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災害で水没した泥まみれのHDDからデータを取りだせるのか? 国内屈指のデータ復旧率95.2%を誇るDDRの職人エンジニアたちにインタビュー


11年連続データ復旧サービスにおける国内売上シェアナンバーワンを誇るデータ復旧サービス・デジタルデータリカバリーを展開するデジタルデータソリューションには2011年から累積18万件以上の相談が寄せられており、自然災害によって被災した機器の復旧依頼も多く寄せられています。2020年7月の豪雨の際にも、浸水で泥まみれになり水浸しになったHDDやサーバーからのデータ復旧の依頼が多く寄せられているそう。デジタルデータリカバリーでは災害に被災した機器のデータ復旧も行っているとのことで、一見復旧不可能な状態のHDDからどうやってデータを取り出すのか、またデータを守る観点から災害時にどのように対応するべきなのかをプロのエンジニアに直接聞いてみました。

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今回インタビューに答えてくれたのは、左からデジタルデータリカバリーのエンジニアグループで働くフィジカルチーム長の薄井雅信さん、同じくエンジニアグループのフィジカルチーム所属の西村裕貴さん、そしてマーケティンググループの嘉藤哲平さんです。


GIGAZINE(以下G):
さっそくなのですが、そもそも災害で水没して土砂にまみれたHDDはどういう理由でダメになるのでしょうか。

エンジニアグループ フィジカルチーム所属 西村裕貴さん(以下、西村):
土砂の場合は、まず水につかってしまうとデータが書かれているプラッタ自体が腐食したり泥がついてしまったり、単純に汚れてしまったりするので、復旧できる確率はそれだけで下がってしまいます。さらに作業を進めるにつれて、一度泥が入っていたりするとそれが起因になって傷ができてしまったりするので、さらに復旧が難しくなります。

G:
たとえば、2019年の台風19号で持ち込まれた外付けHDD3台では、被害に遭われた方が回収したHDDをケースから取り出し、精製水で洗った後に食器乾燥機で乾燥したという件があったそうですが、素人的には「洗って乾燥させれば簡単に復活できるのでは」と思ってしまうのですが、それではダメということでしょうか。

西村:
まず「ケースから取り出して精製水で洗った」というのは「HDDをPCや外付けケースから取り出した状態」ということですね。実際に泥に浸っていたということはHDDの内部にも水が入っている可能性が高いです。HDDの外側だけがきれいになったところで、中に汚い水が入った状態で電源を入れてしまうと、ディスクが回転した際に磁気ヘッド(データを読み書きする部品)がプラッタを引っかいて傷がついてしまいます。


2019年の台風19号で持ち込まれたこのHDDについては、診断時に開封したところ、全体に薄いスクラッチ(傷)が発生してしまっていたんですよ。おそらくお客様が外側だけを精製水で洗ったあとに乾燥させて、そのまま起動してしまったことにより、プラッタ上に引っかき傷が発生してしまったわけです。これによりデータ復旧の難易度が格段にあがっていました。

G:
それでも、スクラッチ加工と磁気ヘッドの交換、ファームウェアの修復によってデータの取り出しに成功したというわけですね。

マーケティンググループ 嘉藤哲平さん(以下、嘉藤):
2020年7月の熊本豪雨で被害を受けたとある法人様からの依頼では、「会社の中核を担っているようなネットワークアタッチトストレージ(NAS)が被害を受けている」というのがありました。加えてデスクトップが15台と外付けHDDが15台もあるというので、ほとんど会社のフロアごと浸水してしまったという状態だったんですよ。なので、「全部泥まみれの状態なのですが、どうにかできませんか」という形でご依頼いただきました。


弊社に機器をお送りいただいた際には泥まみれで、「これは絶対に動かないだろう」という状態です。もちろん動かないのですが、そこからエンジニアが一台一台診断してみて、中のディスクがどういう状態かを確認して、復旧判断をして取り組んでいるところです。

エンジニアグループ フィジカルチーム所属 薄井雅信さん(以下、薄井):
現時点(取材当時)で復旧作業は途中なのですが、泥が内部に侵入しているものの完全にデータが取れているものもあれば、まだ一部しか取れていないものもあり、まちまちの状態です。

