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世界中の電波基地局を可視化する「Cell Tower Distribution」で各国の電波対応状況を確認してみた


世界中に存在する基地局の位置を、光の粒として可視化するウェブアプリが「Cell Tower Distribution」です。実際に「Cell Tower Distribution」を使って、さまざまな地域の電波対応状況を確認してみました。

Cell Tower Distribution
https://alpercinar.com/open-cell-id/

「Cell Tower Distribution」のトップページ上部には、世界地図が表示されています。世界地図には、無料で公開されている基地局データベース「OpenCelliD」の情報を元に、世界中の基地局が白い光で表示されています。地図の右側には、マウスポインタ周囲の基地局の数が「(4G)LTE」「(3G)UMTS」「(2G)GSM」「(2G)CDMA」といった基地局の種類ごとに表示されています。


日本の本州を表示させてみるとこんな感じ。東京・名古屋・大阪といった大都市に基地局が密集していることが確認できます。


東京の中心部を拡大してみるとこんな感じ。4万6267基の基地局の内、4Gに対応する基地局は3万4931基で、全体の約4分の3を占めています。


多くの巨大IT企業が拠点を置いているサンフランシスコを拡大してみるとこんな感じ。全体の約36%が3G対応基地局で、2G対応基地局も約5%存在していることが確認できます。


イギリスの首都ロンドン中心部の基地局情報はこんな感じ。3万6438基の基地局の内、約64%に当たる2万3477基の基地局が3G対応基地局で、2G対応基地局も5685基(約16%)存在しています。


韓国の首都ソウルはこんな感じ。2G対応基地局は合計4基しか存在しておらず、全体の約83%に当たる2万7700基の4G対応基地局が存在しています。


なお、「Cell Tower Distribution」の地図表示の下には、開発者のアルパー・チナル氏による技術的な解説が記されており、データベースの圧縮アルゴリズムとして「Brotli」、地図表示ライブラリとして「Leaflet」を採用していることなどが語られています。

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in レビュー,   ウェブアプリ, Posted by log1o_hf

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