ビットコインに焦点を当てたプラットフォーム「TBD」をモバイル決済サービス「Square」が発表

Twitterの創業者であるジャック・ドーシーCEOは、近年躍進を続けるモバイル決済サービス「Square」の創業者でもあります。ドーシーCEOは2021年7月16日付けのTwitter投稿の中で新たに、Squareのビジネスにおいて仮想通貨(暗号資産)ビットコインに焦点を当てた「TBD」をスタートさせると発表しました。

Square’s new Bitcoin business unit is TBD - The Verge
https://www.theverge.com/2021/7/15/22579359/jack-dorsey-tbd-open-source-defi-crypto-square-bitcoin

以下がドーシーCEOの投稿。「Squareは新たに、『管理者不要・自由参加型・分散型の金融サービスを簡単に作れること』を単一の目標としたオープンデベロッパープラットフォームを構築することにフォーカスを当てたビジネスを作っています。私たちの主要なフォーカスはビットコインです。名前は『TBD』です」とつづられています。TBDは「To Be Determined(未定)」の略語なので、ビジネスの名前が未定なのか、それとも「未定」という名前のビジネスなのかは記事作成時点で判断できません。

ドーシーCEOはTBDを率いているのがマイク・ブロック氏であると言及。ブロック氏は自身の投稿でTBDについて発表し、「無料かつオープンなソフトウェアの上に優れたビジネスを構築できるのだと証明できることに興奮しています」と述べました。

「テクノロジーは常に分散型への物語をたどっていると私は信じています。印刷機からインターネット、ビットコインに至るまで、テクノロジーは大衆に力を与え、善なるもののための人間のポテンシャルを解き放ってきました。私はこれが次のステップであると確信しています」

「ジャックの言う通り、私たちはオープンであることと透明性を保つことを重視しています。このため今後数日から数週間のうちに、私たちの計画の多くを共有する予定です。また、コミュニティを計画に含める方法についても検討しています。楽しみにしていてください！」とブロック氏は述べました。

Squareにはすでに仮想通貨チームのスクエア・クリプトが存在しますが、ドーシーCEOによると、Squareはスクエア・クリプトに出資を行っているのみであり、進む方向性を指示していないとのこと。スクエア・スクリプトは開発者向けプロダクト「ライトニング・デベロップメント・キット(LDK)」を2020年に発表していますが、TBDはこれとは別の目標と方向性を持つもので「プラットフォームビジネスを作り出すこと」「オープンソースにすること」に焦点が当たっているとドーシーCEOは説明しました。