G:
災害時は数十台単位での復旧依頼もあるということですが、どのように作業を進めるのでしょうか。

薄井:
今回の熊本豪雨の事例を含め、水没したHDDの場合はまず通電をせずに一度開封して診断を行います。ディスクの表面が全部ドロドロになっているので、西村を中心にメンバー全員でHDDを開封して、中のディスクの状態を確認して「これは部品交換でいけそう」「これはディスクの加工をしなきゃいけない」という区分けを30台から40台に渡ってやっていったという感じですね。今回の場合はほとんどに関して、自社で保有していたドナー部品を使うことができたので、復旧にかかる時間はそこまで長くないという状態です。


嘉藤:
HDDは通常密閉された作りになっていますが、泥水は中に入り込んでしまうケースがあります。泥や水によって内部の部品に直接傷がついてしまうと、そもそもデータを記録しているデータ領域自体に悪影響を及ぼしてしまうんです。弊社はこれまで18万件以上のご相談をいただいているのですが、その中でも災害で被災した機器というのは相当難易度の高いデータ復旧になります。

G:
浸水によって表面に傷がついたプラッタからデータを復旧するには特殊な修復作業が重要となるとのことでしたが、西村さんはこのプラッタの傷を修復するスクラッチ加工技術の開発者なんですね。スクラッチ加工とは具体的にどういうことをするのでしょうか。

西村:
スクラッチ加工では、プラッタで傷の発生した層へ特殊なコーティング作業を行ってデータを読み出せるように加工していくんです。HDDのサイズには2.5インチと3.5インチがあるじゃないですか。2.5インチは、プラッタがガラスでできている場合が多いです。対して、3.5インチはアルミでできています。その上に磁性体を生成してあるんですけども、磁性体の上にも何層か潤滑層などの「磁性体を保護する層」が生成されています。プラッタの破損状況によって、目に見える傷はもちろん、目に見えない細かい傷も修復してあげるイメージですね。


G:
つまり、プラッタの傷の深さによって修復にかかる時間が変わってくるということでしょうか。

西村:
そうです。磁性層に至っていない傷の場合、データ自体は一応残っています。ただし、プラッタには傷が発生してしまっているので、傷の上を通過した磁気ヘッドはすぐに破損していまい、データを読みに行くことができません。データを読めない箇所を何度も通ることで、傷がどんどんひどくなってしまいます。

嘉藤:
おそらく一般の方、HDDについて馴染みの薄い方が「スクラッチ障害」と聞くと「スクラッチの傷がついた部分だけデータが読めなくなる」というイメージがあると思うのですが、それは実際違います。そもそもスクラッチができてしまうとHDDは起動しないんです。

薄井:
そうですね。まずプラッタに傷が入った時点で、傷の上を磁気ヘッドが通ると破損してしまいます。これは必ず起きますね。加えて、HDDにはファームウェアというものがあるのですが、プラッタに傷が入ってしまうとファームウェアの情報が読めなくなってしまうので、HDD自体がまず起動できなくなってしまうことがよくあります。ファームウェアの書かれている面に傷が入っていなければ、まだ認識自体はさせやすいです。ただし、一か所に傷が入っている時点で少なからず他の面にも傷が入っていることが多いので、通電を続けるうちに悪化してしまう、というのがスクラッチ障害でよくある例です。なので、どうしても傷が入ってしまったディスクからのデータ復旧は難易度が高くなります。


G:
薄井さんはファームウェア修復のスペシャリストということで、HDDにファームウェアがあるということ自体を知らないという人も多いと思うのですが、ファームウェア修復というのは技術がどれだけ必要なものなのでしょうか。 例えばPCのBIOSアップデートとは訳が違うということでしょうか。

