メモ

国際宇宙ステーションの空気漏れはアメリカの工作とロシアが告発、NASAは否定


2018年に発生した国際宇宙ステーション(ISS)での空気漏れについて、ロシア・タス通信がロシア高官の話として、アメリカの宇宙飛行士の起こしたものだったと告発。NASAが「告発は信頼できるものではない」と、ロシア側の話を否定する事態となっています。

Двенадцать тезисов американских претензий к Роскосмосу и ответы на них - ТАСС
https://tass.ru/kosmos/12113969


Russian space officials try to blame NASA astronaut for Soyuz air leak in 2018 with baseless accusations: report | Space
https://www.space.com/russia-blames-nasa-astronaut-soyuz-leak

これは、タス通信に掲載された、アメリカからロスコスモスに対して出された「苦情」への返答の中で言及されたもので、全部で12の苦情のうち、アメリカからの「多目的実験モジュール『ナウカ』以外にもソユーズMS-09に穴があった件や、ソユーズMS-10の打ち上げ中止など、ロシアは宇宙関連で多くの問題を抱えている」という内容への返答として、この「穴」のことが言及されています。

タス通信の匿名の情報源は「軌道上に穴が開くことについては、いくつかの状況を考慮しなければいけない」とした上で、まず、当時ISSに滞在していた女性飛行士セレナ・マリア・オーニョン・チャンセラーさんが地球に戻ってから「軌道上で初めて深部静脈血栓症を発症した事例」という論文が発表されたことから、チャンセラーさんが「帰還を早めようとした可能性がある」と指摘。


また、「ISSのロシアとアメリカの境界部分にあるカメラがロスコスモスにはわからない事情で動作していなかった」「ロシアの宇宙飛行士と違ってアメリカの宇宙飛行士はポリグラフを拒否した」「ロシアはISSの工具やドリルを調べる機会がなかった」と、ロシアにとって不審な点を上げています。

ロシアによれば、ソユーズに開いていた8つの穴のうち7つはドリルによって開けられたものだと考えられるとのこと。さらに穴のうち1つは船体の枠に開けられていたことから、ソユーズの構造について訓練を受けていない人物が穴を開けたとの推測を示しました。

NASAは、チャンセラー飛行士に対する個人攻撃は根拠がないものであり、「(ロシア側の告発は)信頼できるものとは思えない」と反発しています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
「宇宙ゴミ」が国際宇宙ステーションに衝突してロボットアームが損傷 - GIGAZINE

国際宇宙ステーションから未知の細菌が発見される - GIGAZINE

国際宇宙ステーションに滞在する宇宙飛行士とアマチュア無線で交信することができる - GIGAZINE

in メモ, Posted by logc_nt

You can read the machine translated English article here.