ハードウェア

Mac ProにAMDの新GPU「Radeon Pro W6000」シリーズが登場、Touch ID搭載のMagic Keyboardも


Appleが2021年8月3日に、Mac ProのGPUオプションのラインナップに、AMDの新しいGPUである「Radeon PRO W6000」シリーズを加えました。また同時に、Appleシリコン搭載Mac向けのTouch ID搭載キーボードもリリースされています。

New AMD Radeon PRO W6000X Series GPUs Bring
https://www.globenewswire.com/news-release/2021/08/03/2273927/0/en/New-AMD-Radeon-PRO-W6000X-Series-GPUs-Bring-Groundbreaking-High-Performance-AMD-RDNA-2-Architecture-to-Mac-Pro.html

Apple updates Intel Mac Pro with three new graphics card modules - 9to5Mac
https://9to5mac.com/2021/08/03/apple-updates-intel-mac-pro-with-three-new-graphics-card-modules/

Apple begins selling Touch ID-equipped Magic Keyboard, new Mac Pro GPUs | Ars Technica
https://arstechnica.com/gadgets/2021/08/apple-begins-selling-touch-id-equipped-magic-keyboard-new-mac-pro-gpus/

Appleは、現行モデルのMac Pro向けGPUオプションとして、以下の3つのAMD製GPUを発表しました。各GPUは、個別に購入することも、新しく購入するMac Proのパーツ構成として選択することもできます。


Radeon Pro W6800X MPX Module:税込30万8000円
AppleはW6800Xについて、以下のように説明しています。

ワークステーションクラスのグラフィックスが必要な場合や、負荷の高いプロ向けアプリケーションで作業する場合は、最大512GB/sのメモリ帯域幅を持つ32GBのGDDR6メモリが搭載されたRadeon Pro W6800X MPX Moduleを選びましょう。強化されたマルチGPUの性能をFinal Cut Proなどのアプリケーションで活用する場合は、最大2つをInfinity Fabric LinkでMac Proにインストールできます。このグラフィックスのオプションは、最大16.0テラフロップスの単精度または32.0テラフロップスの半精度という演算性能を発揮し、最大6台の4Kディスプレイ、3台の5Kディスプレイ、または3台のPro Display XDRに対応。1つのMPXベイ全体を占めるフルハイトMPX Moduleが、カード上にある4つのThunderbolt 3ポートと1つのHDMI 2.0ポートのために、追加の電力とPCIe帯域幅を使います。


Radeon Pro W6800X Duo MPX Module:税込55万円

グラフィックス性能のレベルを引き上げたい時は、Radeon Pro W6800X Duo MPX Moduleを選んでください。最も高いパフォーマンスが要求されるマルチGPU対応のプロ向けアプリケーションに最適です。このモジュールは2つのW6800X GPUを持ち、それぞれが最大512GB/sのメモリ帯域幅をもたらす32GBのGDDR6メモリを搭載。2つのGPUはInfinity Fabric Linkによってオンボードで接続され、4つのW6800X GPUが通信できるように2つのW6800X Duo Moduleをブリッジさせることもできます。

GPUレンダリングなどの負荷の高いタスクを実行する場合は、Mac Proに2つのモジュールをインストールしましょう。最大30.2テラフロップスの単精度、または最大60.4テラフロップスの半精度という演算性能を発揮します。Radeon Pro W6800X Duo MPX Moduleは、最大8台の4Kディスプレイ、4台の5Kディスプレイ、または6台のPro Display XDRに対応。1つのMPXベイ全体を占めるフルハイトMPX Moduleが、カード上にある4つのThunderbolt 3ポートと1つのHDMI 2.0ポートのために、追加の電力とPCIe帯域幅を使います。


Radeon Pro W6900X MPX Module:税込66万円

ワークステーションクラスで最高レベルのグラフィックスが必要な場合や、負荷の高いプロ向けアプリケーションで作業する場合は、最大512GB/sのメモリ帯域幅を持つ32GBのGDDR6メモリが搭載されたRadeon Pro W6900X MPX Moduleを選びましょう。強化されたマルチGPUの性能をFinal Cut Proなどのアプリケーションで活用する場合は、最大2つをInfinity Fabric LinkでMac Proにインストールできます。このグラフィックスのオプションは、最大22.2テラフロップスの単精度または44.4テラフロップスの半精度という演算性能を発揮し、最大6台の4Kディスプレイ、3台の5Kディスプレイ、または3台のPro Display XDRに対応。1つのMPXベイ全体を占めるフルハイトMPX Moduleが、カード上にある4つのThunderbolt 3ポートと1つのHDMI 2.0ポートのために、追加の電力とPCIe帯域幅を使います。


AMDのコーポレート事業担当ヴァイス・プレジデントであるスコット・ハーケルマン氏は、W6000シリーズについて「プロフェッショナルの創造性を解き放ち、3D映画アセットのアニメーション・8Kシーンの合成・ゲーム開発など、より複雑で計算負荷の高いプロジェクトを実現するために開発されました。このシリーズのGPUは、卓越したエネルギー効率や強化された演算ユニットなどを満載しており、Mac Proユーザーが幅広いプロ向けアプリケーションでより多くのことをより短時間で行うことを可能にします」と述べました。

また、Mac向けアクセサリとして、「Appleシリコン搭載Mac用Touch ID搭載Magic Keyboard - 日本語(JIS)」(税込1万5800円)と「Appleシリコン搭載Mac用Touch ID搭載Magic Keyboard(テンキー付き)- 日本語(JIS)」(税込1万8800円)も登場しました。これらは、名前の通りAppleの指紋認証機能である「Touch ID」を内蔵しており、M1チップを搭載したMacに対応しています。

周辺機器としてはこのほか、デザインなどがアップデートされた「Magic Mouse」(税込8800円)や「Magic Trackpad」(税込8800円)の新モデルも登場しました。


IT系ニュースサイトのArs Technicaは、これらのアクセサリについて「アップデート版のMagic MouseやMagic Trackpadには、前モデルと比べて劇的な変化はありませんが、それぞれに充電用のUSB-C - Lightningケーブルが付属しています。一方、新型のMagic Keyboardはデザインが刷新された上に、Touch IDなどの新機能が追加されています。Touch IDは、これまでAppleのノートPCやモバイル機器にしか搭載されていなかった生体認証機能です」とコメントしています。

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in ハードウェア, Posted by log1l_ks

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