賞金額が100万円までアップした「GIGAZINEマンガ大賞」2021年7月度募集開始&マンガ大賞入賞作品の発表
2021年上半期にGIGAZINEマンガ大賞へ応募いただいた作品から、最終の審査まで進出して「入賞」を受賞した作品が今年初めて登場しました。GIGAZINEシークレットクラブ(GSC)メンバーやゲスト審査員のコメント、編集部の審査のポイントも記載していますので、自身が応募する作品の参考にしたい方も新しいマンガ連載を楽しみにしたい方も、ぜひ◆入賞作品発表からご覧ください。また、2021年が下半期を迎えることもあり、GIGAZINEマンガ大賞の募集要項も賞金額を最大100万円まで引き上げるなどより応募したい形にリニューアルしました。今なら応募から審査まで一気に進めて年内の連載開始も可能ですので、ぜひこの機会に募集要項をチェックしてみてください。
◆「GIGAZINEマンガ大賞」募集要項はこちらから
募集要項は既に読んだのでとにかく応募!という人は応募フォームからお願いします。
◆ポートフォリオを送って作画担当・ネーム構成担当・作画ヘルプの応募
◆2021年7月GIGAZINEマンガ大賞「入賞」作品発表
2021年4月度の応募作品から、じゅんたさんの「とにかくイジメたい朝日奈さん」が「入賞」として選出されました。
あらすじ
大富豪の一人娘である朝日奈ひかるは、幼少期からずっと一緒の夜橋ゆうひにちょっかいばかりかけていた。机に落書きしたり、怖い犬をけしかけたり、購買のパンを買い占めたり。しかしその裏には、ゆうひを愛するひかるの遠大な野望があって……?
最終選考では、編集長の審査の他、GIGAZINEシークレットクラブ(GSC)による読者視点での審査、2018年に作画部門の大賞を獲得した「あめあめふれふれうそやんで」作画担当のゆめきさん、2020年に原作ネームで入賞を獲得して連載計画中のすこやかさんに審査コメントをいただきましたので、評価のポイントをまとめてみました。
編集部の審査のポイント
まず圧倒的な画力がありました。いわゆる頭身が高い美しいキャラの絵ではないものの、個性的でかわいらしく安定感がすごい。作劇でも、4コマとしてのかけあいやギャグがちゃんと笑えつつ、俗に言う「エモい」関係性が面白い。「キャラクター」「画力」「シナリオ」のどれかがよければ連載の形が見えますが、どれも高水準で満たしていたと思います。ただ、マンガの連載という形で考えた時の各話の構成や見せ方にさらなる工夫の余地があったのと、第1話から第2話で肝心のかけあいやギャグの手数が大きく減ってしまったことは残念で、地盤となる力は備わっているため「ネタ」の強さをもっと見たかったです。
編集長による講評
タイトルにもある「イジメ」という要素は一歩間違ったら御時世的にアウトなのだけれど、そこをデフォルメされたキャラクターで回避できるように攻めることができている。「マンガだからできる表現」があるとすれば、まさにその利点を出せていると思います。展開的にはベタベタでも、間の話を挟んで繰り返しのオチに少しずつ変化を付けているので工夫されているのがちゃんとわかるし、二人の主要キャラクターの性格や関係性が1話で分かるようになっていたり、キャラのデフォルメ具合と全体の雰囲気がうまく統一されていたりと、読みやすくわかりやすいのも評価が高い理由。あとはこのノリでどこまで継続できるかという部分に力量が問われるので期待したいです。
GIGAZINEシークレットクラブ(GSC) クローズド評価まとめ
分かりやすさはかなりあるし、読後感も良い。審査の範囲では1話と2話までで、導入としてはかなり面白かったけれど、すでに4コマの流れとオチがワンパターンに感じる点も少しありました。次話以降で設定を保ちつつどのように展開するのか、ということに作品の質が左右されそう。また、メインとなるキャラクター2人とそれに関わるサブキャラという構図ながら、設定上メインキャラ2人がわりとディスコミュニケーションなので、そこは見ていて物足りなさも感じました。
ゆめき(「あめあめふれふれうそやんで」作画) 審査コメント
今作のような「ほんわか日常系」は個人的に好きなジャンルで、GIGAZINEにも合っていると思います。「イジメ」の理由もわかりやすいし、女の子が可愛く描かれているのがとても良いと思いました! キャラ2人のやりとりでもっと愛を感じられるようにしたり、二人の仲の良さや朝比奈さんのデレの面を出してあげれば、よりほっこり感を感じると思います。また作画の面では、キャラクターがかわいく描けているだけに表情にもっとバリエーションがあるともっと良くなると思いました。
すこやか(「秘密の宮園」原作ネーム) 審査コメント
デフォルメされた女の子が可愛いですし、言葉の掛け合いも楽しいです。少ないキャラ数と立場が分かりやすい設定で読みやすく、よく考えると重い設定なところもサラっと展開していくところにいい持ち味を感じました。続く話で新キャラが登場したり2人の関係が大きく変わっていったりと、どうなるか気になる展開なので、その展開を含めるとオチは当初の想定よりもう少しだけ膨らませたのを読みたいと思いました。
今後、連載を目指して進行していきますので、審査に参加いただいたメンバーの方もそうでない方も、ぜひとも展開をお楽しみにしていただければ幸いです。
◆「GIGAZINEマンガ大賞」募集要項
・GIGAZINEでマンガを連載すると……?
