「10年以内に自動運転車を個人向けに発売できるだろう」とGMの社長が発言
by Joao-Pierre Ruth
アメリカの自動車メーカー・ゼネラルモーターズ(GM)のメアリー・バーラCEOが、「10年以内に個人向けの自動運転車が市販されるようになる」との見方を示していたことが分かりました。
GM expects to offer self-driving vehicles to consumers this decade
https://www.cnbc.com/2021/05/05/gm-expects-to-offer-self-driving-vehicles-to-consumers-this-decade.html
GM CEO Mary Barra wants to sell personal autonomous vehicles using Cruise’s self-driving tech by 2030 | TechCrunch
https://techcrunch.com/2021/05/05/gm-ceo-mary-barra-wants-to-sell-personal-autonomous-vehicles-using-cruises-self-driving-tech-by-2030/
バーラ氏は、2021年5月5日に開催された2021年1四半期決算説明会の中で、「10年以内に個人向けの自動運転車が登場すると信じています」と発言しました。GMの広報担当者はアメリカのニュース専門放送局・CNBCに対し、「現時点ではこれ以上のコメントはありません」と述べました。
GMは、2021年1月にキャデラックブランドの個人向け自動運転車のコンセプトモデルを発表しており、バーラ氏の発言はこの車に言及した直後のものだったとのことです。
バーラ氏は、同社の自動運転車の将来像について「当社の運転支援システムであるSuper Cruiseの最終的なビジョンは、95%の走行シーンでハンズフリーを実現することです。Super Cruiseは今後、あらゆる車両システムを高度、高速かつ安全なネットワークに接続する当社のVehicle Intelligence Platform(VIP)によって発展していくことでしょう」と述べました。
Super Cruiseがどのようなシステムかは、以下の記事を読むとよく分かります。
キャデラックが運転支援システム「Super Cruise」搭載の新型車を投入して既存の半自動運転車を猛追へ - GIGAZINE
バーラ氏によると、GMのVIPは従来のシステムの5倍に相当する1時間当たり4.5TBのデータを処理できる能力を持っており、これにより運転支援システムの運用や電気自動車のサポート、無線アップデート、さまざまなアプリケーションの管理などが実現されるとのこと。GMは、2023年末までにSuper Cruiseを22の車種に、VIPを38の車種に搭載する予定としています。
GMの第1四半期の売上高は324億7000万ドル(約3兆5500億円)で、前年同期の327億ドル(約3兆5751億円)をわずかに下回りましたが、純利益は前年同期の2億9400万ドル(約321億4360万円)から30億ドル(約3280億円)に急増しました。バーラ氏は、近年の半導体不足の影響を加味しても、通年の税引前利益は100億~110億ドル(約1兆932億~約1兆2025億円)に達すると予想しています。
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