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テスラが導入からわずか49日でビットコインでの支払いサポートを停止


電気自動車メーカーのテスラが、現地時間2021年3月24日に発表した暗号資産(仮想通貨)・ビットコインでの同社の電気自動車購入サポートを、2021年5月12日に停止することを発表しました。サポート期間はわずか49日間でした。

Tesla stops taking Bitcoin for vehicle purchases, citing environmental harm - The Verge
https://www.theverge.com/2021/5/12/22433153/tesla-suspend-bitcoin-vehicle-purchase-cryptocurrency-elon-musk

Elon Musk Says Tesla Won't Accept Bitcoin For Car Purchases Any More : NPR
https://www.npr.org/2021/05/12/996360738/never-mind-elon-musk-says-tesla-wont-accept-bitcoin-for-car-purchases-any-more

テスラのイーロン・マスクCEOは、2021年3月24日にビットコインを使ってテスラ製の電気自動車を購入できるようにしたとツイートしました。

テスラの自動車がビットコインで購入可能に - GIGAZINE


それからわずか49日後に、マスクCEOは「テスラとビットコイン」というツイートを投稿し、ビットコインでの車両購入サポートを停止すると発表しました。


ツイートでは「テスラはビットコインによる車両購入を停止しました。我々は、ビットコインのマイニングや取引に化石燃料の使用が急速に増えていることを懸念しています。暗号資産は多くの点で優れたアイデアであり、将来性があると信じていますが、環境に多大な負担をかけるわけにはいきません。テスラはビットコインの販売も停止し、マイニングや取引がより持続可能なエネルギーに切り替わった時に、ビットコインを取引に使用する予定です。また、ビットコインの1%以下のエネルギーで取引が可能な別の暗号資産の導入も検討しています」と記しており、ビットコインでの支払い受け入れを停止した理由は「環境面への配慮から」と説明しています。


ビットコインはマイニングに膨大な電力を消費することで知られており、イギリスのケンブリッジ大学による分析では、世界中のビットコインマイニングによる消費電力はオランダやアラブ首長国連邦の消費電力以上とされています。

国家レベルの電力を消費するビットコインマイニングの消費電力量をケンブリッジ大学が分かりやすく解説 - GIGAZINE


なお、マスクCEOがテスラがビットコインでの支払いサポートを取りやめるとツイートしてからわずか数分で、1ビットコイン(BTC)当たりの価格は数十万円も下落しています。それでも、1BTC当たり5万ドル(約550万円)という価格は、5年前の取引価格の100倍に相当します。

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in 乗り物, Posted by logu_ii

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