・完全リモート&作業タイミングもお任せ
・連載マンガはGIGAZINEに掲載されるから、とにかくまず読んでもらえる
・厳密な締切はなくスケジューリングしやすい
・ジャンルやターゲットの制限なし、面白ければなんでもOK
・色塗りや背景を任せられるアシスタント完備(自費の必要はありません)
・まだ若いレーベルのため、ベンチャー企業のように意見や要望が通りやすい!
・「法律とか税金とか知識がないけど大丈夫?」や「編集との連載作業ってどうなの?」といった、フリーランスとしてやっていくことに対する不安がある人のために、経済産業省のガイドラインに合わせて「フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン」を公開しました。疑問や不安になりやすい点をQ&Aでまとめているので確認してみてください。
ガイドライン - GIGAZINEマンガ大賞
https://manga.gigazine.net/about/guideline/
などなど。ほかにも「これはどうなの?」ということがありましたらこちらをクリックしてなんでもお問い合わせしてください。
・基本条件:
・スマホでも読めるのが前提(見開きナシ、縦スクロール基準)
・フルカラー、フルデジタル(白黒の場合は「原作」として扱う場合がありますが、応募自体は大歓迎です)
・ジャンル自由で「第1話」の完成原稿とそのメイキング資料であること。メイキング資料はキャラクターデザインや設定のほか、ストーリー全体のあらすじを200~800文字程度の範囲でお送りください。応募内容に不足があると審査が進められない場合がありますので、予めご了承ください。
・原稿フォーマット:
縦横比率・ファイルサイズ・解像度は「姫とゲーマー」を参考にして下さい。
・原稿枚数:
自由。何ページでもOK。
・その他:
・既に自分で他メディアやプラットフォームにて発表済みの一次創作OK
・雑誌には掲載されたが単行本化されなかったor途中でやんごとなき事情で打ち切られてしまったという作品もOKです。あきらめないでください。
・締切日:
2021年7月31日土曜日、23時59分59秒
・審査プロセス:
編集部による1次選考後、以下のような審査プロセスを予定しています。審査のプロセスや段階については多少変更する場合がありますので、第1段階審査前に別途説明と確認をお送りします。
第1段階:GIGAZINEシークレットクラブメンバーだけが閲覧可能なクローズド環境による評価+編集部によるメイキング資料を含めた評価
↓
第2段階:より連載を意識した形式で、「第1話原稿」や「最終話までのプロット」など必要事項を追加作成いただいた上での審査。ここまで進出した段階で、ほぼ何かしらの形で連載を約束します。
↓
最終段階:連載形式の原稿にて、GIGAZINE編集長による審査+GIGAZINEシークレットクラブメンバーによる評価+GIGAZINEで連載中の作家などゲスト審査を行い総合的に大賞受賞者を決定します。また、最終段階に残った時点で連載は確約いたします。
・報奨:
1次審査を通過し第1段階に選ばれた全員:
賞金3万円
第2段階進出:
追加で賞金2万円+連載に向けて担当編集がつきます
最終段階進出者:
最終段階進出時点で追加賞金5万円(計10万円)+応募作品をブラッシュアップした上での連載確約
入賞以上:
追加賞金10万円~+連載確約
大賞:
賞金100万円+応募作品そのままで連載確約
・応募作品の選考結果
最初の第一段階審査に進んでいただく作品については、応募月の翌月末までに応募時のメールアドレスへ審査の詳細についてご連絡差し上げます。
それ以外の場合、審査結果の通達は基本的に行っておりませんのでご了承下さい。
・受賞後の流れ
GIGAZINEで連載形式で掲載を終えた後、電子書籍化しAmazonで販売します。それぞれ規定の原稿料・ロイヤリティをお支払いします。電子書籍の販売・宣伝もGIGAZINEが責任を持って行います。
・質問受付フォーム:
応募するにあたっての疑問点があればこちらをクリックしてお問い合わせしていただければ大丈夫です。同じような質問が続く場合はFAQとしてまとめますので、ご理解とご協力をお願いします。
・マンガ大賞応募フォーム:
こちらをクリック
◆作画担当・ネーム構成担当・作画ヘルプの応募
・「作画のみ」応募方法:
マンガ大賞応募フォームに、ポートフォリオのURLや作品集を見せていただければOK。「その他」の欄に「作画のみ応募」と記載してください。ポートフォリオ用のイラストやマンガについて枚数の制限はなく、何枚以上必要というラインもありませんが、多ければ多いほど評価を得やすいです。