薄井:
ファームウェアはHDDを動かすためのすべての動作プログラムが書かれていまして、モーターを回すのもファームウェアが行いますし、モデル名やシリアルナンバーの情報もファームウェアが管理しています。あとはS.M.A.R.T.情報もファームウェアに入っています。「磁気ヘッドとプラッタの距離は2nm」とよくいわれているのですが、その2nmという距離も、同じ機械で製造されたとしても必ず同一とは限らない。それを管理しているのもファームウェアの情報です。HDDの挙動についての1から100までをファームウェアで管理しているので、ファームウェアが壊れてしまうとそもそも認識できなかったり、認識できてもデータ領域にアクセスできなかったりといった、何かしらの弊害が起きてしまうことがあります。

そもそもファームウェアの修復はスタートから難しいものがあり、ファームウェアそのものにアクセスすることすらできないというところから始まります。ファームウェアには必ず強力なブロックがかかっているので、一般の人には絶対にアクセスできません。ファームウェアにアクセスするための専用の設備が必ず必要となります。


G:
そういった設備をデジタルデータリカバリーさんはしっかりと備えているということですね。

薄井:
はい。設備が整っていてはじめて復旧への第1段階をクリアできます。そして第2段階で、ファームウェアとはどういうものがあるのか、どういう技術があるのかというのを海外などいろんなところから情報をもらって、自社のナレッジ(=知識)として復旧に応用しています。弊社の一番の強みとしては「情報から応用が利く」というのがあります。ファームウェアの情報を習得しただけでは復旧技術に活かせないものも、得た情報をもとに自社で研究と検証を行うことによって、新しい復旧技術として習得することができ、今まで直らなかったものが新しく直せるようになるというのが弊社の強みです。もちろん国内外に多くのコネクションを持っているというのも強みになりますね。

G:
つまり、ファームウェア修復については、復旧会社によって持っている技術や情報量が違うということでしょうか。

薄井:
全く異なりますね。ファームウェアの修復技術をどれだけ保有しているかが、その復旧会社の物理修復についての技術レベルを体現していると思っています。

G:
なるほど。物理的な復旧作業の場合、よく行われる部品交換については「全く同じ型番のパーツを使って交換」という感じでしょうか。

西村:
はい、同じ型番のパーツを使っています。弊社は常時7,000台以上のHDDの部品を保有しているので、入庫した時点でHDDのメーカーや型番を確認して、基本的には自社でストックしている同型の部品を使ってヘッド交換を実施しています。もちろん必要な場合は部品の取り寄せも行います。ただし、型番を一致させるだけでは認識させられないので、他の情報を一致させることが必要です。こういった作業に取りかかるまでの準備もこれまでのご依頼で蓄積されたナレッジを活用しています。


G:
データ復旧が完了するまでの期間には、部品の取り寄せにかかる時間も入ってくるんですね。

嘉藤:
そうですね。いうなれば「まだ必要かわからない部品」が社内に常時7,000台以上安置してあるのですが、普通であればこれだけの部品を常に取りそろえておくのはコストがかかるんですよ。他社の場合はお客様からご依頼をいただいて、機器の情報を得た上で物理修復が必要になったら取り寄せるケースがほとんどです。

西村:
部品の中には結構珍しいものもあって、海外から取り寄せが必要になることもあります。そういうケースの場合は部品を取り寄せるだけで1週間かかることもあります。部品が届いてから復旧することになるので、ご依頼をいただいてから復旧完了まで1カ月ほどの時間がかかってしまいます。しかし、弊社では通常必要と思われる部品は自社内に取り置いているので、スピードという部分でも強みがあるんですね。

G:
なるほど、7,000台もの部品を取りそろえておくことで、復旧にかかるリードタイムを極力短縮しているというわけなんですね。

西村:
今回の場合のようにHDDの中まで泥や水が入っている状態だと、放置しておくだけでどんどん腐食が進んで状態が悪化してしまう可能性があります。そういった面でも、交換用の部品を取りそろえておくと少しでもいい状態で作業に着手できるので、データを復旧できる可能性が高くなるという利点があります。

嘉藤:
そもそもここまでひどい状態のHDDに対応できる業者がどれだけいるのかというところなんですが、自然災害で被災した機器の復旧を任せていただけるのは、データ復旧国内売上No.1である弊社の使命でもあり、技術力で少しでも社会へ貢献できることなのかなと思っております。

