ハードウェア

ARMを採用した80コアのサーバー用プロセッサが元Intel社長による「Ampere」から登場、性能はAMDの第2世代「EPYC」に匹敵


元Intel社長であるレネイ・ジェームズ氏がCEOを務める「Ampere」から、ARMアーキテクチャを採用した80コアのクラウド用サーバー向けプロセッサ「Ampere Altra」がリリースされました。AMDの「EPYC Rome」やIntelの第2世代Xeonスケーラブル・プロセッサといった、x86のサーバー用プロセッサがベンチマークの製品とされています。

Ampere Altra™ – Industry’s First 80-Core Server Processor Unveiled – Ampere Computing
https://amperecomputing.com/ampere-altra-industrys-first-80-core-server-processor-unveiled/

Ampere Altra Launched with 80 Arm Cores for the Cloud | ServeTheHome
https://www.servethehome.com/ampere-altra-80-arm-cores-for-cloud/

Next Generation Arm Server: Ampere’s Altra 80-core N1 SoC for Hyperscalers against Rome and Xeon
https://www.anandtech.com/show/15575/amperes-altra-80-core-n1-soc-for-hyperscalers-against-rome-and-xeon

Ampere Altra is the first 80-core ARM-based server processor | VentureBeat
https://venturebeat.com/2020/03/03/ampere-altra-is-the-first-80-core-arm-based-server-processor/

「Ampere」は元Intel社長であるレネイ・ジェームズ氏などによって、2018年に設立された半導体を扱う企業。ARMベースのサーバー用プロセッサ市場に参入しています。

インテル元プレジデントらが新企業Ampere立ち上げ--Armベースのサーバチップなど - ZDNet Japan
https://japan.zdnet.com/article/35114279/


「Ampere Altra」はTSMCの7nmプロセスを採用し、80ものARMv8.2+コアを搭載。コアごとにL1キャッシュを64KB、L2キャッシュを1MB備えており、32MBのシステムレベルキャッシュが追加されています。TDPは210Wで、AMDの「EPYC 7742」の225Wと比較して省電力と考えることができます。


Ampere AltraはIntelやAMDのサーバー用プロセッサに搭載されているSMTによる複数スレッド機能をあえて搭載せず、1コア1スレッドとなっているのが特徴です。これにより、一貫したパフォーマンス設計が可能であるとともに、キャッシュミスなどのエラーの影響範囲を抑えることができるとのこと。1台のサーバーで複数の仮想コンテナなどを動作させるクラウドサービスにおいては、仮想コンテナ間のノイズ低減につながります。


メモリについては、DDR4-3200のメモリを4TBまでサポート。Intelの第2世代Xeonスケーラブル・プロセッサが対応するDDR4-2933と比較してクロック周波数が高く、33%多くのDIMMスロットに対応しているとのこと。


PCIeの帯域については、PCIe Gen4を1つのプロセッサで128レーン、2つのプロセッサで192レーンまで使用することができます。AMDの「EPYC Rome」も技術的には192レーンを使用できるとされていますが、公式には最大160レーンまでの対応にとどまっています。


Ampereによると、ベンチマークパッケージの「SPEC CPU 2017」において、Ampere AltraはEPYC 7742と同等、Intelの「Xeon Platinum 8280」と比較して2倍以上の性能を誇るとのこと。


ベンチマークの値をTCOで除算し、性能とコストのバランスを見てみると、Ampere AltraはEPYC 7702と比較して41%、Intelの「Xeon Gold 6238R」と比較して63%、Xeon Platinum 8280と比較して296%コストに対してベンチマークの性能がいいという結果に。


Ampereは今後もサーバー用ARMプロセッサを開発予定であり、Ampere Altraリリース時点では、2021年に「Mystique」、2022年に「Siryn」と呼ばれるプロセッサがロードマップされています。


AMDは2020年後半にコードネーム「Milan」と呼ばれる新世代のアーキテクチャを採用したプロセッサをリリース予定であり、IntelもIce LakeやCooper Lake世代のXeonをアナウンスしている中、Ampere AltraはそうしたAMDやIntelの次世代プロセッサとも競合できると述べられています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
7nmプロセスで独自設計の次世代ARMプロセッサ「Graviton 2」をAmazon Web Servicesが発表 - GIGAZINE

ARMはサーバー業界を支配するアーキテクチャになりうるのか? - GIGAZINE

Appleが初のARMプロセッサ搭載Macを2021年にリリースするとアナリストが予測 - GIGAZINE

GoogleのクラウドサービスにAMDの第2世代「EPYC」を採用したインスタンス「N2D」が登場 - GIGAZINE

AMDがサーバー向けCPU市場でもIntelを駆逐しつつある - GIGAZINE

in ハードウェア, Posted by log1n_yi

You can read the machine translated English article here.