左上には2基のバックカメラが搭載されています。


バックカメラはメインカメラが6400万画素で、広角撮影用のカメラが1200万画素。カメラが搭載されている部分は少し出っ張っています。また、フロントカメラ・バックカメラ共に、レンズ表面にはゴリラガラス3を採用しているとのことです。


向かって右側の面には、カスタマイズ可能な電源ボタン「スマートキー」と音量調節ボタンが搭載されています。


向かって左側の面にはアンテナラインが見えるだけで、ボタンは搭載されていません。


本体上部にはイヤホンジャックが搭載されています。


本体下部には、SIMカードスロットと充電やデータ転送に使うUSB Type-Cコネクタが搭載されています。


「Zenfone 8」のSIMカードスロットには、nanoSIM規格のSIMカードを2枚挿入できます。


「Zenfone 8」の寸法は高さが約148mmで、幅が約68.5mm。高さ146.7mm、幅71.5mmの「iPhone 12 Pro」と比べると、「Zenfone 8」の方が少し縦に長いことが分かります。


横幅は「Zenfone 8」の方がスリム。


重さを量りで測定すると、168gでした。


「Zenfone 8」には専用のケースが付属しています。ケースは、カチッとはめ込むだけで簡単に装着できます。


「Zenfone 8」にケースを装着するとこんな感じ。ケース表面には滑りにくい加工が施されています。


専用ケースのカメラ部分は他の部分と比べて盛り上がっており、本体裏面を下にして置いた場合でもレンズに傷が付きにくくなっています。


ケース装着時の重さは184g。


「Zenfone 8」にケースを付けた状態で手に持つとこんな感じ。ケース表面の滑り止め加工のおかげで、片手でも安定した状態を保てます。


◆指紋認証&顔認証
「Zenfone 8」は画面内に指紋センサーを搭載しており、登録した指で画面をタッチすることで、画面のロックを解除することができます。指紋を登録するには、設定アプリを開き、設定アプリ上部の「ロック解除に使う指紋を追加」をタップして指紋登録画面に移動し、「次へ」をタップします。


後は、画面の指示に従って指紋を登録すればOK。


指紋を登録すると、ロック画面の赤枠の部分をタッチすることでロックを解除できるようになります。


指紋を用いたロック解除には、側面のスマートキーを押し込んでから指紋を認識させる方法と、スマートフォンの動きが検知された際に自動的に表示される指紋マークをタップする方法の2種類が存在します。実際に画面内指紋認証機能を用いて「Zenfone 8」のロックを解除する様子は、以下のムービーで確認できます。

ASUSのハイエンドスマホ「Zenfone 8」の画面内指紋認証はこんな感じ - YouTube


「Zenfone 8」には、顔認証を用いてロックを解除する機能も用意されています。自分の顔を登録するには、設定アプリを開いてから「セキュリティと画面のロック」をタップして、「顔認証」をタップ。


後は、画面の指示に従って顔を登録すればOKです。


顔認証を用いたロック解除は、スマートキーを押し込むと自動的に行われます。また、顔の登録時にはマスクを外すように求められましたが、ロックを解除する際はマスクを着用していても問題なし。ただ、顔が識別できない暗い場所では顔認証が機能せず、指紋やPINコードなどの別の手段での認証を求められました。以下のムービーでは、スマートキーを押し込んだ瞬間に顔認証によってロックが解除される様子を確認できます。

ASUSのハイエンドスマホ「Zenfone 8」のロックを顔認証を使って一瞬で解除する様子 - YouTube


◆ベンチマーク
ハイエンドSoCのSnapdragon 888を搭載した「Zenfone 8」の性能を確かめるべく、定番ベンチマークアプリ「Geekbench 5」でベンチマークを実行してみました。なお、「Zenfone 8」には「ストレージ128GB:メモリ8GB」「ストレージ128GB:メモリ16GB」「ストレージ256GB:メモリ16GB」の3スペックがラインナップされており、今回は「ストレージ256GB:メモリ16GB」のものを使っています。

まず、CPUベンチマークの結果は以下の通り。シングルコアスコアが1123で、マルチコアスコアが3544です。


OpenCLのスコアは4755で……


Vulkanのスコアは5854。3種類全てのベンチマークスコアで、同じくSnapdragon 888を搭載するASUSのゲーミングスマートフォン「ROG Phone 5 Ultimate」のスコアを上回る結果となりました。


◆カメラ性能
「Zenfone 8」標準カメラアプリの画面はこんな感じ。画面上部にはHDR撮影モードのオン・オフボタンや撮影する写真の比率変更ボタン、フラッシュ設定ボタン、Googleレンズボタンが並び、画面下部には撮影モードの切り替えボタンや撮影画像確認ボタン、シャッターボタン、バックカメラ・フロントカメラ切り替えボタンが並んでいます。また、赤枠のアイコンをタップすることで、6400万画素のメインカメラと1200万画素の広角撮影用カメラを切り替えることが可能です。


