M1チップ搭載の13インチ「MacBook Pro」が登場、CPU性能は最大2.8倍グラフィックス性能は最大5倍も向上
Apple初のApple Siliconとなる「M1」を搭載した「MacBook Pro」が発表されました。ディスプレイサイズは13インチで、販売価格は税別13万4800円からとなります。
13インチMacBook Pro - Apple(日本)
https://www.apple.com/jp/macbook-pro-13/
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M1チップの性能の高さゆえに、「別のMacにも最適」とのこと。
登場したのは……
新しい13インチMacBook Pro。
Mac製品ラインマネージャーのShruti Haldea氏が登場。
「MacBook Proが愛されている理由は、パワフルなパフォーマンスと美しいディスプレイが、洗練された1.4kgの持ち運びやすいデザインに収まっているから」とHaldea氏は説明。
M1チップによって13インチMacBook Proはさらにパワフルになり、よりプロ仕様となります。
8コアのCPUは最大2.8倍速い処理能力を実現。
これによりXcodeを使っているデベロッパはこれまでの3倍の速さでアプリケーションを構築でき……
Photoshopを使っている写真家はフィルタやエフェクトを使用できるようになります。
グラフィックス性能は8コアのGPUにより最大で5倍も高速に。
Shapr3Dで新製品を設計するのも……
Cinema 4Dで新たな世界を構築するのも新しいMacBook Proなら簡単にこなせます。
同等クラスで売れているWindowsノートパソコンを比較すると最大で3倍高速。
Davinci Resolveで8K Pro Resの映像を1フレームも落とさずにフルクオリティで再生できます。
機械学習は、Neural Engineのおかげで前世代より最大11倍速くなりました。
Neural Engineを使うデバイス上での機械学習のタスクにおいては13インチのMacBook Proが世界最速のコンパクトなプロ仕様のノートブックとのこと。
アクティブ冷却システムも搭載。
これにより、ビデオトランスコードのような付加の高いタスクの実行でもプロのパフォーマンスを持続可能。
バッテリー駆動時間についていうと、最大17時間のワイヤレスインターネットや……
最大20時間のビデオ再生が可能。
スタジオ品質のマイクも搭載。
このためFaceTime通話でもボーカルトラックの録音の際にも音声は非常にクリアです。
M1の先進的なカメラISPによって、ユーザーがビデオ通話で同僚とつながる際には、明るさが足りない場所でもよりコントラストが高く細部のシャープな映像になります。
Big SurとSecure Enclaveによってアクティベーションロックなどの高いセキュリティ機能は、紛失や盗難の際にもMacを守ってくれるとのこと。
新しいMacBook ProはUSB 4対応の2つのThunderboltポートを搭載し、これまでにない数の周辺機器に接続可能です。
フル6Kの解像度のPro Display XDRも含みます。
新しいMacBook Proの価格はわずか1299ドル(約13万7000円)のまま。日本での販売価格は税別13万4800円からです。
教育用はわずか1199ドル(約12万6000円)。日本では税別12万3800円からです。
再びハードウェアエンジニアリング担当副社長のJohn Ternus氏が登場。「新しいMac mini、MacBook AirそしてMacBook Proに大変ワクワクしています」
これらのシステムは最大3.5倍速いCPU処理能力と……
最大6倍速いGPU処理能力を提供します。
これは世代間の機能向上としては最大ものであり、瞬時のスリープ解除や長いバッテリー駆動時間、これまでより最大15倍速いMLアクセラレーションなど、iPadとiPhoneから最高の機能の多くをMacにもたらします。
また業界最高のセキュリティも実現。
共通のアーキテクチャに基づいて構築された新しいMacは、世界最大で最も活気あるソフトウェアのエコシステムを利用できます。
またこれらの製品はカーボンをネットゼロにするという目標を掲げているとのこと。「最もクリーンなエネルギーはエネルギーを使わないこと」だとAppleは述べており、M1チップを搭載した製品を積極的に使用した際のエネルギー消費量は最大60%削減されるとのこと。
「まだやるべきことはたくさんありますが、私たちは現在までの進展にわくわくしています」
新しいMacBook AirとMac mini、MacBook Proは11月11日(水)から注文可能。
そして全ての製品が来週から販売開始となっています。
Big Surは11月12日(木)から提供開始。
M1を搭載した新しいシステムは過去1年間に発表したいくつかの製品を含む、他のMac製品ラインに加わります。
これまで実現不可能だったパフォーマンスと機能が可能になるApple Siliconへの移行はMacに大きな影響を与えるとみられており、移行の行程には数年かかる予定です。
再びクックCEOへ。
「M1チップは私たちがこれまで作った中で最もパワフルなチップです。M1はMacを高速にし、並外れたバッテリー駆動時間と共に新しい機能を多く提供し、これまで以上のソフトウェアをMacで実行できるようにします」
「これままさに私たちがMacをApple Siliconに移行する理由です」
「Appleの使命は人々の生活の中で意味ある役割を果たす製品を作ることです」
「2020年はいろいろな意味で今までにない1年になりました」「このような困難な時期にこんな素晴らしい製品を提供するため努力を重ねたチームとその仕事を誇りに思います」
「ご視聴ありがとうございました。安全に健康で過ごしてください」
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