オレンジのゾウさんこと「サトちゃん」を集めたミュージアムが銀座にある
薬局前の定番として、カエルの「ケロちゃん」のライバル的な存在となっているゾウのマスコット「サトちゃん」。国によっては神様になってしまいそうなキャラクターで、それまでは気にも留めていませんでしたが、気にし始めると意外とハマってしまいます。
自転車で世界一周をした周藤卓也@チャリダーマンは、世界一周後は日本国内ばかり旅しています。その旅の楽しみの一つにサトちゃんがありました。旅の収集癖が満たされます。東京の銀座にはサトちゃんの聖地とも呼べる場所もありました。
◆「サトちゃん」とは?
「サトちゃん」は日本の薬局でみかける、佐藤製薬のマスコットキャラクターです。ゾウさんといえば動物園の主役であり、みんなから広く愛される存在。長生きでもあるので、「長寿で人気者」というところが健康を大切にする製薬会社のイメージにぴったりでした。ゾウなのに体色がオレンジなのは、明るくて遠くから目立つためです。
[ 佐藤製薬 ] サトちゃんシティ
https://www.satochan-studio.jp/
◆薬局の前に
海外、国内問わず、私の旅は街の散歩が欠かせません。はじめての土地は特に胸が踊ります。最近は日本の旅ばかりですが、運がいいと薬局の前ではサトちゃんに出会えました。製造の時代によって顔やポーズも違いますし、服装のバリエーションだって豊富。薬局を見かけては、どこかにサトちゃんの姿を探していました。
マフラーを着用。子どもは風の子、元気な子。
探偵のような帽子。
スッポンポンながらもオレンジの肌はツヤもあって健康でした。手のひらは蹄(ひづめ)です。
前のめりサトちゃん。少し日に焼けしてました。
日に焼けすぎて肌がめくれています。さわってもいいけど、たたいたり、ゆすったりしないでね!
お金で動く電動遊具のサトちゃんムーバーもまれにみかけます。
こちらは、50円でした。
サトちゃんにはサトコちゃんというピンクの肌をした妹がいます。
このサトコちゃんは服装が昭和のおばあちゃんみたいで、サトコさんと呼んでしまいそうでした。
サトちゃんとサトコちゃんの兄妹が揃っていたらラッキー。おそろいの衣装。スーパーマンのように胸にはSatochanのSマーク。
ハロウィンの時期には2人でコスプレをしていました。
◆サトちゃん密度
薬局によってはサトちゃんの展示に力がかなり入っています。サトちゃん密度が高いので、ファンにとってはたまりません。
・群馬にて
学生服(?)スタイルのサトちゃんとサトコちゃん。
新年のご挨拶のイラスト。サトちゃんは羽織と袴(はかま)、サトコちゃんは着物です。
サトコちゃんムーバーもありました。遊園地のコーヒーカップのようにサトコちゃんの隣に座れます。
隣にはサトちゃんムーバー。
・兵庫にて
店頭にダブルサトコちゃん。
ショーウィンドウにもサトちゃん、サトコちゃんが並んでいました。
ショーケースの展示は、もはや現代アート。
◆銀座清水薬局
いつの間にか私もすっかりサトちゃんの虜。そんなサトちゃんファンの聖地とも呼べる場所が東京の銀座にありました。
銀座清水薬局
http://ginzashimzpha.jp/
場所は銀座の歩行者天国(中央通り)からも、すぐのここ。
ビルの一階にお店があります。大正13年(1924年)に創業の老舗。
店頭にはもちろんサトちゃんとサトコちゃん。
佐藤製薬の商品を購入すると、金額に応じたサトちゃんグッズがおまけにつくそうです。店頭キャンペーンもあったりします。
この銀座清水薬局の店内には、サトちゃんミュージアム(パビリオン)が開設されていました。
銀座 清水薬局|パビリオン|[ 佐藤製薬 ] サトちゃんシティ
https://www.satochan-studio.jp/pavilion/shimizu/
このように店内はサトちゃんグッズでいっぱい。
ところ狭しとサトちゃんグッズが展示されています。
今とは雰囲気が違う昔のサトちゃん人形。
宇宙服を来たスペースサトちゃんとサトコちゃん。
招き猫ならぬ招き象。
ずらりと並べられた指人形。
ぬいぐるみ。
木登りタイプもありました。
パンを焼くトースター。
お湯を沸かす電気ポット。
時計。
お皿。
中華どんぶり。
マグカップ。
洗面台を彩るサトちゃんグッズ。
トランプ。
佐藤製薬といえば栄養ドリンクのユンケル黄帝液。そしてユンケルといえばイチロー選手。
そのイチローがメジャーリーグ(MLB)で所属したマリナーズ、ヤンキース、マーリンズのユニフォーム姿のサトちゃんもいました。背番号は310(サトー)です。
買い物をしたのですが、そのお買い物袋にもサトちゃんがいて、なんとも微笑ましい気持ちになりました。
◆海外にも広めたい
サトちゃんは日本の薬局前にある定番ですが、海外にもおすすめしたい国があります。
台湾では、すでに薬局の前にサトちゃん、サトコちゃんがいました。
インドもおすすめです。インドにはガネーシャというゾウの姿をした神様がいて、信仰の対象となっています。このガネーシャはピンクの肌で描かれます。サトコちゃんと一緒。一方、インドで多くの信仰を集めるヒンドゥー教はオレンジが神聖な色となります。そのため、インドにはオレンジ色のガネーシャもいるようでした。サトちゃんと一緒。サトちゃん、サトコちゃんをインド人はどう捉えるのか、神様ではないのか、すごく気になっています。
ガネーシャな気がしてならないオレンジの神様。
あと、タイもゾウさん大好きですし、日本のキャラクター文化にも理解あるので、サトちゃんは歓迎されそうです。タイにもガネーシャいますしね。
サトちゃんは昔から知っていました。でも、まさかここまで深堀りするなんて思ってもいませんでした。何気なく消化している日常の一コマも、注目してみると新たな世界が拓けます。みなさんも日本を旅する楽しみのひとつに薬局前のサトちゃん追いかけてみませんか?
(文・写真:周藤卓也@チャリダーマン
自転車世界一周取材中 http://shuutak.com
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Instagram https://www.instagram.com/shuto.takuya/
DMM講演依頼 https://kouenirai.dmm.com/speaker/takuya-shuto/)
チャリダーマンの世界一周の日々を綴った電子書籍「チャリダーマン 自転車旅行男・世界を走る」は上下巻組で、Amazonにて販売中。
さらに、自転車世界一周についての紙の書籍出版に向けても動いています。発売の際は、よろしくお願いします。
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