アメリカ人の5人に1人が新型コロナウイルスのワクチン接種を完了
2021年4月8日、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)のデータにより、アメリカの人口の20%にあたる約6600万人が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチンの接種を完了していることが示されました。
CDC COVID Data Tracker
https://covid.cdc.gov/covid-data-tracker/#vaccinations
One in 4 U.S. Adults Are Now Fully Vaccinated Against COVID | PEOPLE.com
https://people.com/health/27-million-americans-have-received-1-vaccine-dose-more-than-total-covid-cases/
CDCのデータによると、アメリカ国民のうち、少なくとも1回のワクチン接種を受けた人数は約1億1200万人(全人口の33.7%)で、ワクチン接種を完了した人数は約6600万人(19.9%)となっています。アメリカで提供されているワクチンのうち、ジョンソン・エンド・ジョンソンの「Ad26.COV2.S」は1回の接種で接種完了となりますが、ファイザーとBioNTechが共同開発した「BNT162b2」、モデルナの「mRNA-1273」は2回の接種で接種完了となります。
2020年12月にFDAがBNT162b2の緊急使用を承認して以降、アメリカでは急速にワクチン配布が進んでいます。海外メディアの「People」によると、2021年3月の時点で約4億個のワクチンが用意されており、4月までに1日あたり平均300万回以上の接種が行われているとのこと。
しかし、こういった迅速なワクチン配布ペースにもかかわらず、アメリカ国内での感染者は日々増え続けています。ジョンズ・ホプキンズ大学が示したデータによると、2021年4月1日~8日の感染者数は45万3360人で、1日あたり約6万5000人。前週の平均よりもわずかに減少したものの、2週間前と比べて21%、1カ月前と比べて12%以上増加しているとのこと。また、変異株の症例もこれまでに1万6000件以上確認されています。
感染力が強いとされる新型コロナウイルスの変異株も世界中で流行の兆しを見せており、一部は既存のワクチンの有効性を低下させる変異を獲得しつつあるとも報じられています。CDCのロシェル・P・ワレンスキー所長は「感染者数の増加は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の変異株、B.1.1.7の急速なまん延が原因の1つである」と述べています。
アメリカ国立アレルギー・感染症研究所の所長で免疫学者のアンソニー・ファウチ氏は「ワクチンの接種を行うことがCOVID-19変異株の出現を防ぐ最良の方法だ」と述べ、ワクチンが手に入る状況になれば速やかに接種を行うよう呼びかけています。
ちなみに、日本の厚生労働省が発表している日本国内のワクチン接種状況は以下の通り。2021年4月8日時点で約106万6000人(全人口の0.85%)が1回目の接種を終えています。
・関連記事
「新型コロナウイルス変異種に既存のワクチンが効かない可能性は低い」と専門家が説明 - GIGAZINE
ファイザーの新型コロナワクチンが感染性の高い変異株の一部に効果ありという報告 - GIGAZINE
インフルエンザワクチンを接種した子どもは新型コロナウイルス感染症が重症化する可能性が低いことが判明 - GIGAZINE
新型コロナワクチンの予防接種を推奨すべき10の理由 - GIGAZINE
・関連コンテンツ
in Posted by log1p_kr
You can read the machine translated English article here.