Armがデータセンター向けCPU設計「Neoverse V1」「Neoverse N2」を発表
半導体大手のArmが、Scalable. Vector Extension 2(スケーラブル・ベクトル拡張、SVE2)を初めてサポートする「Neoverse V1」と2021年3月に登場した新型命令アーキテクチャ「Armv9」に初めて対応する「Neoverse N2」のデータセンター向けCPU設計2種を新たに発表しました。
Transforming compute for next-generation infrastructure – Arm
https://www.arm.com/company/news/2021/04/transforming-compute-for-next-generation-infrastructure
Arm Announces Neoverse V1, N2 Platforms & CPUs, CMN-700 Mesh: More Performance, More Cores, More Flexibility
https://www.anandtech.com/show/16640/arm-announces-neoverse-v1-n2-platforms-cpus-cmn700-mesh
Arm Details Neoverse V1 and N2 Platforms, New Mesh Design | Tom's Hardware
https://www.tomshardware.com/news/arm-details-neoverse-v1-and-n2-platforms-new-mesh-design
Arm's Neoverse server chips generate at least 40% better performance | VentureBeat
https://venturebeat.com/2021/04/27/arms-neoverse-server-chips-generate-at-least-40-better-performance/
「Neoverse」はArmが2018年の技術者向けイベントの中で発表した、Arm初となるデータセンター向けのCPU設計。2018年時点では、Armは毎年製品を打ち出し、毎回30%の性能強化と新機能の搭載を進めるとしていました。
新たに発表された「Neoverse V1」は、これまでに存在しなかった「Vシリーズ」初となるCPU設計で、Armv8とSVE2に対応しています。Amazon EC2に新規追加されたインスタンスのうち、49%を占めるという「Graviton 2」に採用される「Neoverse N1」に比べ、高性能コンピューティングおよび機械学習ワークロードのスコアを50%以上向上させているとのこと。
一方、N1の後継となる「Neoverse N2」は、2021年3月に登場した「Armv9」に対応した最初のCPU設計で、128ビットまでのSVE2に対応。同じ消費電力ならば、N1に比べてさまざまなワークロードで約40%の性能向上を達成しています。
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ArmはNeoverse V1とNeoverse N2を搭載した製品サンプルの登場時期を「2021年中」としているため、製品自体が市場に出回るのは2022年以降になると予想されています。
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