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「クソ野郎」と言われる人々に共通する性格特性はあるのか?


社会の中で生きていれば好ましい人と関われることもあればイヤなやつと関わらざるをえないこともあります。こうしたイヤなやつのなかでも「人生最悪のクソ野郎」について、アメリカの研究チームが「クソ野郎の性格特性を分析する」という研究を行い、その結果についてまとめています。

“They Are Such an Asshole”: Describing the Targets of a Common Insult Among English-Speakers in the United States | Collabra: Psychology | University of California Press
https://doi.org/10.1525/collabra.32552

What makes an a--hole an a—hole? | EurekAlert!
https://www.eurekalert.org/news-releases/949543

Scientists Ran an Experiment to Identify the Personality Profile of an A-Hole
https://www.sciencealert.com/scientists-ran-an-experiment-to-identify-the-personality-profile-of-a-holes

「Ass hole」は直訳すれば「尻の穴」という意味ですが、英語圏では「クソ野郎」という意味で広く使われる罵倒語です。ジョージア大学のブリンクリー・シャープ氏が行った調査は、「biggest asshole(人生最悪のクソ野郎)」について被験者に口頭で説明してもらうというもの。シャープ氏らの目的は、「クソ野郎と呼ばれるような人物はどのような性格なのか」を分析することでした。

集められた約400人の被験者に質問をぶつけたところ、被験者のほとんどは「人生最悪のクソ野郎を思い浮かべるのは容易だ」と語り、「その人物を言い表す単語はクソ野郎に他ならない」という点に同意したとのこと。被験者が思い浮かべたクソ野郎と被験者自身の関係性は、恋人・同僚・上司・家族・友人などの一定以上親しい人物が約3分の1(35.26%)を占め、元恋人や疎遠な家族などの「かつて一定以上親しかった人物」が約半数(50.13%)を占め、性別については男性が約8割(79.35%)。研究チームは年齢も加味した上で、「人生最悪のクソ野郎はほとんど中年男性」と記しています。


研究チームが被験者に対して「クソ野郎だと確信した行動を3つ挙げてください」という質問をぶつけたところ、家具を無断で片付けたといったささいなものから犯罪に準ずるような行為までさまざまな回答が集まりました。この回答について研究チームが分類を行ったところ、クソ野郎だと思われてしまうような行動は「攻撃的」「怒り」「傲慢(ごうまん)」「偏見」「無神経」「好戦的」「支配的な振る舞い」「責任転嫁」「未熟」「不人情」「無責任」「言葉巧みに操る」「無礼」「その他(偽善やえこひいきなど)」の14カテゴリに大別できることがわかりました。

研究チームによると、被験者が挙げたクソ野郎の行動を、基本的な性格特性として定義される「開放性」「誠実性」「外向性」「協調性」「神経症傾向」のビッグファイブに当てはめたところ、クソ野郎の行動は低レベルの開放性や低レベルの協調性、低レベルの誠実性、そして高レベルの神経症傾向があることが示唆されたとのこと。この結果についてシャープ氏は「クソ野郎と呼ばれる人は実際に人格障害を持っていると意味しているわけではありません」と断った上で、「クソ野郎は必ずしも敵対的な行動を取る人物というわけではなく、単に他人にどう思われているのかに本当に無頓着な人物です」とコメントしています。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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