取材

予期せぬ出会いが待っている「街歩き」という旅先の楽しみ方


新しい町に到着したら宿を確保し、ひと息ついたら街へ繰り出します。食事、買物と所用を済ますだけでなく、探検でもありました。よく分からない異邦の土地に胸が高鳴ります。ワクワクが止まりません。思わぬところで思わぬ景色が飛び込んできます。だから、お金が尽きるまで旅を止められませんでした。海外、国内問わず、有名観光スポットを訪れて満足してしまうのはもったいない。知らない町を歩くだけで旅は楽しめます。

こんにちは、自転車で世界一周をした周藤卓也@チャリダーマンです。自転車の旅でしたので宿泊した町は膨大。一晩だけで去っていく、まさに「一夜限りの関係」でした。その一夜は、都会の大都市でも田舎の村でもやることは変わりません。街を歩きます。はじめての土地だから何もかも新鮮。飽きることなく繰り返していました。

◆中国
2016年4月末、150カ国目のモンゴルを訪問するために中国にいました。約7年ぶりの再訪でした。中国は2008年、2009年で計半年ほど滞在しています。それでもだいぶご無沙汰でしたので、また中国に行きたいという熱が高まっていました。

2回目となった天安門広場。


前回はパスした明、清朝の王宮である紫禁城(故宮)に足を伸ばします。


高台から一望すると荘厳なる景色が広がっていました。


この紫禁城、そして万里の長城、天壇といった歴史的建造物はもちろん感動します。しかし、それ以上に中国では街歩きをおすすめします。常識の範囲外から物事が飛び込んできて、ハッとさせられます。しかも、日本人は多少なりとも漢字が理解できるから衝撃も人一倍。中国の街を歩くとこんな世界が広がっています。

寒い冬を乗り切る人民の知恵。


嘘みたいな話ですが、中国では三菱のような五菱(上汽通用五菱汽車)のエンブレムをつけた車が走っています。


頭からきのこが生えていてびっくり。ファストフード店のきのこを使った新メニューのプロモーション。


道端で販売されているおたまじゃくし。鑑賞でしょうか食用でしょうか、この訳のわからない中国の日常が最高。


多分、電気自動車です。中国は日本以上にエネルギー源の電気シフトが進んでいます。


爆竹禁止のマークも中国ならではでした。


GIANTじゃないGIENTの自転車。試される違和感。


中国の照明は薄暗いという謎。これ国内だけでなく、海外の中国人経営のお店も似たような感じでずっと不思議に思っています。


子どもたちのはしゃぎ声が聞こえてきそうな壁の落書きにほっこり。


日向ばっこをする猫。


世界で一番予想外を体験できるのが中国かもしれません。旅を終えてしばらく経ちますが、禁断症状のようにまた中国に行きたいという熱が高まっています。

◆タイ
150カ国目のモンゴルを旅したあとは、タイに立ち寄りました。タイは不自由のない発展と高すぎない物価というバランスが旅人にとってのオアシス。それゆえに滞在がメインとなり観光はおざなりだったのですが、それでも街歩きだけは楽しんでいました。

南国らしい仏像とパイナップルという組み合わせ。仏像の螺髪(らほつ)とパイナップルの果皮がうり二つでした。


日本では食べられない「レバ刺し」「ユッケ」ご用意しておりますだそうで。


タイ式のコインランドリーは市販の洗濯機に特殊な装置をつけた形。


クレーンゲームの景品にくまモンを発見。


伊勢丹もあるサイアム・スクエアはバンコク屈指の繁華街。人集まるところにコカ・コーラの広告という世界のお約束。


ゾウとミッキーを使ってタイとアメリカの友好を表したアートは秀逸。チェンマイのアメリカ領事館の壁に描かれています。


今、話題の「こぐまのケーキ屋さん」は、なんとタイに実在。


スコールがやって来て雨宿り。


ただのフライドポテトに、これだけの調味料、香辛料を揃えるタイ人の食へこだわり。


スーツケースの上で寝そべる子猫に癒やされたりしてました。


◆松本
2016年7月、150カ国の自転車世界一周に区切りをつけました。そこから、早いものでもう2年以上。なかなか海外には足を運べません。最近になって仕事として海外を旅する現実逃避の入ったプランを思いつきましたが、そううまくいく話でもないでしょう。

