写真のExif情報削除や書き込み・ぼかしがカンタンにできる「Image Scrubber」
スマートフォンで撮影した写真をそのまま公開してしまうと、撮影した日時や端末名などの情報が残ったままになり、個人が特定されてしまう可能性があります。また、場合によっては被写体をぼかすなどする必要が出てくることもあります。そんな時に、手軽に処理が行えるのがブラウザベースの画像処理サービス「Image Scrubber」です。すべての処理はブラウザ上で完結しており、処理前の写真がどこかのサーバーに保存されたり送信されたりすることはないとのことで、実際に使ってみました。
Image Scrubber
https://everestpipkin.github.io/image-scrubber/
「Image Scrubber」の見た目はこんな感じ。PCからもスマートフォンからもアクセス可能です。
左上の「Open image」を選んで、処理したい画像を選びます。デジカメやスマートフォンで撮影した写真の基本的なフォーマットであるJPEG形式のほか、PNG形式やWebP形式などにも対応しています。
画像を開くと、まずはファイルに保存されているExif情報が読み込まれます。この中には撮影した端末の名称、撮影日・時間、位置情報、シャッター速度や露出など撮影時のカメラの設定などが含まれていて、たとえばミネアポリス暴動の現場を撮影した写真をSNSにアップしたときに、他の情報などと組み合わせることで誰が撮影していたかが特定される恐れがあります。「Scrub Exif Data」をクリックすればExif情報が削除されます。
情報が削除されたら確認ダイアログが表示されるので「OK」をクリック。
画像編集はExif情報の処理後に行うことができます。たとえば、縦向きで撮影したはずなのに横倒しになっている写真の場合は「Rotate Image」をクリック。
1回クリックするごとに時計回りに90度回転します。
「Paint」を選ぶと、画像にブラシで書き込みが可能。これでよければ「Save image」で保存すればOK。
失敗した場合は「Undo」を選び、同じようにブラシで処理した部分をなぞると、該当する部分の処理が取り消されます。
「Blur」だとぼかし処理ができます。
ブラシの大きさやぼかしの強さは上部のスライダーで変更できます。
なお、「Image Scrubber」のソースコードはGitHubで公開されています。
GitHub - everestpipkin/image-scrubber: A tool for anonymizing photographs taken at protests
https://github.com/everestpipkin/image-scrubber
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