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YouTubeの収益にチャンネル登録数はあまり関係ない、チャンネル登録数が少なくてもまとまった安定収入をゲットする方法とは?


YouTubeでよくムービーを見る人の中には、最後にYouTuberが「チャンネル登録をお願いします!」と言うのを聞いたことがある人も多いはず。YouTubeにムービーを投稿するクリエイターの多くはチャンネル登録数を重要視していますが、YouTuberのクリスタル・ワッシャー氏は、「YouTubeでの収益には、チャンネル登録数はそれほど重要ではありません」と説明し、一体どうすればチャンネル登録数が少なくても安定した収益を得ることができるのかを伝授しています。

How Much I Earn As a Small YouTuber with 7,231 Subscribers | by Krystal Wascher | The Post-Grad Survival Guide | Oct, 2020 | Medium
https://medium.com/the-post-grad-survival-guide/how-much-i-earn-as-a-small-youtuber-with-7-231-subscribers-11bb7eac6e66

◆チャンネル登録数より重要な要素とは?
ワッシャー氏の本業は弁護士兼作家ですが、弁護士業の傍らでYouTubeチャンネル・Create with Krystalにハウツーもののムービーを投稿しているYouTuberでもあります。とはいえ、Create with Krystalのチャンネル登録数は2020年10月下旬の時点で7231人で、ワッシャー氏が2016年のチャンネル開設以来投稿したムービーはわずか5本。2019年10月に最後のムービーを投稿してから、既に1年以上新しいムービーを投稿していません。


決してチャンネル登録数が多いわけでも、多作なわけでもありませんが、ワッシャー氏は毎月500ドル(約5万2000円)前後の安定した収益をYouTubeで稼いでいます。


ワッシャー氏は、2020年に入ってから5000人のチャンネル登録数を獲得しましたが、上記のとおりワッシャー氏は安定して毎月500ドルの収益を上げていることから、チャンネル登録数の増加は収益に大した影響を与えていないことが分かります。


確かに、チャンネル登録数が多ければ、新しいムービーをアップロードした際にそれを見てくれる視聴者も多くなりますが、ワッシャー氏のように頻繁にムービーを投稿していない人には、その恩恵は微々たるものです。また、「大量のチャンネル登録数を抱えていながら、ムービー1本当たりの再生数はそれほど振るわない」というYouTubeチャンネルもありますが、そうしたチャンネルよりワッシャー氏のような「チャンネル登録数は少なくても一定の再生数は稼げている」という人の方が収益は多いとのこと。

そのため、ワッシャー氏は「YouTubeで収益を得るためには、チャンネル登録数よりムービーの再生数の方がはるかに重要です」と述べてます。

◆ポイントは特定の話題に焦点を絞ること
ワッシャー氏は、「どうやってお金を稼いでいるか」について解説しているYouTuberのムービーをいくつも見た経験から、収益には「どのような話題をカバーしているか」が重要になっていることに気がつきました。

これには、YouTubeがオークション形式の広告システムを採用していることが関係しています。例えば、記事作成時点では多くの広告主が、「教材プログラム」の販売を促進するためにYouTubeを活用しています。そのため、「初心者が株を買う方法」といったハウツームービーには多くの広告主からの入札が殺到し、その結果再生数1回あたりの広告収入も高くなるとのこと。

市場調査会社・Media Sharkの調べでは、広告主がムービー1000再生ごとに支払う費用(CPM)は平均は6~8ドル(約625~834円)だということが分かっています。一方、ワッシャー氏のCreate with Krystalチャンネルはハウツームービーに特化しているため、CPMも90ドル(約9400円)と非常に高くなっています。


再生数1000回あたりの収益からYouTubeの取り分を差し引いたRPMは48.56ドル(約5000円)なので、ワッシャー氏はムービーが1回再生されるごとに0.05ドル(約5円)ほど稼いでいる計算になりますが、これもYouTuberの平均からするとかなり高いとのこと。

このことからワッシャー氏は、「人生についてあれこれ語ったり、クリエイティブ性のためにいろいろな種類のムービーに手を出したりするのもいいですが、少ないチャンネル登録数と再生数でより多くの収益を上げたいのであれば、広告単価が高いニッチな話題に焦点を絞った方がいいでしょう」と述べました。

◆どうやって自分のムービーを見つけもらえばいいのか?
前述のように、ワッシャー氏はチャンネル登録数が少ないにもかかわらず、一定の再生数を稼ぐことに成功しています。これには、「検索で視聴者にムービーを見つけてもらう」という、いわばYouTube版SEO対策が重要とのこと。

YouTubeの視聴者がムービーにたどり着く方法は、「YouTubeでの検索」と「関連動画」の2つに大別することができます。そのため、ワッシャー氏はムービーを投稿する際に、自分が付けようとしているタイトルを検索欄に入力し、どのようなムービーのタイトルが候補として表示されるかを調べるようにしているとのこと。この候補は多くの人が検索しているワードに基づいているので、候補で出てくるワードをタイトルに盛り込むようにすると、ムービーが検索にヒットしやすくなるというわけです。


また、ワッシャー氏は検索結果を「視聴回数」で並び替えて、トップに表示されるムービーのタイトルもチェックしています。よく視聴されているムービーに似たタイトルにすることで、そのムービーを見た人の「関連動画」に自分のムービーが表示される可能性も高くなります。


ワッシャー氏のムービーに視聴者がたどり着いたきっかけを表す「トラフィックソースの種類」は以下のとおり。ワッシャー氏のムービーを見た人の43%は「関連動画」からの流入で、20%は「ブラウジング機能」からの流入でした。また、検索欄での検索を意味する「YouTube検索」からの流入も10%ありました。


◆まとめ
ワッシャー氏は末尾で、「私はいつも『量より質』を念頭に置いてきました。一部のYouTuberは、『YouTubeに認めてもらうには毎日ムービーを投稿しなければならない』と考えていますが、高品質のムービーを高頻度でアップロードするのは困難です。確かに、数日か数週間おきにムービーを投稿していれば、もっと収益を得られたはずだということは認めますが、私がほんの一握りの労力と時間を費やして作成した5本のムービーでも、一定の収入に結び付いているのも事実です」と指摘。

その上でワッシャー氏は、「YouTubeではムービーの『総再生時間』が重要だと言えます。視聴者を引きつけるのに十分な娯楽的、あるいは教育的価値を持ったムービーを作れば、あとはYouTubeがあなたのコンテンツを宣伝してくれるでしょう」とまとめました。

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in Posted by log1l_ks

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