写真フィルターを使った自撮り画像は「いいね!」数が少なくなると判明、「いいね!」数を増やす方法とは?
By Apostolos Vamvouras
Instagramには撮影した写真を自動で加工してくれる「写真フィルター」が搭載されており、誰でも簡単に色調補正などを行って、投稿する写真の印象を変えることができます。しかし、そんな写真フィルターを使った画像は、「いいね!」の数が少なくなると研究で判明しました。
Do you filter who you are?: Excessive self-presentation, social cues, and user evaluations of Instagram selfies - ScienceDirect
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0747563219303711
Using filters on your selfies results in FEWER likes on Instagram, study claims | Daily Mail Online
https://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-7911265/Using-filters-selfies-results-FEWER-likes-Instagram-study-claims.html
アメリカのローワン大学の研究チームは、Instagramにおいて写真フィルターの使用が「いいね!」数にどのような影響を与えるかを調べるため、Instagramで「#Selfie(自撮り)」と検索して得られた画像から「顔が写っていない画像」「商用の画像」を除外した1873枚を分析しました。収集された画像のうち、約90%は女性で、約50%が白人、約25%がヒスパニック、約18.8%がアジア人、約4.6%がアフリカ系アメリカ人だったとのこと。
調査の結果、フィルターなしの画像に比べて、ステッカーを貼り付けた画像や過度にカラーフィルターを使った画像は「いいね!」数が少ないことが判明。この結果は、他のユーザーが加工された画像を見たときに「偽造している」と考えてしまうことが原因だと研究チームは指摘しました。本論文の筆頭著者のSeoyeon Hong博士は「自分の良い側面だけを強調したいという意図を持った画像は、『いいね!』をタップしたり、コメントしたりする意欲を奪う傾向があります」とコメントしました。
また、研究チームは、「反響が良かった写真」のパターンに関しても研究を行いました。その結果、仕事、趣味、人間関係といった「社会的な情報」が含まれる画像が最も「いいね!」を獲得することがわかりました。中でも、自分の仕事や趣味、経済的な地位を明らかにするような投稿は「いいね!」が多く集まる可能性が高いとのこと。このニュースを報じたイギリスの大手紙デイリー・メールによると、「社会的な情報を含む写真は『他者と関わりたいという意欲がある』と思わせ、肯定的な印象を抱かせます」と記しています。
By The Lazy Artist Gallery
Hong博士は「自撮り写真は自分が意図した通りの反応を引き起こさない可能性があるので、慎重に行うべきです」と述べて、「自撮りは単なる個人的な視覚的表現ですが、自分の社会的な情報を含んだ画像を投稿すべきです」とコメントしました。
・関連記事
かっこいい自撮り写真をSNSにアップしても他人からは低評価を受けやすい - GIGAZINE
女性のセクシーな自撮り写真は男女の所得格差が大きい地域ほど多く投稿されるという傾向が明らかに - GIGAZINE
SNSに自分の写真を大量投稿する女性にはある共通点があることが明らかに - GIGAZINE
Instagramが「いいね!」の数を非表示にするテストを実施へ - GIGAZINE
最もメンタルヘルスに悪いアプリは「Instagram」 - GIGAZINE
・関連コンテンツ