現在は次のステップに進むため、東京の工場で出稼ぎしています。毎日同じ生活をしていると、ときたま無性に遠くへ行きたくなります。今年の夏はこうした欲求を解消すべくJRの青春18きっぷを使って、長野県の松本城まで足を伸ばしました。群馬県、新潟県、長野県、山梨県と旅をします。こうした国内の旅でも街歩きは欠かせないものでした。

国宝松本城。


土合駅は日本一のモグラ駅として有名。


こうした大きな観光地だけではなく、やはり見知らぬ土地を歩くだけで旅の欲求は満たされていきます。

群馬県のゆるキャラ、ぐんまちゃんは最近のマイブーム。


だるまで有名な高崎市の壁アート。


JR長岡駅でみかけたプチシリーズの自動販売機。新潟県はブルボン創業の地だったりします。


工事現場にある単管バリケードは新潟県だけにトキ。


松本城にあった「英語+いらすとや」というめずらしい組み合わせ。日射病にご注意ということでした。


松本市のマンホールは手まりがモチーフ。


松本市の街路樹が科の木(シナノキ)でした。長野県の旧国名、信濃(しなの)の語源にもなったとか。


甲府市で「いきなりステーキ」じゃない「アッそうだ!ステーキ」というお店を発見。


JR甲府駅前にあったものすごく背丈の低い郵便ポスト。


仕事を選ばないことで有名なキティちゃんの山梨県での任務がこちら。


◆福島
同じようにお盆休みはJRの青春18きっぷで福島県の浪江町富岡町の被災地を取材しています。このときも茨城県、福島県、宮城県の街を歩いていました。

珍しいタイプだったセブンイレブンの看板。


頭にわら納豆を載せた水戸市のゆるきゃら「みとちゃん」は本物の“腐”女子かもしれません。黄門様も意識していました。


壁一面に演歌のポスターという日本らしい光景。


「珍満(チンマン)」という気になる言葉。


福島市には中合(なかごう)という地方百貨店がありました。地方にしかない百貨店とスーパーには旅心がくすぐられます。


仙台市のドン・キホーテのドンペンは伊達政宗と同じ三日月の前立てをつけた兜でした。手には仙台名物の笹かまぼこ。


JR日立駅前の日立シビックセンターはお台場のフジテレビような建物でした。日立市は日立製作所の創業の地という企業城下町。それだけの理由で途中下車してしまいました。


このように見知らぬ土地の街歩きは最高ですが、くれぐれも迷子にならないように。私にはタンザニアの田舎町で宿に帰れなくなって親切な地元の人に車で送ってもらったという、トホホな失敗談があります。また、世界には治安の悪い国もあります。そうした国の街歩きでは人気のないところへには踏み込まないことが鉄則。

こうした街歩きは旅に限ったことではありません。電車であればいつも通り過ぎる駅で降りてみるだけで、徒歩であればいつもとは違う経路を歩いてみるだけで、新たな世界に触れることができます。気分転換にもなりますので、ぜひぜひお試しください。


人生なんてあっという間。それなのに、世界は広すぎます。これからどうなるかは分かりませんが、私の旅という性癖は一生消えそうにないので時間を見つけては海外国内問わず街歩きに勤しんでいきたいです。そうした積み重ねが記事に繋がったりしますので。

(文・写真:周藤卓也@チャリダーマン
自転車世界一周取材中 http://shuutak.com
Twitter @shuutak
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Instagram https://www.instagram.com/shuto.takuya/
DMM講演依頼 https://kouenirai.dmm.com/speaker/takuya-shuto/)

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in 取材, Posted by logc_nt