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体に負荷をかけない「自然な歩き方」を身につける方法をプロのヨガインストラクターが語る


人間は小さな頃から親や周囲を観察して歩き方を学び、成長するにつれて見よう見まねで歩き方を身につけます。しかし、文化的な理由や習慣などから、無意識のうちに骨盤や腕の動きが本来の歩き方と違っている可能性があると、ベルリンでヨガ指導者を育成する学校を運営するヨガインストラクターのタチアナ・メサール氏が主張しています。

How to improve your walking technique
https://www.suunto.com/ja-jp/sports/News-Articles-container-page/how-to-improve-your-walking-technique/

メサール氏は人間の動きを科学的な側面から研究し、さまざまなトレーニング方法を考案する人物。解剖学や物理学など、人間の動きの研究から得られた経験的・科学的知見を集めた参照システム、Axis Syllabus(アクシスシラバス)を活用する中で、メサール氏は多くの人々が「自然な歩き方」を実行できていないという結論に至りました。

「私たちの歩き方に関する重要な要素の1つは、右手と左足、左手と右足をそれぞれ同時に動かすことです。しかし、文化の影響を大きく受けた歩き方はバランスが悪く、体に必要以上の負荷がかかってしまう可能性があります」とメサール氏は述べ、自然な歩き方を身につけるための3つのトレーニングを提案しています。

◆1:正しい動きのパターンを探る
まず立った状態で、腕を前後に振って骨盤を左右に揺らします。膝が弾むような感覚を感じられたら、右手と左足、左手と右足をそれぞれ同時に前に振るようにして歩きます。全身をリラックスさせ、腕を振ることを意識するのがポイント。「違和感があっても気にしないでください。古い動きのパターンを忘れて新しいパターンを学ぶのは、最初はいつもぎこちないものです。練習を繰り返すうちに、歩き方が自然になっていきます」とメサール氏は述べています。

実際にメサール氏が「自然な歩行」で歩いている様子は以下のムービーで確認できます。

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◆2:頭の位置を正す
歩き方の問題で多くを占めるのが、頭の位置です。歩きながらスマートフォンを見る人が増えたことから、頭を前に傾け下を向きながら歩く人が多くなっているとメサール氏は指摘。「頭はおよそ6~8キロの重さですが、頭を前に傾けることで20キロ近い負荷が肩や首にかかります。頭を肩の真上に置いて、あごが地面と平行になるようにすれば、その重さは足と地面に分散されます。頭を真っ直ぐにして、下ではなく前を見ましょう。また、下あごの力を抜いて、口を少し開けて、舌の付け根をリラックスさせてください」とメサール氏は述べています。


◆3:足の置き方を意識する
歩くときの足の置き方も重要なポイント。メサール氏によると、正しい足の運び方は「足を転がすようにして歩くこと」だそうです。最初にかかとの中心を地面につけ、次に外側の端を転がすようにしてから足の小指を地面につけます。そして最後に親指を置く、というのがメサール氏が述べる正しい歩き方です。


なお、すでに身についている歩き方を短時間で無理に変えようとするのは逆効果で、無理なく時間をかけて自然な歩き方を模索することが大切だとメサール氏は述べています。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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