火山に突入して故障したドローンによるマグマの空撮ムービーが公開中
2021年3月19日に、アイスランドにあるファグラダルスフィヤル火山が噴火し、記事作成時点でもマグマを吐き出し続けています。溶岩が煮えたぎる火口にドローンを飛ばした写真家が、高熱でダメージを受けたドローンの写真と、そのドローンが撮影した映像を公開しました。
This is What Happens When You Fly a Drone Into a Volcano
https://petapixel.com/2021/03/26/this-is-what-happens-when-you-fly-a-drone-into-a-volcano/
アイスランドのドローン撮影家であるGarðar Ólafs氏は、Instagramに「自宅から15分のところで火山が噴火しているというのは、特別な気分です。ファグラダルスフィヤル火山があるレイキャネース半島は、アイスランドの中ではまったく注目されていない地域でしたが、ここ数日のうちにアイスランドで最も有名な場所になりました」と投稿しました。
長年にわたり、アイスランドの自然を収めたさまざまなムービーを撮影してきたÓlafs氏は、さっそくDJI製のドローンを持って噴火現場に赴き、火口を真上から捉える撮影を敢行しました。その時のことを、Ólafs氏は「火山にドローンを飛ばして、火口を真上から見たらかっこいいんじゃないかと思ったんです。そこで、ドローンカメラから噴火しているマグマしか見えなくなるまでドローンを降下させてからふと顔をあげると、もうドローンが見えなくなっていたので、急いで上昇させました」と話しました。
なんとかÓlafs氏の元に帰還したドローンですが、高熱にさらされた本体の一部はぐにゃりと溶けていました。
また、ドローンの下部にあるライトやセンサー類も破損してしまい、飛行するとシステムがエラーを発するようになってしまったとのこと。
そして、Ólafs氏が「ドローンを壊しただけの価値はあった」と語る映像が以下。画面に迫るようにして噴き上がる溶岩の様子が鮮明に捉えられています。
なお、Ólafs氏のInstagramアカウントや、Ólafs氏が創設者を務める映像制作会社・Airstockのサイトで、Ólafs氏がドローンで空撮した映像や写真の数々を見ることができます。
Airstock | 4K Drone Footage Iceland | Royalty-Free Stock Footage
https://airstock.is/
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