簡単な「2分ルール」で行動の先延ばし癖を克服する方法
大きな目標を達成するためにやるべき行動をリストアップしてみたものの、面倒に感じて行動を先延ばしにしてしまうことがあります。ソフトウェアエンジニアであり、ビジネスや意思決定、幸福などのトピックについての発信も行っているHoanh An氏が、行動の先延ばし癖を克服して目標達成に近づく「2分ルール」についてまとめています。
Get started with 2-minute rule | Hoanh An
https://hoanhan.co/posts/2-minute-rule/
目標達成のためには漠然とした目標を掲げるだけではなく、「やるべきことをリストアップする」ことが効果的といわれます。しかし、「専門書を一冊読む」「エッセイを書く」「10マイル(約16km)走る」「腕立て伏せを100回する」「もっと多くの野菜を食べる」「面接の練習をする」「ソフトウェアのプログラムを作る」といったタスクを前にすると、つい面倒に思って先延ばしにしてしまうことも多いはず。
An氏は、タスクに手を付けることが難しいと感じる人は、簡単な「2分ルール」を設けることを検討するべきだと述べています。An氏が提唱する2分ルールとは、タスクを「2分あればできるバージョン」に縮小するというもの。
実際に色んなタスクを2分ルールに基づいて縮小するとこんな感じ。
・「本を読む」→「1ページだけ読む」
・「エッセイを書く」→「1文だけ書く」
・「10マイル走る」→「ランニングシューズをはく」
・「腕立て伏せを100回する」→「1回だけ腕立て伏せをする」
・「野菜をたくさん食べる」→「リンゴを食べる」
・「面接の練習をする」→「役に立ちそうな記事を流し読みする」
・「ソフトウェアのプログラムを書く」→「関数を定義する」
2分ルールの中心となる考えは、「タスクをとても簡単なレベルまで下げて、始める際の面倒くささを軽減する」ということです。An氏はタスクを行う上で最も難しいのが「タスクを開始すること」だと指摘し、いったん手を付けてしまえばその後もタスクを遂行し続けられる可能性が増えると述べています。
たとえば、「1ページだけ本を読む」と決めて読み始めたところ、気分がのって10ページ読み進められたり、時には章の終わりまで読めてしまうこともあります。エッセイの執筆でもランニングでも腕立て伏せでも、同様のことが言えるとのこと。
「一度タスクを開始すれば、それを継続することははるかに簡単です。時には自分が意識する前にタスクを完了していることもあります」と、An氏は述べました。
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