セキュリティ

政府当局が配布した「子どものPCに入っていたら注意すべきソフトウェアリスト」がハイレベル過ぎると話題に


イギリスの政府当局が子持ちの親御さん向けに配布した「子どものPCに入っていたら注意すべきソフトウェアリスト」が、あまりにハイレベル過ぎるということでインターネット上で話題になっています。

話題になっているのはTwitterユーザーの@G_IWさんがツイートした以下の画像。


イギリスのウェスト・ミッドランズ州ウォルソールにある地方自治体のウォルソール評議会が、学校で配布したという1枚のプリントです。プリント下部には「ROCU」と「NCA」のロゴが入っています。NCAはイギリスの国家犯罪対策庁、ROCUはスタッフォードシャー、ウェストミッドランズ、ウェストマーシア、ウォリックシャーといった地域の警察部隊が地域全体で組織犯罪と戦うために組織した「West Midlands ROCU」のこと。つまり、このプリントはイギリスの政府機関が製作し、地方自治体経由で子どもたちの通う学校に配布したものというわけ。

プリントの題名は「どれが子どものコンピューターに入っていますか?」。匿名通信が可能になるウェブブラウザのTor Browserについては「ダークウェブを閲覧するために使用されているブラウザ」、仮想マシンについては「Kali LinuxのようなOSを普通では見つからない場所に隠しておくことができるもの」、Kali Linuxについては「ハッキングに使用されるOS」、Wi-Fi Pineappleについては「コンピューターの機密情報をインターネット経由で収集できるツールキット」、ゲーマー向けのチャットシステムであるDiscordについては「ハッキングのコツを共有するために頻繁に使用されるコミュニケーションプラットフォーム」と、Metasploitについては「ハッキングをよりシンプルにするペネトレーションツール」と説明しています。


このプリントの写真をTwitter上にアップした@G_IWさんは、「この完全なガラクタは、地方自治体のウォルソール評議会経由で学校に配布されたものです。プリントで危惧されている情報漏洩のレベルはあまりに驚異的です。私はもしも自分の子どものPCにこれらのソフトウェアのいずれかが入っていたならば、その使い方を子どもが勉強したことを誇りに思います。ただし、Discordを除いて。なぜならDiscordはハッキングとはまったく関係のないソフトウェアなので」とツイートしています。

@G_IWさんのツイートは約3000回リツイートされ、8000件超のいいねを集めていますが、それ以上に面白いコメントがリプライ欄に集まっています。

Kali Linuxの公式Twitterアカウントは「子どもにどこから始めるべきかを示すようなロードマップを提供することは素晴らしいことだと認める必要があります。子どもに対して何かをさせる際に最も簡単な方法は、『できない』もしくは『すべきでない』と伝え、その後、やるべきではないことのリストを掲示することです。問題は、彼らがKali Linuxのオンラインマニュアルをリストに入れなかったことです」とツイートし、NCAとROCUが発行したプリントは逆に子どもたちをハッキングと近づけるものだと指摘しています。


@GC_and_TechというTwitterアカウントは「このプリントを作った『天才』に会いたい。このプリントを作ったのは『ヘビーメタルが悪魔信仰者を作り出す』や『ビデオゲームが殺人鬼を作り出す』といった類いの考えを持った人物に違いありません。彼らが理解していないジャンルに対して無知な対処をさせないでください!」とツイート。


「あまりに無知だ。これらのソフトウェアを扱うスキルは、情報セキュリティの分野で素晴らしいキャリアを築く役に立つ可能性があります。もしも私が子どものコンピューター上でこれらのソフトウェアを見つけた場合、子どもをサポートするでしょう。子どもが違法薬物を使っているところを見つけるよりもよっぽど親にとって良いことです。情報セキュリティについて学ぶことは素晴らしいことです!!」


TheDarkTrancerさんは「ガソリン:放火に使用、携帯電話:テロ活動に使用、電気:拷問に使用」と、プリントの内容がどれだけ的外れなのかを他の例で表現。


「ハッキングについて学ぶためよりも、ダンジョンズ&ドラゴンズのためにDiscordを使っている可能性の方が高い」というもっともな指摘も。


「なんて恥さらしなんだ。これらのツールはすべて正当な用途のためのものです。例えば、仮想マシンは子どもがLinux(Kali Linuxも含めて)について学び、コンピューターエンジニアリングという高収入なキャリアに備えるための最適な方法です。こんな馬鹿げて無知で恐ろしい指摘があるなんて!」


「ブレクジット後、イギリスはEU以上の敵を探しているようだ。間もなくイギリス対Tor&Linux&仮想マシンの『イギリス/インフィニティ・ウォー』が始まる」


「こうしたソフトを使うぐらい賢い子なら、アイコンを変更してソフトを隠すぐらいのことはできるはず」


「YouTubeで『ハッキングチュートリアル』的な動画を数時間視聴して、それらが何かを分かった気になった人がまとめたかのようなプリントです。真剣にいくつかの研究を行うか、コンサルタントを雇うべきです」


なお、プリント末尾には「子どものコンピューターにこれらのソフトウェアがあるか、子どもがハッキングしていると感じたら、我々にご連絡ください。我々はお子さんが正しい道へ向かえるよう助力します。」と書かれています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
11歳の少年がアメリカの州選挙のウェブ投票システムをハック、わずか10分で投票結果改ざんに成功 - GIGAZINE

11歳の少年がテディベアをハッキングして「オモチャが武器になる危険性」を語る - GIGAZINE

子ども向けのおもちゃ「ファービー」に「I’m your father」などを言わせるハッキング - GIGAZINE

10代の高校生がハッキングしたCIA長官のメールの中身をWikileaksが公開 - GIGAZINE

12歳の少年が政府関連ウェブサイトをハッキングしたことを認める - GIGAZINE

in セキュリティ, Posted by logu_ii

You can read the machine translated English article here.