イグノーベル賞受賞者が共同開発した肌に貼り付けて肉を食べたい衝動を抑える「肉パッチ」が登場


イグノーベル賞受賞者であるチャールズ・スペンス教授とビーガン向け食品を生産・販売するアメリカのスタートアップSTRONG ROOTSが共同で、肌に貼り付けて肉を食べたい衝動を抑えてくれる「肉パッチ」を開発しました。

Veganuary, Tommy Fury and the World's First Meat Patch - STRONG ROOTS
https://www.strongroots.com/veganuary-tommy-fury-and-the-worlds-first-meat-patch/

Patch infused with smell of bacon developed ‘to help vegans and vegetarians with meat cravings’ | The Independent
https://www.independent.co.uk/life-style/food-and-drink/vegan-meat-patch-bacon-scratch-sniff-vegetarian-tommy-fury-strong-roots-a9301411.html

Vegan Company Creates 'World's First Meat Patch' To Help Curb Bacon Cravings - Vegan News, Plant Based Living, Food, Health & more
https://www.plantbasednews.org/culture/company-creates-worlds-first-meat-patch-to-curb-cravings

1991年にアメリカの科学雑誌によって創設されたイグノーベル賞は、「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる業績」を対象にしたノーベル賞のパロディーです。歴代の受賞研究は「何を思ってこんな研究を始めたのか?」と思うようなものばかりですが、オックスフォード大学の実験心理学者であるスペンス教授も「『パリパリ』という乾いたポテトチップスの咀嚼音を聞きながら、しけったポテトチップスを食べると、実際よりも15%新鮮に感じる」という研究で食事における音の重要性を示し、2008年度のイグノーベル栄養学賞を受賞しました。スペンス教授はその後も視覚・触覚・聴覚が味覚にどのような影響を与えるかについて研究を重ねており、自らの業績について詳しく解説した著作も発表しています。その著作の邦訳が以下。

「おいしさ」の錯覚 最新科学でわかった、美味の真実 | チャールズ・スペンス, 長谷川 圭 |本 | 通販 | Amazon


そんなスペンス教授がビーガン向け食品を製造・販売するスタートアップSTRONG ROOTSと共同で開発したというのが、たっぷりと染みこんだベーコンの香りで使用者の「肉を食べたい衝動」を押さえ込んでくれるという「肉パッチ」。この肉パッチは、引っかくと焼き上げられたベーコンの薫香がするというもので、スペンス教授いわく「肉を食べることを控えているビーガンの人でも、肉パッチを引っかいて香りを嗅ぐと『ベーコンを食べている』ことを想像しながら食事ができます」とのこと。「肉パッチ」の実物が以下。ベーコンの上に禁止マークが描かれています。


元WBAスーパー・IBF・WBO世界ヘビー級王者のタイソン・フューリー氏の弟、トミー・フューリー氏が肉パッチの有用性を示すデモンストレーションを行ったことも報じられています。自身もプロボクサーとして活動しているトミー・フューリー氏は自他共に認める「肉中毒」とのことですが、肉パッチを付けて「1週間肉抜きで過ごす」という挑戦を敢行。肉パッチの有用性を証明したそうです。


スペンス教授は、「人間の嗅覚は味覚と強く関連しており、香りによって食べ物への欲求を減らすことが可能だと研究によって示されています」とコメント。STRONG ROOTSは「2000人の被験者による調査によって、タバコ、アルコール、肉のうち、肉への欲求が最も根深いことがわかりました。我が社は肉をどれほど多くの人々が『肉を絶つ』という問題に苦しんでいるかを受けて、世界初となる肉パッチを開発しました」とコメントしています。

STRONG ROOTSは専用のフードトラックで今回の肉パッチを数量限定で販売する予定。STRONG ROOTSは「将来的に販路を拡大できれば」と述べています。


STRONG ROOTSのフードトラックは、ウィンブルドン広場やロンドンのボックスパークなど、イギリス国内の7箇所を2020年2月9日まで日替わりで移動します。このフードトラックは、肉パッチの他にも同社のビーガン向け食品を車内で焼き上げて販売するそうです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
おバカな研究に贈られる「イグノーベル賞」で日本人が12年連続受賞の栄誉に輝く - GIGAZINE

牛乳のタンパク質構造を再現した植物由来の人工アイスクリームが登場、「本物そっくりの味わい」と話題に - GIGAZINE

空気が原料のプロテイン「Air Protein」が登場 - GIGAZINE

肉の風味・味・食感を分子レベルで再現した人工肉「Beyond Burger」と「Impossible Burger」を実際に焼いて食べたらすごかった - GIGAZINE

肉の代わりに食べられる菌類「マイコプロテイン」試食レビュー、一体どんな味なのか? - GIGAZINE

in , Posted by log1k_iy

You can read the machine translated English article here.