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ディズニーがダンボやピーター・パンといった名作に人種差別や有害なステレオタイプが含まれることを通知する警告を追加

by Otterbein University Theatre

ディズニーが提供するストリーミングサービスの「Disney+」で配信されている「ダンボ」や「ピーター・パン」といった過去の名作映画に、再生される前に人種差別や有害なステレオタイプが含まれることを通知する新しい警告が追加されました。

Disney Plus adds new content warnings calling out racism and harmful stereotypes - Polygon
https://www.polygon.com/2020/10/19/21523078/disney-plus-12-second-unskippable-content-warning-stories-matter-advisory

Disney+の古典的な映画作品やアニメ作品の一部に、「人種差別や有害なステレオタイプが含まれる」ことを通知する警告が追加されました。人種差別や有害なステレオタイプが存在する作品の削除・改編はありませんが、12秒間のスキップ不可能な警告が表示されることとなります。

新しく追加された警告は以下の通りで、「このプログラムには人々や文化に対する否定的な描写や虐待が含まれています。これらのステレオタイプは今も昔も間違ったものです。このコンテンツを削除するのではなく、有害な影響を認識し、そこから学び、会話を活性化し、より包括的な未来を共に創造したいと考えています」と記されています。


加えて、警告文の末尾には「ストーリーの問題」というページへのリンクが存在しており、ここでは「多様性と包括性への継続的な取り組みの一環として、人種差別や有害なステレオタイプを含む配信タイトルに警告を追加することにした」という説明文と共に、警告を追加されたコンテンツについての注釈が含まれています。

Disney+ Advisory - Stories Matter | The Walt Disney Company


例えば「おしゃれキャット」には、斜めの目と大きな前歯を持った猫が登場するのですが、これは東アジアの人々に対する誇張された人種差別的な似顔絵として描かれているとのこと。この猫を演じる白人俳優はなまりのある英語で歌を唄い、箸を使ってピアノを弾きます。また、猫の唄う歌の歌詞には、中国の言語や文化を模倣するような内容も含まれています。


なお、Disney+の「ストーリーの問題」ページには、ディズニーの諮問委員会に所属するメンバー組織の名前も並んでおり、AAFCAGLAADIllumiNativeといった人権団体も携わっています。

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in ネットサービス,   映画,   アニメ, Posted by logu_ii

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