新型コロナウイルスの風評被害で「コロナビール」販売会社が2カ月で310億円の売上減、ただし関連検索のトレンドは爆増
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「コロナビール」の通称で知られるメキシコのビール「コローナ・エクストラ」を販売するアンハイザー・ブッシュ・インベブが、「2020年1月~2月だけで約2億2100万ポンド(約310億1300万円)も売上が失われており、コロナウイルスによって深刻な打撃を受けた」と明らかにしました。
Makers of Corona report £132,000,000 loss as a result of coronavirus | Metro News
https://metro.co.uk/2020/02/27/makers-corona-report-132000000-loss-result-coronavirus-12312964/
コロナビールを生産するグルポ・モデーロは、ベルギーに本社を構える世界最大の酒類メーカーであるアンハイザー・ブッシュ・インベブの傘下にあり、販売・ブランド展開はアンハイザー・ブッシュ・インベブによって行われています。
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アンハイザー・ブッシュ・インベブは「新型コロナウイルスによって、2020年の最初の2カ月だけで約2億2100万ポンドもの売上が失われました。今後も中国全土での収益損失が予測されています」とコメント。第1四半期の収益がおよそ10%減少するという予想を示しています。
また、「新型コロナウイルスの感染拡大によって、中国におけるコロナビールの需要が店舗・一般家庭の両方で大幅に減少しました。特に新型コロナウイルスの感染拡大が2月上旬の旧正月と重なってしまったため、さらに損失が大きくなりました」とアンハイザー・ブッシュ・インベブは語っています。
コロナビールと新型コロナウイルスはたまたま名前が同じだけで、全く関係はありません。しかし、Googleトレンドを見ると、1月下旬から「corona beer virus」「beer virus」「beer coronavirus」で検索する人が倍増しており、2月に入って落ち着いたものの、いまだに検索している人は多いとのこと。
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また、調査企業YouGovの調査によれば、アメリカ人成人のコロナビールへの購買意欲が過去2年間で最低にまで落ち込んでいることが判明。新型コロナウイルスによる風評被害によって、コロナビールの売上不振がしばらく続く可能性は高いといえます。
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