トランプ政権の新型コロナ対応を追ったドキュメンタリー映画「TOTALLY UNDER CONTROL」の予告編が公開中
アメリカの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策を追ったドキュメンタリー映画「TOTALLY UNDER CONTROL」の予告編が、2020年10月2日に公開されました。監督は、映画「「闇」へ」で第89回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞したアレックス・ギブニー監督ら3人です。
TOTALLY UNDER CONTROL - Official Trailer - YouTube
アメリカにおける最初のCOVID-19感染者は、ワシントン州で確認されました。
「パンデミックといわれていますが……」と切り出すインタビュアーの言葉を遮り、トランプ大統領は「いやいや、そんなことはない。万事大丈夫」と答えます。
「何が起ころうと、我々は完全に準備ができている」
「私たち科学者は、パンデミックに対応するために何をすべきかを知っていました。計画が目の前にあったにもかかわらず、指導者はそれを実行しようとしなかったのです」と科学者が証言。
証言は続きます。「アメリカがコロナウイルスに対して、能力を最大限に発揮できなかったのは明らかです」
「何が間違っていたんでしょうか?」
「政治的指導者が、回避可能な死と破壊を引き起こしたこと。それが真実です」
「科学者は、毎日のように警鐘を鳴らしていました。しかし、政府は何もしなかったのです」
一方、トランプ大統領は「ある日、それは奇跡のように消えてなくなる」
「天からの贈り物がある」と発言。大統領の言葉に対する、科学者の反応は……
「完全にたわ言だ。何を言ってるのかさっぱり分からない」
リーダーシップの欠如を目の当たりにした科学者は、規則を破って直接アメリカ人に警告を発することを決意します。
しかし、トランプ大統領は意に沿わない科学者の締め出しを始めてしまいました。
「彼らはパンデミックを他人のせいにし始めたので、報復される危険もありました。恐ろしいことに、その間もアメリカの死者数は増加の一途をたどっていました」と専門家。
トランプ大統領は、危機を訴えるメディアを「フェイクニュース」と非難しました。
「あなたは責任を負いますか?」と尋ねる記者に対して、トランプ大統領は「いや、私は一切の責任を負わない」と回答します。
絶句する女性記者。
「事態は完全に制御下にある(totally under control)」
ドキュメンタリー映画「TOTALLY UNDER CONTROL」は、2020年10月13日からApple TV+、iTunes、Amazon、Google Play、YouTubeなどの各ビデオ・オンデマンドサービスで公開されるほか、Huluでは10月20日から視聴が可能になります。
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