Twitterが認証バッジの付与プロセスをついに再開、その時期とは?
Twitterは「認証済みバッジ」の申請システムを2017年から停止していましたが、2021年からついに申請プロセスを再開することがわかりました。新ポリシー導入により、ポリシー要件を満たしていないアカウントの認証バッジが削除されることも想定されています。
Our plans to relaunch verification and what’s next
https://blog.twitter.com/en_us/topics/company/2020/our-plans-to-relaunch-verification-and-whats-next.html
Relaunched Twitter verification program: how iti will work - 9to5Mac
https://9to5mac.com/2020/12/17/twitter-verification-program-2/
TwitterはSNS上で企業や有名人のなりすましを防ぐために2009年に「認証済みバッジ」を発行しだしました。当時はTwitter側からアカウントに対して声をかけてバッジを発行するという仕組みでしたが、2016年にバッジ取得をリクエストするためのシステムが登場しました。
Twitterアカウントが本物であることを示す「認証済みバッジ」のリクエストシステムが登場、申請方法まとめ - GIGAZINE
しかしリクエストシステムによってバッジが発行されるプロセスが不透明で、公式アカウントにもかかわらずバッジがもらえないという批判が続出。これにより、2017年にリクエストシステムは一時中断となりました。
その後、2020年に入り、Twitterはリクエストシステムを再開する準備を開始。11月には認証済みバッジ再発行に向けて、ポリシー案に関する意見募集を始めました。
そして2020年12月17日付けで、Twitterは2021年1月20日から認証済みバッジの新しい検証ポリシーを施行すると発表しました。1月20日に新ポリシーが有効になると同時に申請プロセスが再開するのではなく、実際に申請が可能になるのはもう少し先とのことですが、「2021年初頭」には可能になるとTwitterは述べています。また新ポリシーが有効になると、新ポリシーの要件を満たしていないアカウントから認証済みバッジが削除される見込みです。
Twitterによると、新ポリシーは「完全なアカウント」を以下の全てを備えたアカウントと定義しているとのこと。
・確認ずみのメールアドレスまたは電話番号
・プロフィール画像
・表示名
また今後、認証対象となるアカウントは、「政府関係者」「ブランド/非営利団体」「ニュース」「エンターテイメント」「スポーツ」「活動家/その他影響力のある個人」の6種類。また意見募集の段階で学者・科学者・宗教指導者なども認証対象として含めるべきとの意見があったことから、これらの専用カテゴリの追加を検討中とのこと。具体的にカテゴリが追加されるまでは、ここに該当する人物は「活動家/その他影響力のある個人」として認証プロセスの対象となります。実際に記事作成時点でも科学者などは認証プロセスの対象となっており、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行の中で、信頼性の高い情報を見分けるために役立っています。
既に認証バッジを付与されているアカウントは、1月20日以降であっても新ポリシーの要件を満たしている限り、バッジが削除されることはありません。また新ポリシーが有効になることでバッジが削除される可能性があるアカウントに対しては、その旨が通知されるとのこと。
そして、2021年初頭にはアカウント設定から認証バッジの申請ができるようになる予定。認証は自動化されたレビュープロセスと人間によるレビュープロセスの二段構えになります。
加えてTwitterは2021年のどこかの時点で自動化されたアカウントや故人のアカウントにラベルを付ける方法を導入する予定。故人の非アクティブなアカウントについては自動的に認証バッジを削除するのではなく、アカウントを記念碑化する方法を取り入れることが予定されています。
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