30年前のPC-9801系互換機からGoogleへのアクセスを成し遂げた猛者が登場

NECが1982年に発売したPC-9801から始まる「PC-9800シリーズ」は、80年代から90年代にかけて日本国内のPC市場を席巻した16ビット・32ビットPCアーキテクチャです。そんなPC-9801の互換機にかなりの力技でGoogleを表示させる様子を、解答略さんがムービーで公開しています。
エプソンから1990年に発売された「PC-386VR」は、CPUがIntel i386SXで、RAMが1.6MB+13MB、ビデオRAMが256KB、、テキストRAMは12KBというPC-9801互換機です。KTXの入った5インチのフロッピーディスクを挿入し……

端末の電源をオン。ガッコンガッコンという5インチフロッピーの読み込み音が部屋に響きます。

CRTディスプレイに表示されるOSはMicrosoft MS-DOSのバージョン3.30

日経MIXやNIFTY-Serve、PC-VANなど、パソコン通信のフォーラムが複数表示されましたが、記事作成時点ではすべてサービス終了しています。

PC-386VRはダム端末で、Ubuntuのバージョン18.0.4をインストールしたホストPCにシリアル通信で接続されている模様。

GoogleのURLを端末に入力すると……

Googleが表示されました。ただし、画像はなく、テキストのみが画面に表示されています。

「yahoo」という検索ワードを入力すると……

検索結果が表示されました。

しかし、肝心のYahoo!JAPANにアクセスしようとすると、対応していないために表示できなかった模様。

また、テキストエディタのVimを使って……

C言語で「hello world」を表示するプログラムをコーディングすることも可能でした。

なお、解答略さんのツイートによれば、TCP/IPプロトコルで直接接続する方法を試したものの、結局実現できなかったため、諦めてシリアルでターミナル接続する方法で実行したとのことでした。
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