ソーシャルメディア管理ツール「Hootsuite」が会話型AIプラットフォーム「Heyday」を50億円超で買収
数百万人規模の利用者を抱えるソーシャルメディア管理ツール大手のHootsuiteが、1対1の会話を通じて個別の事例に合わせた顧客体験を提供するメッセージングプラットフォームのHeydayを6000万カナダドル(約52億円)で買収したことを発表しました。
Hootsuite Acquires Conversational AI Leader Heyday for CA$60 Million
https://www.globenewswire.com/news-release/2021/08/03/2273430/0/en/Hootsuite-Acquires-Conversational-AI-Leader-Heyday-for-CA-60-Million.html
Social media manager Hootsuite acquires conversational AI-platform Heyday for $48M - GeekWire
https://www.geekwire.com/2021/social-media-manager-hootsuite-acquires-conversational-ai-platform-heyday-48m/
From owl to unicorn: How Hootsuite CEO Tom Keiser plans to bring the mojo back to a Canadian social media pioneer - The Globe and Mail
https://www.theglobeandmail.com/business/article-from-owl-to-unicorn-how-hootsuite-ceo-tom-keiser-plans-to-bring-the/
買収に際して、Hootsuiteのトム・カイザーCEOは「ソーシャルは商取引と顧客管理の新たなインターフェイスです。現代のブランドは、日々、さまざまなやりとりや会話を大規模に管理しなければいけません。これはAIによる自動化なしには不可能です。Heydayの買収により、Hootsuiteは世界のマーケティングやセールス、サポートのチームに、AIの力で大規模で卓越した体験を提供できるようになります」と述べています。
Hootsuiteによれば、新型コロナウイルス感染症のパンデミックの影響もあり、ソーシャルメディアのアクティブユーザー数は42億人以上、利用時間は1日平均2時間25分に上っているとのこと。
また、ソーシャルメディアのユーザーの39%は、企業からの返信が「60分以内」であることを期待しているのですが、実際には平均返信時間は5時間と、まったく求めに応じられていないこともわかっています。これについて「Hootsuiteによる自動化と、AIを組み合わせることで、各企業はリアルタイムで、大規模にパーソナライズされた応答ができるようになります」とHootsuiteは主張しています。
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