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唇の乾燥を防ぐために必要なことと避けることまとめ、メントールはダメ


皮膚の中でも特に乾燥しやすい唇をリップクリームなどでケアしている人も多いですが、場合によってはリップクリームが逆効果を生み出すこともあります。オーストラリアにあるボンド大学の科学・医学准教授であるクリスチャン・モロ氏が、唇の乾燥を防ぐために本当にやるべきことと避けるべきことについて解説しています。

What causes dry lips, and how can you treat them? Does lip balm actually help?
https://theconversation.com/what-causes-dry-lips-and-how-can-you-treat-them-does-lip-balm-actually-help-161264


同じ皮膚でも特に「唇」に乾燥を感じる人は多いはず。これは唇が、手や足の皮膚とは異なり、粘膜に似た構造になっていることに理由があります。唇は粘膜を皮膚の保護層が覆う形ですが、一方で手や足の皮膚に含まれる毛包・汗腺・皮脂腺などが存在しません。このような独特の構造のため、唇は乾燥しやすいという特徴を持ちます。

唇は湿度が低い時期に乾燥しますが、以下のような特定の要因によって乾燥しやすくなることもあります。

・唇が炎症を起こしてしまう、口唇炎
・アレルギー
・唾液腺や口周りの筋肉、唇周辺の感覚に影響する薬
・舌のケガ
・歯が唇とこすれることや、歯の問題
・摂食障害や問題のある口腔衛生習慣
・熱い食べ物によるやけど、または日焼け
シェーグレン症候群をはじめとする疾患
・脱水、熱中症、発熱
・慢性的な口呼吸につながる鼻づまり
・冷たい空気や湿度の低い空気
・継続的に唇をなめること

唇の乾燥を治すためには、その原因を特定することが重要です。たとえば、唇をなめるクセがあると、唇が「ぬれる」「渇く」というサイクルが繰り返され、水分の蒸発に伴って過度の乾燥を招きます。このため唇をなめるクセが原因である場合は習慣を変える必要があり、一方で冷たく乾燥した空気が原因の場合はバームや軟こうを塗ることが唇の保護に役立ちます。太陽光が原因の場合には、日焼け止めが含まれているリップクリームがオススメとのこと。


また一般的に、十分に水を飲むことは、皮膚の乾燥を防ぐことに役立つと考えられています。

ただし、「唇の乾燥を防ぐ」と考えられているリップクリームが、場合によっては逆効果となるケースもあります。リップクリームに含まれる化合物は唇に刺激を与え、乾燥を悪化させるケースがあるため、余分な成分を含まないものを選ぶことがポイント。モロ氏は、以下の成分を含むリップクリームの使用を避けるように呼びかけています。

・香料
・ミント、シトラス、バニラ、シナモンなどのフレーバー
・太陽光線によるダメージを強める可能性があるシャイニーグロス
・バリア機能にまったく関係なく刺激の可能性となる色素
・乾燥を引き起こすメントールフェノールサリチル酸
・その他、余分に追加されているラノリンオキシベンゾン没食子酸プロピルカンフルなど

潤いを保ち、刺激の少ないリップクリームを塗ることが、唇の潤いを保つことには重要だとモロ氏は述べました。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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