・「ネーム構成担当」応募方法
テキストの原作脚本をネームに起こす「ネーム構成」も募集しています。作画のみと同じく、ポートフォリオや過去に制作した作品ネームやマンガ作品について、できる限り多く送信してください。
・「作画のみ」「ネーム構成」の審査フロー:
ポートフォリオを見ての第1段階審査通過分についてはフォームを送信いただいた翌月までにご連絡を差し上げるため、第2段階審査で実際にお試し原作で描いてもらい、通過後、最終段階の投票審査に回します。
・報奨:
第1段階のポートフォリオ審査を通過し第2段階に参加:
賞金5万円
※ここでの審査は追加の原稿作業を要するため、第2段階に進出・参加いただいた全員に奨励金が発生します。
最終審査で入賞以上:
追加賞金10万円+連載確約
大賞:
追加賞金20万円+連載確約
※原作脚本の都合により、即座に連載に入ってもらえるとは限りませんが、優先的に提案するという形で連載を確約します。
・ヘルプ応募の手順:
フルカラーのマンガを制作するサポートをしてくれるヘルプも募集しています。キャラなどの下塗りやテキスト配置、背景ヘルプも歓迎。完全リモートで自宅にいながら可能なタイミングのみ参加いただくことができます。
・条件:
特に無し。「作業可能ならタスクリストから引き受けるものを選んで作業する」という流れになるため、忙しい時期は不参加ということも可能です。
また、ヘルプで参加しながらおこづかい稼ぎとスキルアップをしつつ、オリジナル作品を制作して編集に提案、ということもOKです。
・報酬:
「色塗りヘルプ」「背景ヘルプ」は作業管理ソフトで時給を計算します。時間給は初めはお試し期間として設定し、そこから作業練度や貢献できる数などによってアップさせていきます。
「ネーム構成」の場合は1ページ当たりの原稿料で計算します。
・応募方法:
GIGAZINEマンガ大賞応募フォームから、「作品ファイルダウンロード用のアドレス・URL」の代わりに「過去に作業したカラー原稿やポートフォリオ」を閲覧できるURLを貼り付けて下さい。また、最後の「その他こちらが知っておくべき必要な情報など」に「色塗りヘルプ」「背景ヘルプ」「ネーム構成」どれを希望するか該当するものを入力して下さい。
・マンガ大賞応募フォーム:
こちらをクリック
◆原作脚本募集要項
・第1話原稿に加えて、1話から最終話までのプロット(あらすじ)を合わせて用意してください。あらすじは作品全体の流れを詳細に、100字~800字でまとめて原稿の最初のページに記載をお願いします。
・1次審査では単純な話の面白さと1話の完成度を見ます。2次審査から最終審査に進んだ場合は、実際にマンガ原作を作成することを意識した「ト書きの脚本を最終話までコンスタントに作成できるか」を審査します。
・「原作のみ」で文字のみの応募の場合は、Googleドキュメントに本文を貼り付けた後、共有リンクのアドレスを応募フォームに記載してもらえれば大丈夫です。その場合、応募後にドキュメントの編集は行わないようにお願いします。
・Googleの共有設定が「リンクを知っている全員」になっていることを確認してください。「制限つき」のままだと応募された作品を読むことができません。詳しくはGoogleドキュメントヘルプの「ファイルを一般公開で共有する」をチェックしてください。
・報奨:
1次審査を通過し第1段階に選ばれた全員:
賞金3万円
第2段階進出:
追加で賞金2万円+連載に向けて担当編集がつきます
最終段階進出者:
最終段階進出時点で追加賞金5万円(計10万円)+応募作品をブラッシュアップした上での連載確約
入賞以上:
賞金10万円+連載確約
大賞:
賞金20万円+応募作品そのままで連載確約
※作画担当とのマッチングの関係上、即座に連載に入ってもらえるとは限りませんが、優先的に提案するという形で連載を確約します。
応募フォームはこちらをクリック
マンガ大賞の選考フローには「GIGAZINEシークレットクラブ(GSC)・クローズド審査」があります。GSCメンバーの人はもちろん、まだメンバーじゃないよという方も、ぜひこの機会にGSCの一員となって、未来の名作の誕生に立ち会ってください。GIGAZINEシークレットクラブへの登録はこちらから。
それでは、クリエイターの皆さまの応募を心よりお待ちしております。よろしくお願いします。
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