Google Chrome 91安定版リリース、ファイルシステムAPI搭載で高機能なアプリがウェブ上で動作可能に
ウェブブラウザ「Google Chrome」の最新安定版であるバージョン91.0.4472.77がリリースされました。ファイルシステムAPIが搭載されたほか、ファイルをペーストすることでファイルの中身を読み出せる機能や認証情報を複数サイト間で共有できる機能が追加されています。
What's New In DevTools (Chrome 91) - Chrome Developers
https://developer.chrome.com/blog/new-in-devtools-91/
New in Chrome 91: File System Access API improvements, Google IO, and more - YouTube
◆認証情報を複数サイトで共有することが可能に
「google.com」「google.ca」「youtube.com」などドメインが異なるサイト間で同じ認証情報を利用する場合に、そのことを明示する仕組みが実装されました。この設定を行うことで、Chromeのパスワードマネージャーが適切なIDおよびパスワードを入力可能になります。
◆ファイルシステムAPI搭載
ローカル環境に保存されているファイルにアクセス可能なAPIが実装されました。このAPIを利用することでダウンロードやインストールが必要なアプリと同じようにファイルを操作可能になります。
また、ファイルの保存時に保存先と名前の初期値を設定したり、ファイルを開く際に最初に表示するフォルダーを設定したりすることも可能とのこと。
◆クリップボードのファイルを読み取り可能に
アプリ内にファイルをペーストした際に、そのファイルの内容を読み取れるようになりました。
◆開発者向けのアップデート
・Web Vitalsの情報がポップアップするように
それぞれの指標がどの程度であれば良いのかの目安が表示されます。
・scroll-snapの設定が視覚的に分かりやすく表示
「scroll-snap-type」が設定された要素に「scroll-snap」バッジが表示され、そのバッジをクリックすることでどのような設定が行われているかを視覚的に表示するようになりました。
・メモリインスペクターが登場
JavaScriptの「ArrayBuffer」やWasmのメモリ情報を表示できるようになります。
・画像の情報がより詳細に
元のサイズ情報に加えて、表示上のサイズやアスペクト比、ファイルサイズなども表示されるように変更されました。
また、Chrome 91には32個のセキュリティバグフィックスが含まれています。
・関連記事
Google Chrome 90安定版リリース、AV1エンコーダー搭載で細い回線でのビデオ会議の品質が向上 - GIGAZINE
Google Earthで部屋の床に穴を開けて地球の裏側をのぞきこめる「Floom」レビュー - GIGAZINE
南アフリカの国税庁が「Adobe Flashを再有効化するため」だけに独自のブラウザをリリース - GIGAZINE
GoogleアプリがiOSで収集している個人情報の詳細が判明、あまりの多さに「隠したがっていたのも無理はない」との声 - GIGAZINE
検索サービスとウェブブラウザがデフォルト選択になっていることの影響について政府機関が意見募集 - GIGAZINE
・関連コンテンツ