G:
実際水害に遭って持ち込まれるHDDの中には、避難などでHDDの回収が遅れ、長時間泥水につかっていたものも多いと思います。こういったHDDが長時間水につかってしまったケースでもデータ復旧率を上げるには、どうするのがベストなのでしょうか。

薄井:
とにかく個人の判断でHDDを洗ったり開けたりとかはせず、何もしないで濡れたままの状態で持ち込んでもらうのが一番です。

西村:
なるべく早くそのままの状態で持ってきてくださるのが一番いいですね。ただ運送上の問題とか、道路がダメになってすぐにこっちに持ってこれないという場合でしたら……。

薄井:
濡らして絞ったタオルに包んだり、状況によっては食品保存用のストックバッグみたいなものに入れて保管しておいて、後日持ってきてもらうのも1つの手なのかなと。乾燥させると内部の泥が固まってしまってよくないので。

嘉藤:
結局、データ復旧というのはパソコン修理とはやっていることがまったく別物で、よく修理でイメージされるような内部のパーツを交換すれば成功するわけではないんですね。HDDのプラッタ部分は触っただけでもデータが読めなくなってしまうくらいの精密機器です。弊社ではHDDを開封して部品交換を行うときは、手術室同等の清浄度を保てるクリーンルームの中で、専用の防じんスーツを着て作業しています。


西村:
現段階で完全に変質してしまったり、磁性破壊が起こっているものに関しては、そこの部分に関してはデータを復旧することはできないのですが、複数面のプラッタがあるHDDでしたら、欠損がない部分からデータを取り出すことができます。

薄井:
変質といっても、西村が話している「完全な変質」は高温によるものですね。ディスクに関しても、たとえば火災などでディスクが高温にさらされてしまった場合には、そもそも復旧できるデータ自体が飛んでしまっていることもあります。ただし、水没などの場合はディスクが水に濡れて変質してしまっていても、ディスクの状態を再生成してあげることで、よくも悪くもなんとかデータを取ることは可能ではあります。

西村:
あと、今回の熊本豪雨の事例は川の氾濫によるものですが、津波による被害の場合は水が海水なので、さらにプラッタの腐食が進みやすく難度が高くなりますね。


嘉藤:
過去にクリーンルームに持ち込まれたHDDでありましたよね、プラッタの上に塩が浮いてしまっていた事例。

西村:
結晶ができてしまったやつがありましたね。

G:
実際に水没したHDDからデータを復旧させるにはどれくらいの時間がかかりますか。

薄井:
弊社の場合、平均するとだいたい1週間くらいというところですかね。もちろんHDDの障害の程度によってはもっと短くなる場合もあれば、ディスクの変質の結果、さらに時間がかかってしまうこともあります。

嘉藤:
通常は災害の案件ではなく、「HDDが認識しない」とか「PC起動しなくなった」というご相談がほとんどなのですが、このような通常の案件では約8割を48時間以内に復旧できるレベルの設備と技術が整っています。

西村:
災害案件かつ複数台の対応が必要になる場合、おそらく数カ月単位でかかる業者が一般的です。台数が多いとそれだけ作業する回数も増えますし、データの移行にも時間がかかるんですね。今回の熊本豪雨の案件に関してはお客様から「急ぎ復旧したい」というご希望もあったので、弊社ではなるべくエンジニアのリソースを投入して、最初のご相談段階からある程度復旧の見込みが立つまで2週間程度の期間で進めています。

G:
そうなんですね。ところで、技術革新に応じて新しい技術を応用したHDDもますます登場していますが、こうしたHDDもデータ復旧の現場に持ち込まれるケースが増えているのでしょうか。

薄井:
そうですね、大容量のディスクに関してもご依頼があります。ただ実際のところ、依頼件数はそこまで多くないですね。

嘉藤:
でもヘリウム充填型はたまに入ってきますよね。

薄井
本当に、たまに。月に1~2回くらいでしょうか。

嘉藤:
ヘリウム充填型はまだまだ事例は少ないのですが、最近は少しずつ報告も挙がっている状況です。今回の災害や浸水関連でいうと、薄井さんは確かこの前ヘリウム充填型の浸水実験というのをやっていました。

