レビュー

パスワード管理の「オンライン同期」にちょっと不安を感じる人向け「LessPass」レビュー


パスワード管理ソフトにはパスワードのオンライン同期機能が付いているものが存在しますが、オフラインで利用したかったり、セキュリティ上の懸念からパスワード同期を避けたい人もいるはず。無料のパスワードマネージャー「LessPass」を使うと、オフラインでも複数のデバイス間で同じパスワードを管理することができます。

LessPass
https://lesspass.com

LessPassは管理したいアカウントの「ウェブサイトURL」や「アカウントID」、LessPass用に決めておく「マスターパスワード」などの情報をもとに、各クライアントで同じパスワードを都度生成することでパスワードを管理するソフトウェア。パスワード管理ソフトというよりも「パスワードジェネレーター」に近いソフトウェアとなっています。LessPassはパスワードを生成する機能しかなく資格情報を同期しないため安全ですが、他のパスワードマネージャーとは異なり「既存のパスワード」をそのまま登録することはできません。LessPassで既存アカウントのパスワードを管理したい場合は、アカウントのパスワードをLessPassで生成したものに変更する必要があります。


◆ウェブアプリとして使用
さっそくLessPassのトップページにアクセスし、パスワードを生成してみます。パスワード生成に必要な情報は「ウェブサイトのURL」、「アカウントID」、LessPass用に事前に決めておいた「マスターパスワード」の3つ。マスターパスワードの文字列はなんでもOK。「Options」で利用する文字の種類、「Length」でパスワードの長さを設定して「Generate」をクリックします。なお、マスターパスワードを変更せず生成するパスワードを変更したい場合は「Counter」の値を変更します。


パスワードが生成されました。


あとは生成したパスワードをアカウントに新しいパスワードに設定ればOK。


実際に使用する際は、LessPassを開いてURL・アカウントID・マスターパスワードを入力すると、生成されたパスワードが表示されるので、これを入力してサービスにログインすればOKです。


毎回URLやアカウントIDを入力するのが面倒な場合は、LessPassに専用アカウントを作成すればOK。アカウントを作成すると、各種サービスのアカウント情報をデバイス間で同期することもできます。ログインボタンをクリックしてLessPassに登録するメールアドレスとマスターパスワードを入力し「Register」をクリック。


LessPassアカウントを登録したら、通常どおりパスワードを生成して保存ボタンをクリックします。


鍵マークのボタンをクリックすると、保存した情報を確認することができます。なお、同期されるのはパスワードを生成するためのプロファイル情報だけで、パスワードそのものが同期されるわけではありません。


◆ブラウザの拡張機能として使用
LessPassにはFirefox向けのアドオンと、Chrome向けの拡張機能の両方が存在します。各種拡張機能は以下のページからダウンロードできます。

lesspass - Firefox Browser ADD-ONS
https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/lesspass/

LessPass - Chrome ウェブストア
https://chrome.google.com/webstore/detail/lesspass/lcmbpoclaodbgkbjafnkbbinogcbnjih

どちらも使い方は同じなので、今回はFirefox版を使ってみます。上記URLにアクセスして「Firefoxへ追加」をクリック。


「追加」をクリック。


「OK」をクリックすればアドオンのインストールは完了です。


右上のアイコンをクリックすると、表示しているウェブサイトのURLが自動で入力された状態で、LessPassのページと同じUIのポップアップが表示されます。利用方法はウェブアプリ版とまったく同じです。


入力するURL、アカウントID、マスターパスワードが同じであれば、ウェブアプリでもFirefoxのアドオンでも、同じパスワードが生成されます


◆スマートフォンのアプリとして使用
LessPassはiOSとAndroidでアプリとしても利用可能。アプリは以下のページからインストールすることができます。

LessPass on the App Store
https://apps.apple.com/app/id1531215924

LessPass - Apps on Google Play
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.lesspass.android&hl=en

使い方はどちらも同じなので、今回はiOSのアプリをインストールしてみます。上記URLにアクセスして「入手」をタップ。


インストールが完了したら「開く」をタップ。


アプリが起動します。こちらも使い勝手はウェブアプリやブラウザアドオンの場合と同じ。


◆コマンドラインでの利用方法
LessPassにはコマンドインターフェースも用意されています。Python3を利用できる環境で、下記コマンドを実行しLessPassをインストール。

pip3 install lesspass


ウェブサイトのURL、アカウントID、マスターパスワードを引数としてlesspassコマンドを実行すると、パスワードを生成することができます。

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in レビュー,   ソフトウェア,   ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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