今回は、「Zenfone 8」のカメラ性能を確かめるべく、オート設定で写真を撮影しまくってみました。

メインカメラでバスターミナルを撮影した画像が以下。撮影当日の天気は曇りでしたが、「Zenfone 8」には自動的にHDR撮影モードに切り替わる機能が備わっており、白飛びすることなく雲のディテールを再現することができました。


上記の撮影地点と同じ位置から広角撮影用カメラで撮影した写真はこんな感じ。メインカメラと比べて広い範囲を1枚の写真に含めることができました。また、メインカメラでの撮影と同様に自動的にHDRモードへ切り替わったため、曇り空のディテールを再現できています。


「Zenfone 8」には望遠カメラは搭載されていませんが、最大8倍のデジタルズーム機能が搭載されています。上記の撮影地点と同じ場所から8倍のデジタルズームでバスターミナルの向こう側の建物を撮影した写真を見ると、建物の窓に記された店舗名まで確認できます。


次に、メインカメラを用いて、花壇を赤色の花にピントを合わせて撮影してみました。後ろの黄色い花や、背景の室外機などがキレイにボケているのが分かります。


上述の通り、「Zenfone 8」では明暗差の激しい場所では自動的にHDRモードへ切り替わりますが、以下のような白い背景に黒い被写体が配置されている場所では、自動露出機能がうまく働かず、白飛びした写真を撮影してしまうこともありました。


今度は、照明が暗めの飲食店で食べ物を撮影してみました。今回撮影した店では暖色系の照明が使われていましたが、自動的にホワイトバランスが調整されて、肉眼で見たものと近い色合いの写真を撮影できました。


広角撮影用カメラに切り替えることで、店の内装を捉えて雰囲気を伝える写真を撮影することもできます。なお、スタッフの顔にのみ、ぼかし加工を加えています。


以下のパフェ写真にはクリーム色の白玉と、白色のヨーグルトという似た色の被写体が含まれています。暗い店内でも両者の色合いの違いを再現することができました。


「Zenfone 8」のカメラを暗い環境で使うと、自動的に夜景モードに切り替わります。夜景モードでは、4秒間カメラを固定することで、長時間露光とソフトウェア処理を組み合わせた明るい写真を撮影することができます。実際に午後9時ごろに街灯に照らされたバスターミナルを撮影した写真が以下。街灯や建物の明かりが増幅され、かなり明るい写真に仕上がっています。


建物に挟まれた小川を夜景モードで撮影したところ、川に反射した光がキラキラと輝く写真を撮影できました。


次に、周りに建物がなく、光源が街灯しかない公園の遊具を撮影してみました。少ない光源を頼りに、遊具の鮮やかな色を再現できています。


◆その他の機能
「Zenfone 8」の側面にあるスマートキーは、電源ボタンとして使えるだけでなくさまざまな機能を割り当てて自分好みにカスタマイズできます。


スマートキーをカスタマイズするには設定アプリから「拡張機能」を選択して「スマートキー」をタップ。


初期状態では2回連打でGoogleアシスタント起動、長押しで電源OFFメニューの表示といった機能が割り当てられています。今回は、2回連打に別の機能を割り当てるべく「カスタマイズ」を選択して歯車アイコンをタップし、「クイックアクセス」を選択して再び歯車アイコンをタップしました。クイックアクセスにはLEDライトを点灯する「懐中電灯」や、マナーモードに切り替える機能、任意の電話番号に発信する機能などが用意されており、好きな機能をスマートキーに割り当てられます。


日本で展開される「Zenfone 8」は「おサイフケータイ」に対応しており、「WAON」「楽天Edy」「QUICPay」「モバイルSuica」といった電子決済が可能です。


◆まとめ
「Zenfone 8」を実際に使ってみたところ、軽量ボデイながらハイエンドSoCのSnapdragon 888の性能を十分に引き出したベンチマークスコアを記録し、フルオートでもキレイな写真を撮影できるカメラ性能を持ったバランスのいいスマートフォンでした。また、「Zenfone 8」は4000mAhの大容量バッテリーを搭載しており、満充電状態から写真撮影やベンチマークを実行しながら丸1日使ってもバッテリーが20%残っていたので、一般的な使い方ならバッテリー容量は十分そうです。他にも、イヤホンジャックを搭載していたり、マスク着用状態での顔認証が可能だったりと、かゆいところに手が届く端末です。

「Zenfone 8」は「ストレージ128GB:メモリ8GB」が税込7万9800円、「ストレージ128GB:メモリ16GB」が税込9万2800円、「ストレージ256GB:メモリ16GB」が税込10万8800円で、8月20日(金)から日本に登場予定。また、同日に発売されるフリップ式カメラ搭載スマートフォン「Zenfone 8 Flip」のレビューを、以下から確認できます。

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