薄井:
ヘリウム充填型は密閉されているので「実際にヘリウム充填型HDDを水没させたらどうなるか」という実験をちょうど台風19号の時に実施して、結果的に「問題なく起動した」という検証結果が得られました。

「ヘリウムHDDの浸水実験」

台風被害でハードディスク水没の問合せが多かったこともあり、密閉率の高い内部にヘリウムガスが充填されたタイプでも浸水は起こり得るのか実験しました。

【結果】4時間浸水させましたが、結果としてHDD内部への浸水はなく、無事にデータの復旧が可能でした。

(続く) pic.twitter.com/hxhjAJ22Mh

— デジタルデータリカバリー【データ復旧.com公式】 (@DDR_Japan)


G:
これからヘリウム充填型が持ち込まれるケースも増えてくるだろうということで実験をされたんですね。

薄井:
そうですね。もちろんヘリウム充填型のデータ復旧の難易度は高いのですが「浸水したけどデータを取り出さないといけない」というお客様の声に答えられればいいなという気持ちで。

嘉藤:
ヘリウム充填型は中のヘリウムが漏れないように溶接されて密閉されているので、機器としては浸水して使えなくなったあとでもデータの取り出しという面では可能性があるんじゃないかという点を、薄井が半分趣味のような領域で研究しているところですね。

G:
そういう実験や検証を行うことでも、会社のノウハウが蓄積されていくというわけですね。

薄井:
はい。「このHDDならどういう障害が起こりうるのか」というのを積み重ねていく感じです。特に法人様の場合、RAIDを組むことで障害が発生しても大丈夫なように冗長性を持たせる中で、災害によってバックアップを取っている機器まで物理的に故障してしまったら取り返しがつかないんです。データ復旧の最後の砦として、対応できる領域を日々増やしていくことが大切だと考えています。

G:
自然災害といえば、水害による水没の他に、地震によってサーバーやNASが被害を受けるというケースもあります。2018年に発生した北海道胆振東部地震の時にも、アクセス不可になったHDDが持ち込まれたということですが、これはどういったケースなんでしょうか。


薄井:
このケースに関しては、サーバーで使われていたHDD15台×3のうち1本で確実に物理障害が発生してしまっており、それで起動しなくなっていたのかなという状態でした。とはいえ、自社としては本数が多いRAIDでも対応できるので、問題なく復旧完了したという事例です。

西村:
浸水や台風でHDDが水に濡れて壊れてしまうのはイメージしやすいと思うのですが、地震や落雷でもデータが飛んでしまうことがあるんです。地震の影響で停電が起きると、サーバーの電源が急にシャットダウンしてしまいます。すると、HDDの動きが急に止まったことで物理障害が発生したり、システムが作動したままの状態で急にデータの書き込みが止まったことでファイルシステムの情報が崩れてしまい、いざ再起動した時にデータが読み込めなくなっています。


嘉藤:
案外見えないところに、こういう事例はあります。やっぱりデータって「自分で消さないとなくならない」というイメージを持っている人も多いと思いますが、災害がきっかけで消失することもあるんです。それにどうしてもこういう災害の復旧というのは、家や街の復旧・復興作業に包括されがちなんですが、デジタル化していく社会の中で、データの復旧というのも今後焦点が当たってくる部分じゃないかなと思います。

G:
確かに、実際にインフラだけではなくデータそのものの重要性も高くなっています。自治体もサーバーで重要なデータを所有していても、そのサーバーが壊れてしまったら復旧しなければならなくなるわけで、データ復旧も被災地域の復興にとって重要なステップになるといえますね。

薄井:
そうですね。会社のサーバーが急に動かなくなってしまえば、仕事にならないですし、プログラムデータを失えば、工場の生産ラインが止まってしまいます。他にも病院や市役所など本当に色々なところでデータが人の暮らしを支えています。また、法人様だけではなく、個人のお客様も日常の中に大切なデータがたくさんあるので、これからも使命感をもって復旧にあたっていきたいですね。

G:
なるほど。本日はありがとうございました。

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in ハードウェア,   広告, Posted by log1i_yk

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