PC・スマホのベンチマークソフト「Geekbench 5」をPro版も含めて徹底的に使ってみた
ベンチマークテストを行うソフトウェアの定番の1つ「Geekbench 5」は、Tryout版として無料で使える範囲でもきっちりとベンチマークを行うことができ、結果が出力されますが、有料版だともうちょっといろいろなことが可能です。実際、どのように変化するのか、ベンチマーク結果の見方も含めて、実際に触ってみました。
Geekbench 5 - Cross-Platform Benchmark
https://www.geekbench.com/
Windows版のインストールの流れは以下の記事を読むとわかります。
定番ベンチマークテストアプリの最新版「Geekbench 5」レビュー - GIGAZINE
上記記事に従ってインストールを行うと、「Tryout版」が使える状態になります。
「Geekbench 5」のベンチマーク結果は公式サイトの「Geekbench Browser」に投稿・公開されます。たとえば、以下のページだと直近で投稿されたCPUの測定結果が表示されます。
Geekbench 5 Results - Geekbench Browser
https://browser.geekbench.com/v5/cpu
しかし、自作PCでパーツ組み替えをしていて、自分用のデータが欲しいだけの時などもあります。測定結果は自動的に投稿されますが、事前にアカウントを作っておくと、投稿された結果を削除することができます。
Sign up for the Geekbench Browser
https://browser.geekbench.com/user/new
使用したいユーザー名、ログイン用のメールアドレス、パスワード、パスワード(確認用)を入力し「Sign up」をクリック。
登録したメールアドレスにアクティベート用のメールが届くので、本文中のURLを開くと、アクティベートが完了します。
Geekbench Browserにログインした状態で、ベンチマークを実行します。まずはCPUのベンチマークから。ベンチマークそのものは2分程度で完了します。
完了すると自動的に結果が投稿されます。ブラウザを起動している場合は新たなタブが開き、起動していない場合はブラウザが起動します。このPCの場合、シングルコアのスコアが1119、マルチコアのスコアが3553。ざっくりとスコアを調べたいという場合にはこの数字だけチェックしておけばOKです。なお、スコアは1000(Core i3-8100プロセッサ搭載Dell Precision 3430のもの)を基準として調整されています。
上述のスコアは暗号化処理、整数演算、浮動小数点演算の3つのサブセクションスコアから算出されています。
また、その下には各種処理を想定したベンチマークスコアが出ています。
◆Pro版の違い
Tryout版でもベンチマークは問題なく行えますが、本来、Geekbench 5は9.99ドル(約1066円)の有料ソフト。さらにベンチマーク内容のアップロードをするかどうか選んだり、CSV形式・HTML形式・テキスト形式で出力したりできるPro版(14.99ドル/約1600円)が存在します。
公式サイトのストアで必要なライセンスを購入後、メニューの「Purchase」から「Enter License」を選び……
必要情報を入力して「Unlock」をクリックし、Geekbench 5を再起動すると有料版・Pro版になります。
見た目はほぼ同一ですが、メニューに「Tools」が増えています。Toolsからできるのは、ベンチマークをコマンドラインから行えるようになる「Install Command Line Tool」と、ライセンスファイルを出力する「Export License File」の2つ。
このほか、ベンチマークを行ったあと専用の結果画面が表示されるようになります。この画面からベンチマーク結果のアップロードができるほか、CSV形式・HTML形式・テキスト形式への出力が可能。つまり、測定結果をオフラインで管理することができます。
ライセンスファイル出力では「Geekbench 5.preferences」という名前のファイルが生成されます。複数のPCのベンチマークを行うとき、いちいちライセンス情報を入力するのは大変ですが、USBメモリーにGeekbenchをインストールしてこのライセンスファイルを読み込ませると、Geekbenchをスタンドアローン版として利用可能です。
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