元軍人の男がインディアンに育てられた少女と奇妙な友情を育てるトム・ハンクス主演の「この茫漠たる荒野で」予告編公開

ドイツ人でありながらインディアンに育てられ英語もドイツ語も話せない10歳の少女と、世界のニュースを伝え歩く元軍人の男がひょんなことから共に旅することとなり、奇妙な友情を育てていくという映画「この茫漠たる荒野で」(原題:News of the World)の予告編が公開されました。主演はトム・ハンクス、監督はボーン・アルティメイタムのポール・グリーングラスが務めます。
News of the World - Official Trailer - YouTube

「紳士淑女のみなさん。私の名前はキャプテン・ジェファソン・カイル・キッドです。今夜は世界中のニュースをお伝えします」と語り出すキャプテン・キッド(トム・ハンクス)

時代は南北戦争直後、まだ開拓地の住民たちは容易にニュースを手に入れられず、キャプテン・キッドは町を渡り歩いて世界のニュースを読み上げていました。

町から町へ、荒野を馬を使って移動するキャプテン・キッド。

「あなたみたいな男は聞いたことがない。何か物語を教えてくれ」と旅路の途中で興味津々に尋ねられます。

しかし、冒頭では仕立てのよい服を着ているように見えましたが、キャプテン・キッドの生活は決して豊かではない様子。

森の中を移動中に……

倒れた馬車を発見したキャプテン・キッド。

周囲には血が流れています。

そこに怪しい人影。

キャプテン・キッドが追いかけると……

逃げていたのは少女でした。

「傷つけるつもりはない、英語はわかるか?」とキャプテン・キッドが尋ねますが……

少女はヨーロッパ系の顔立ちにも関わらず、話せるのはインディアンの言葉のみ。

キッドが手を伸ばすも……

無視して歩き出します。

無防備な少女を森に置いていくわけにもいかず、キャプテン・キッドは少女を保護することに。

少女の持ち物から、その名前が「ヨハンナ」であることが判明します。ヨハンナの家族はインディアンの襲撃にあい、父・母・姉妹は殺害されるも、ヨハンナだけはインディアンに誘拐されインディアンに育てられました。

ヨハンナはインディアンたちを家族だと考えており、キャプテン・キッドは「家族」の元にヨハンナを送り届ける旅に出ます。


「なぜそんなことを?」と尋ねられると……


「彼女には笑顔や夢が必要だ」

「そして新しい思い出が」と答えるキャプテン・キッド。

言葉を理解しないヨハンナとは意思疎通も取れません。「私はキャプテンだ、君は……」

……とヨハンナを指さすと、何か危害を加えられると思ったのか、サッとよけるヨハンナ。

顔をそむけ、まともに取り合おうとしません。

自由奔放にキャプテンの荷物をあさるヨハンナ。

1冊のノートを見つけ……

中から写真を見つけます。

「妻だよ」


そういうと、多くを語らずにキャプテン・キッドはノートを懐にしまいました。

馬車から馬に飛び乗るヨハンナ。

「馬を扱えるんだな」と語りかけるキャプテン・キッドに……

「馬」「キャプテン」と英語を発し出すヨハンナ。

「そうだ、私がキャプテンだ」とうれしそうなキャプテン・キッド。

ヨハンナが売り物として狙われることも。

「子どもは売り物じゃない」とヨハンナを守るキャプテン・キッドの姿勢から、乱闘が起こる騒ぎに。


砂嵐に飲み込まれたヨハンナを必死に探したり……


馬車ごと崖から落ちてしまうことも。

そして……

インディアンとの対面。


「この茫漠たる荒野で」は2020年クリスマスの時期に全米で公開予定です。
なお、「この茫漠たる荒野で」は原題と同名の小説「News of the World」を原作としており、日本語訳版はありませんが、Amazonでは英語版が購入可能。
Amazon | News of the World: A Novel | Jiles, Paulette | First Nations

なお、上位レビューは以下の通りです。
南北戦争後のテキサスを舞台にした老人と少女の物語
1865年に北部の勝利で終わった南北戦争の結果を受け、1870年の憲法修正第15条で黒人にも選挙権が与えられた(皮肉なことに、女性が選挙権を得たのはもっと後の1920年だったが)。
西部開拓時代のテキサスは、無法地帯も多く、北部の支持者と南部の支持者の間で、一触即発の不安定な状況にあった。
70歳を越した退役軍人のCaptain Kiddは、地方を回って世界から集めたニュースを読む仕事をしている。新聞がなかなか入手できない開拓地の住民にとって、Capt. Kiddが選んで読むニュースは、情報を得るだけでなく、稀なエンターテインメントでもあった。
ニュース読みで訪問していた地域で、Kiddはインディアンのカイオワ部族から救出された白人の少女を親族のもとに連れて行く役割を頼まれた。ドイツからの移民だった両親はインディアンの襲撃で殺害され、当時6歳だったJohannaだけが殺されずに誘拐されたのだった。カイオワ部族に4年育てられたJohannaは、すっかりインディアンになりきっていて、ドイツ語も英語も話せない。そして、インディアンの家族から捨てられたということも理解せず、唯一知っている親の元に戻りたいと願う。
意思疎通ができず、インディアンのしきたりのまま行動する10歳の少女を持て余しながらも、Kiddは静かに困難に対応していく。そして、いつしか老人と少女の間に、奇妙な友情が芽生える。しかし、人格者であるがゆえに、Kiddは困難な選択を強いられることになる……。
News of the Worldのストーリーはシンプルだし、ページ数も少ない。
そんな作品が全米図書賞の最終候補になったことを驚くかもしれない。
しかし、読んでいくうちに、シンプルに見えるストーリーと文章の巧妙さに気付き、感心する。
宗教や思想には影響されず、自分の倫理を静かに貫くCapt. Kiddのクールさと、ワイルドに見えて鋭利なJohannaが育て上げていく戦友のような信頼関係が魅力的に綴られていて、長く余韻が残る作品だ。
作者は、この小説を書くにあたって、当時の文献を詳しく調査したらしい。特に、インディアンの部族にさらわれた子どもたちについての報告が興味深い。インディアンと暮らした白人の子どもたちは、たとえそれが1年未満であっても、その後決して白人の風習に溶け込むことができず、自分をさらった部族のところに戻ろうとしたというのだ。Johannaの心理や行動は、決して作り物ではない。
また、ニュースを集めて読むことが仕事になった時代が、Capt. Kiddのキャリアとともに、終わろうとしていることにも、寂しさを感じた。
ソーシャルメディアの普及で、主要メディアよりも偽ニュースが活躍している現在も、いつかノスタルジックに綴られる日がくるのだろうか。
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