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Twitterが2020年第3四半期の業績を発表、継続的なデイリーアクティブユーザー数の増加を記録


Twitterが2020年第3四半期(7~9月)の業績を発表しました。デイリーアクティブユーザーの数は前年同期比で29%増の1億8700万人です。

twtr-20201029
https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1418091/000141809120000199/twtr-20201029.htm

2020年第3四半期は、これまで新型コロナウイルスの影響で長らく延期されていたイベントや製品発表などが行われプロモーション活動が活発化し、多数の広告主によるTwitterへの投資が大幅に増加しました。これにより、Twitterの売上は前年同期比で14%増の9億3600万ドル(約980億円)を記録しています。


収益化可能なデイリーアクティブユーザー(mDAU)の数は前年同期比で29%増の1億8700万人。Twitterは投資家向けのアカウントで四半期ごとのmDAUの成長率を示した図を投稿しており、これを見ると2018年第4四半期から順調にmDAUが増加していることがわかります。なお、mDAUはアメリカで20%増、その他の地域では32%増だったそうで、ユーザー数の増加は新型コロナウイルスの拡大や2020年アメリカ大統領選挙などの要因が挙げられるとTwitterは分析しています。


TwitterはmDAUの増加は「プロダクトの継続的な改善の成果」としており、新規のmDAUおよび一時はサービスから離れていたユーザーの再mDAU化により、四半期ごとにmDAUの数が100万人以上増加していると報告しています。


「プロダクトの継続的な改善の成果」として例示されているのが、2020年8月に実装されたリプライ制限機能。Twitterによると、このリプライ制限機能を使ったツイートがすでに1500万件以上投稿されているとのこと。


もうひとつの「プロダクトの継続的な改善の成果」の事例として挙げられているのが、「RT前にリンク先を読む」ように促すオプションです。Twitterによると、この機能によりリツイート前に33%も多くの記事が開かれるようになりました。


2020年第3四半期のTwitterの売上は前年同期比で14%増の9億3600万ドル。内訳は、アメリカでの売上が前年同期比で10%増の5億1300万ドル(約540億円)、アメリカ国外での売上が前年同期比で18%増の4億2400万ドル(約540億円)でした。なお、アメリカの次に大きな売上を記録しているのが日本で、日本での売上は前年同期比で3%増の1億3200万ドル(約140億円)です。


広告収入は前年同期比で15%増の8億800万ドル(約840億円)。広告需要の増加は第2四半期末から第3四半期を通じて続いたそうです。なお、Twitterが開発を進めてきた新しい広告関連プロダクトの発表は、スマートフォンのデータプライバシー要件に関する取り組みの影響で、2021年まで延期することも明かされています。


広告とは別の収益源となっているのが、データライセンスおよびその他の部門。TwitterによるとDeveloper and Enterprise Solutions(DES)の継続的な成長により、データライセンスおよびその他の部門は前年同期比で5%増の1億2800万ドル(約130億円)を記録。


営業利益は前年同期比で5%増の5600万ドル(約59億円)で、総売上の6%を占めます。純利益は2900万ドル(約30億円)で、純利益率は3%です。


なお、Twitterが2020年第3四半期の業績を発表したのち、同社の株価は16%下落しています。

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in ソフトウェア,   ネットサービス, Posted by logu_ii